今度の休み、自転車で走ろうと思うけど・・
あまりに時間が掛かりすぎると、帰ってこれなくなって困る!
・・かかる時間の距離ごとの目安って、どう調べればいい?
自転車で走ろうとするとき、あらかじめ掛かる時間を知れればとても有利です。
この距離なら何時間掛かって、何時までに帰ってこれるから、予定に間に合うな・・
そんな感じで、いろいろ予測できるからですね。
そして掛かる時間は「考え方」さえ分かれば、わりと正確に予測できたりします。
実際に私自身、旅先の知らない土地をよく自転車で走り回るのですが・・
掛かる時間を予測しながら進むので、時間がかかり過ぎて夜に!といったことも少なく、とても快適です。
もしくは通勤で通う距離は、自転車だと何分か?を知るのも価値あることですよね。
なのでこの記事では、自転車でかかる時間の距離ごとの目安は?
ここの考え方を徹底解説していきます。
目次
基準は「1時間で20km進む」
自転車でかかる、距離ごとの時間を知りたいときは・・
自転車は「1時間で20km」進む
これをまず軸にすると、予想しやすいです。
なので例えば、2kmなら6分くらいかな?
10kmなら、30分くらいで着くかな?
100kmだと、5時間くらい掛かるかな?・・みたいな感じですね。
私自身、日常的に自転車でさまざまな距離を走りますが・・
この基準をもとに時間を予想すると、大きく外すことはあまりありません。
キリもいいですし、使いやすい考え方なのでは・・と思います。
自転車の「時速」そのものは、もっと速くなることも多いですが・・
自転車は障害物ゼロで走れることもなく、信号で一時停止したり、段差でスピードを食われたりするものです。
なので実際に進める「移動距離」は、1時間で20kmくらいになることが多いですね。
と、言ってはみましたが・・この基準はあくまで特に問題なく、スムーズに走れたときの目安です。
現実には自転車は、さまざまな要素にスピードを大きく落とされてしまい・・
そういった要素があるなら進める距離は激減しますので、注意が必要なのです。
じゃあ、注意が必要なのはどんな要素?
以下、解説していきます。
時間を「伸ばす要素」に注意
自転車の到着時間を落とす要素には、何がある?
まずは、以下に列挙してみます。
- 雨
- 夜
- 向かい風
- 坂
- 混雑
- 初めての道
こんな感じですね。
こういった要素があるなら、「1時間で20km」よりも遅くなると考えたほうがいいでしょう。
雨
「雨」は、自転車を遅くする要素のひとつです。
雨粒が顔にバチバチ当たるような状況では、どうしてもペダルを緩めてしまいますし・・
あまり速いと滑って転んでしまいますので、スピードを抑えることも多いはずです。
さらに大雨ともなると、まともに進めなくなることもありますし・・
レインウェアを着ると視界が悪くなって、それで遅くなることもあります。
という感じで雨が降っていると、かかる時間は長くなることが多いです。
夜
「夜」になっても、自転車は遅くなります。
暗い中だとライトを着けていても、ちょっと離れたところは見えなくなりますので・・
昼間と同じスピードで走るのは、やっぱり難しいでしょう。
街中だと街灯が多いですので、差は小さめになりがちですが・・
田舎道とかだと何も見えない真っ暗闇になりますので、影響はかなりのものになります。
という感じで夜も状況によっては、スピードを大きく落とす要素になります。
とはいえ十分な明るさのライトがあれば、影響は最小限にできます。
自転車に最適な明るさのライトについては、
上の記事で紹介しています。
向かい風
「向かい風」も、大きな影響を持ちがちです。
クルマやバイクなら、風ごときに減速させられることはほぼありませんが・・
人間の力だけで進む自転車は、向かい風に大きな影響を受けます。
ここは誰でも、一度は体験したことがあるはずです。
風は時には、スピードを半減させるほどにビュービュー吹いていたりしますし・・
サイクリングロードといった遮蔽が無いところだと、特に強くなりがちです。
なので風が強いときも、かかる時間はかなり長くなると言えます。
向かい風にうまく対抗する方法は、
上の記事で解説していますので、こちらは参考になるかもしれません。
坂
「坂」ももちろん、かかる時間に大きく影響します。
これは当たり前かもしれませんね。
どのくらいの坂がどのくらい影響するか?は、
上の記事で詳しく解説しているのですが・・
「激坂」と言えるほどの坂だと、かかる時間は3倍とか5倍とか、それ以上になることも少なくありません。
さらに「疲れ方」のほうも、平地を走るときとは比較にならないほどとなります。
なので自転車で走る予定を立てるときは、坂の有無はしっかり調査しておくほうがいいでしょう。
混雑
「混雑」も自転車でかかる時間を伸ばす、大きな原因です。
混雑していればいるほど、長い時間が掛かるわけですね。
人やクルマがほとんど居ない田舎だと、自転車はなにも気にせずかっ飛ばせるのですが・・
人混みと言えるほど人が多いエリアではもちろん、最高速なんて出せません。
場合によっては、徒歩より遅いスピードになったりします。
人混みの程度はYahooの混雑レーダーといったツールで調べることができます。
なので自転車で出掛けるときは、混雑の程度をあらかじめ把握し・・
混雑がひどいなら、時間がかなり長くなるのを覚悟するほうがいいでしょう。
初めての道
「初めての道」というのも、自転車が遅くなる理由のひとつです。
慣れた道なら迷うことなく、スムーズに進み続けることができますが・・
初見の道だと、少し進んではスマホアプリで調べ・・みたいな走り方になりかねないからですね。
私自身、初めて訪れる旅先ではスピードが落ちることが多いです。
なのでそれを見込んで、かかる時間を少し多めに見積もったりします。
特にゴチャゴチャした初見の道は、それだけで進める距離を半分以下にしたりします。
なので走り慣れていない道を走るときは、長めに時間がかかるものだ!と把握しておくほうがいいでしょう。
「自転車の種類」で、掛かる時間はどう変わる?
かかる時間は「自転車の種類」によっても、変わってきます。
ボロボロ・サビサビのママチャリと、最新鋭ロードバイクとを比べてしまえば・・
到着までの時間が変わるだろうなというのは、想像に難くないはずです。
具体的には、どのくらい変わる?
私自身はボロボロの1万円ママチャリから、5万円くらいのクロスバイクに乗り換えたことがあるのですが・・
それぞれを使っての自転車通勤で、
- ママチャリ:30分
- クロスバイク:25分
すごくざっくりした比較ですが、掛かる時間にこのくらいの差が出たことを覚えています。
通勤というシビアな環境下では、なかなかありがたい時間短縮だと感じていました。
感覚的にもボロボロママチャリは、ギシ・・ギシ・・ときしみながら何とか進む感じでしたが・・
質のいいクロスバイクだとスムーズに、シャキシャキと力が伝わることが実感できます。
進み方が明らかに違うので、そりゃそのくらいの時間の差も出るよな・・という感じでした。
とはいえ高価になればなるほど、加速度的に速くなる!というわけでもないです。
10万円の初心者向けロードバイクあたりで、性能はほぼ完成されてしまうので・・
100万円の最新ロードバイクをそれと比べても、かかる時間の差はわずかだったりします。
1時間走って数秒とか、そのくらいの微妙な差になってくるわけですね。
10倍もの価格差に対し、何とも味気ない差だと思われるかもしれません。
しかし100万円とかいったロードバイクは、レースに特化したものだったりします。
そしてレースでの数秒はもちろん、勝敗を分ける大事なものとなりますので・・
それを得るために大金を投じるというのは、大きなレースなら当然となるでしょう。
自転車でかかる時間の長さには・・
自転車の種類によっても、そんな感じの差が出てきます。
乗る人の「体力」で、掛かる時間はどう変わる?
かかる時間は、乗り手の「体力」によっても変わります。
例えばサッカーをやり込んでいるスポーツマンと、運動経験がほとんど無い人とで・・
スピードが大きく変わるというのは、それはもう言うまでもないことです。
そして上で書いた「1時間で20km」というのはあくまで、一般的な成人男性が前提ではあります。
例えばトップクラスの自転車アスリートなら道さえ良ければ、1時間で30kmとか40kmとか、場合によってはそれ以上とか移動できるでしょうし・・
逆に、たとえば足腰に不調が・・といった事情があれば、遅くなるのも仕方がないでしょう。
そしてもちろん、体力は鍛えることでレベルアップできるところです。
なのでたくさん自転車に乗ったり、脚を鍛えてパワーをつけたりすれば・・
それに比例してかかる時間は短くなりますので、鍛えがいのあるところです。
私自身、自転車趣味を始めたばかりの頃と比べれば、今はだいぶ早く移動できるようになったと思います。
もしくは、体力や筋力だけではなく「乗り方」も関わってくる要素です。
自転車で効率よく走る方法は、
上の記事にまとめているのですが・・
たとえば体重を推進力に変える方法を使えば、使っていない時よりは有利に走れるようになるはずです。
とはいえ、体力によるスピードアップは「街中」ではほとんど効かないという事情もあります。
街中は人が多く、信号が多く、障害となるクルマも多いですので・・
どれだけ鍛えていたとしても、そもそも全力で走れないからですね。
逆に郊外の車道といったかっとばせる道なら、体力は到着時間に大きな差を生みます。
という感じで「乗り手の体力」も、かかる時間を変える大事な要素です。
「2km」から「100km」まで、距離ごとに解説
自転車でかかる時間の目安は、だいたい分かったけど・・
じゃあ〇〇km走るときには、どのくらいの時間が掛かるの?具体的に知りたい!
走ろうとする距離が最初から決まっている方のために、この方向からも解説してみます。
自転車でかかる、距離ごとの時間の目安は・・
- 2km:6分
- 4km:12分
- 10km:30分
- 30km:1時間30分
- 50km:2時間30分
- 100km:5時間
状況によって変わるのを承知の上でざっくり挙げると、こんな感じです。
2km
自転車で2kmという距離は、「6分」くらいで走れます。
そして基本的には、誰でも楽勝な距離です。
6分、自転車に乗るの無理!ということはまず無いので、まあそうですよね。
しかしたった2kmという距離でも、
- 極端な坂道
- 極端な混雑
- 極端に走りにくいルート
- 天候が大荒れ
- 自転車の故障
こういった要素があるといきなり大変な道のりになりかねないので、注意は必要ですね。
自転車で2km走るとどんな感じ?の詳しいところは、以下の記事で解説しています。
4km
自転車で4kmだと、かかる時間は「12分」くらいです。
普通に、2kmの倍ですね。
そしてこのくらいなら、まだまだ普通は楽勝で走れる距離となってきます。
そしてこのくらいの距離にはあらゆる交通手段で、自転車が最適という特徴があります。
歩いて4kmは1時間くらい掛かるので、かなり大変になってしまいますし・・
逆にクルマや電車を使おうとしても、駐車や駅へのアクセスの手間のほうが多くなってくるからですね。
自転車で4km走ることについては、以下の記事でさらに説明しています。
10km
自転車で10kmは、「30分」くらいとなります。
この記事で「1時間で20km」というのを、考え方の基本にすると書きましたので・・
ちょうど、その半分ということですね。
そして自転車で10kmは、
- 走り慣れてない人だと、けっこう大変
- 慣れてる人なら、朝飯前
こういった特徴のある距離になってきます。
自転車で10km、のより詳しい解説は、以下の記事でしています。
30km
自転車で30kmになると、「1時間30分」くらい掛かることになります。
そして30kmになってくると、
- 初心者は「何とかクリアできる」距離
- 熟練者なら、簡単な距離
- 「ボロボロのママチャリ」だと、かなりきつい
こんな感じの距離になってきます。
だいぶ長くなってきたけど、一般的な人の限界を超えるほどではない・・という感じですね。
自転車で30km走ることについては、以下の記事でもっと解説しています。
50km
自転車で50kmなら、かかる時間は「2時間30分」くらいです。
さすがに、だいぶ長くなってきましたね。
そして50kmともなってくると、
- 初心者で準備なしだと、走破は難しいかも
- 慣れた人なら、まだまだ余裕な距離
- 「道選び」「装備選び」といったノウハウが効いてくる
こういった特徴のある距離になってきます。
2時間越えともなると、さすがに誰でもラクな距離・・とは離れてしまいますね。
自転車で50km走ることや、有利に走るためのコツといった情報は、
上の記事で解説しています。
100km
自転車で100kmともなると、「5時間」は掛かることになってきます。
そして自転車で100kmは、
- 初心者にとっては「チャレンジする」距離
- 乗り慣れた人には「トレーニング」的な距離
こんな感じの距離になってきます。
初心者だと「100km走った!」というのが、ひとつの登竜門です。
なので走るための計画を立て、ルートを組み、装備を整え・・
その上で成功するか、おしりの痛みなどでリタイアするか・・みたいな感じになるはずです。
私自身、初めて100km走ったときは「自転車でここまで来たのか・・」と感動したものです。
そして乗り慣れた人であっても100kmは、さすがにサクッと簡単に・・とはいかないでしょう。
そもそも時間的にも、半日がかりになってしまいますし・・
走りきればだいぶ脂肪も燃え、脚の筋トレにもなっているはずです。
自転車で100km走るということについては、以下の記事で深いところまで踏み込んで解説しています。
今回は自転車でかかる時間の目安をテーマに、知っていることを書いてみました。