フレンチバルブの空気入れで空気がなかなか入らないときの対処法

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仏式バルブ

自転車のバルブには、いくつかの種類があります。

そして「仏式」バルブ、という種類があります。

フレンチバルブとも呼ばれる、上の画像のようなものですね。

 

いわゆるママチャリだと、バルブは・・

英式バルブ

こんな感じで、はさみこんで空気を入れる「英式」バルブです。

 

英式と仏式を比べてみると・・

英式仏式バルブを比較

左側が英式、右側が仏式で、こんな感じです。

比べてみるとけっこう、構造が違いますよね。

 

そして英式なら、特に迷うところは無いと思うのですが・・

「仏式」バルブを使おうとしたとき、空気の入れ方がなかなか分からず悪戦苦闘した。。

私の知り合いでも、そういうことがありました。

 

なのでこの記事では「仏式バルブの空気の入れ方」を詳しく解説していきます。

完全に開放し、深く差し込み、レバーを起こす

仏式バルブに空気を入れるには、どうすればいい?

  • キャップを完全に開放する
  • 空気入れを深く差し込む
  • レバーを起こす

この3点をちゃんとやれば、ちゃんと空気が入ります。

 

仏式バルブは、外側についているカバーを外すと・・

仏式バルブのキャップ

仏式バルブのキャップ拡大

こんな感じになります。

 

大事なのは、このキャップ部分で・・

これが「締まっている」状態だと、空気は入らないです。

 

これは反時計回りに回すと、くるくるっと緩みますので・・

仏式バルブのキャップを緩めた状態

ここまで、完全に緩めてあげましょう。

ここも緩めが甘いと、空気がちゃんと入りません。

 

そして、ここに空気入れを差し込むわけですが・・

仏式バルブに空気入れを装着

空気入れのヘッドはこんな感じで、いちばん深いところまでしっかりと差し込んであげましょう。

差し込みが甘いと、ポンプを押してもちゃんと空気が入っていかないはずです。

 

そして仏式バルブは、完全に差し込んだ状態で・・

仏式バルブに空気入れを装着

こんな感じでぐいっ!と、レバーを起こすことで空気が入るようになります。

レバー操作無しでは空気は入りませんので、ここも大事なところです。

 

英式バルブはただ挟むだけで、空気が入るようになる感じですので・・

仏式を扱うのが初めてだと、ここもミスりやすいところです。

 

ちゃんと空気が入る状態になった場合・・

空気入れの空気圧計

こんな感じで、空気入れについている空気圧計に、今のタイヤ内空気圧がちゃんと表示されます。
(仏式用の空気入れはほとんどが、空気圧計つきです)

 

と、この2つをちゃんとやっていれば・・

あとは普通にしゅこしゅこポンプを動かせば、空気が入っていくはずです。

 

どのくらいの空気圧にするのがベストか?は、

自転車タイヤの空気圧を、速く走れて乗り心地も良い、ベストバランスに調整する考え方を解説しています。

上の記事で解説しましたが・・

仏式バルブだと通常、英式バルブよりはるかに高い空気圧にするものです。

 

なので、えっ、こんなに入れるの!?

タイヤ、カチカチやん。。

そう感じるくらいに、空気を入れることになるかもしれません。

キャップを開けるとなぜ、空気が入るようになる?

仏式バルブの最大の特徴は、上でも説明した「キャップ」なのですが・・

なぜ、これを開けると空気が入るようになるの?

閉まっていると、空気は通らないの?

ここをちょっと解説してみます。

 

ここを確認するため、仏式バルブの「中身」を見てみましょう。

仏式バルブは、根本からペンチなどでゆるめると・・

バルブコア

バルブコア

こんな感じで分離します。

「バルブコア」というパーツですね。

 

そして、キャップが「緩んでいる」場合・・

ゆるんだバルブコア

この、赤丸で囲んだ部分が「開放された」状態になります。

なのでこの状態で空気入れをシュコシュコすれば、ちゃんと空気が入るわけですね。

 

対して、キャップを「締める」と・・

締まったバルブコア

同部分が完全に「締め込まれた」状態になります。

ゴムのパッキンによって空気も通らないくらい、完全に密閉されますので・・

なのでこの状態でいくら空気入れを押しても、もちろん空気は通らないわけです。

 

仏式バルブはちょっと、特殊な構造をしていますが・・

このあたりを理解すると、仏式バルブに空気が入っていかない!なぜだか理由がわからない。。

そんなことも減るのでは、と思います。

「仏式に対応」した空気入れを使う

もうひとつ、注意点はあります。

「仏式」にちゃんと対応した空気入れを使う

ということです。

 

自転車のバルブや空気入れは、

  • 仏式
  • 米式
  • 英式

こんな感じで基本的に、3種類に分かれています。

 

仏式は基本的に、ロードバイク系に使われるもので・・

米式はマウンテンバイク系に使われることが多くて・・

そして英式はママチャリ系によく使われる、という感じですね。

 

そして仏式つまりフレンチバルブに、「英」式の空気入れを使っても・・

うまく装着できないので、空気を入れることはできません。

なのでちゃんと仏式用の空気入れを使う!が必要なのです。

 

特にママチャリだけを持っていたところから、新しくロードバイクを始めた場合・・

ママチャリ用の英式の空気入れだけを持っていて、それをそのまま使おうとしてしまうことが多いです。

そして「空気が入らない。。なぜ?」となってしまうので、ここは注意したいところですね。」

 

仏式に対応した空気入れは、たとえばAmazonで「空気入れ 仏式」で検索でもすれば、たくさん出てきます。

パナレーサーの仏式対応の空気入れ

上のようなものが一般的です。

「パナレーサー」はタイヤとか空気入れとかいったパーツでは、ド定番のメーカーで・・

このあたりから買っておけば、大きな間違いはないと思います。

 

 

今回は「仏式バルブ(フレンチバルブ)の空気の入れ方」をテーマにお話ししてみました。

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自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【よく乗るエリア】福岡まわり

【自転車趣味歴】9年くらい

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇全部自分で整備するマン
◇いつかオランダに住んでみたい
 
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