カチ、カチ、カチ、カチ・・
チッ、チッ、チッ、チッ・・
ギシ、ギシ、ギシ、ギシ・・
そんな感じで自転車から一定のリズムで異音がするときの原因は?
異音問題はよく、自転車乗りを悩ませます。
変な音がすると普通に、イライラしてしまいますし・・
もしかしたら故障につながるのでは?と、不安になる気持ちもよくわかります。
そして異音には走っている間じゅう、ずーっと連続する異音もありますし・・
ときどき、思い出したようなタイミングで起きる異音もありますし・・
この記事でテーマにするように、一定のリズムを刻むように起きる異音もあります。
そして異音の原因は、その性質によってある程度絞られてくるものです。
なのでこの記事では、自転車から一定のリズムで異音がするときはどこを見ればいい?
ここを解説していきます。
目次
「タイヤまわりの異常」が基本
自転車から、一定のリズムで異音がする場合・・
「タイヤまわり」が、もっとも疑われるポイントになってきます。
タイヤとは、一定のリズムで回るものです。
なのでそのタイヤに、何らかの異常がある場合・・
タイヤの回転に合わせて、一定のリズムで異音がするものだからですね。
そして自転車の中でタイヤのように、一定のリズムで回る部分はあまりありません。
例えばサドルまわりが異音源なら、一定のリズムとなることはなく・・
サドルに与えられる負荷にあわせて、わりとランダムに異音が出るはずです。
なので走っている最中、ずっとチッ、チッ、チッとか言っている場合・・
まず何より真っ先に、タイヤまわりをチェックするのが一番となります。
じゃあタイヤまわりの異常って、具体的には?
以下、解説していきます。
タイヤが自転車に擦れている
タイヤが、自転車の一部に擦れている・・
というのが、一定リズムの異音を起こす原因としてまず注目したいところです。
「自転車の一部」としてありがちなのは、
- フェンダー(泥除け)
- ブレーキシュー
- フレーム
例えば、こういった部分たちですね。
特にありがちなのはタイヤとフェンダー(泥除け)の擦れです。
フェンダーは細いステーで支えられていたり、ポリカーボネートといった柔らかい素材で作られていたりしますので・・
ぶつかったりで歪んで、形が変わってしまうことがとても多いものです。
そして歪んだフェンダーが、タイヤに当たってしまう状態になれば・・
タイヤの回転にあわせて「チッ、チッ、チッ・・」みたいな、一定のリズムでのこすれ音がすることがあります。
タイヤの回転が規則的ですので、そうなるわけですね。
フェンダー以外にもブレーキシューとタイヤ・ホイールの擦れも、原因になり得ます。
ブレーキシューというものは、タイヤやホイールとほぼ隙間なく設置されていますので・・
ブレーキシューの配置バランスが少し悪いとかでも、簡単に接触してしまうのです。
そして接触してしまえば、ホイールの回転にあわせてリズミカルな擦過音を出すことになります。
タイヤとフレームの擦れも、見逃せない原因です。
特にロードバイクは空気抵抗をわずかでも減らすため、フレームとタイヤとの隙間がとても小さく・・
どこかがちょっと歪んだだけで接触し、異音を出してしまうことがあります。
これら、タイヤと自転車本体との擦れが起きる原因は、
- フレームなどの変形
- ホイールの振れ
- ホイールをまっすぐに固定できていない
こういったものがあり得ます。
つまりホイール側・自転車側いずれの歪みでも、起きるわけですね。
という感じで、タイヤが何らかの形で自転車に擦れてしまっている・・
というのが、一定のリズムで異音がする原因のひとつです。
タイヤ自体が変形している
タイヤ自体が、変形してしまっている!
というのも一定のリズムで異音がするときの、あり得る可能性です。
具体的には・・例えば、
- 高すぎる空気圧に負け、タイヤの一部が盛り上がっている
- リムにうまくはまっていない部分が、ヘンな形になっている
- タイヤの一部が裂けてしまっている
こういったケースが考えられます。
タイヤというものは一周全部が均等な形になっていることで、スーッとスムーズに転がるものです。
なのでその一部が、なんらかの形で変形してしまえば・・
変形した部分が地面などに当たることで、リズミカルな異音を起こしてしまいます。
たとえば高すぎる空気圧に負け、タイヤの一部が盛り上がっているケースを考えると・・
その盛り上がった部分が地面に、一定のリズムでぶつかることになります。
そのため「ドッ、ドッ、ドッ・・」みたいな、規則的な異音が起きることになるわけですね。
なので、自転車から一定のリズムで異音がするなら・・
まずはタイヤが変形していないか?を、一周じっくり確認する価値はあるでしょう。
もちろん前輪・後輪ともに、ですね。
そしてタイヤの変形には、「適切な空気圧にする」みたいな簡単な解決法が効くこともありますし・・
もしくは「タイヤが劣化している」みたいな原因の場合は、タイヤ交換が必要になることもあります。
ホイールの一部に異常がある
「ホイールの一部」に、なんらかの異常がある・・
これも自転車から一定のリズムで異音がするとき、あり得る原因となります。
ホイールも「タイヤまわり」の一部であり、ここも異音源になり得るわけですね。
ホイールもタイヤと同じく、規則正しく回転するパーツです。
なのでそのホイールのどこかに、音を出すような異常があるとすれば・・
その異常部分に負荷が掛かるたびに、一定のリズムで異音がすることになります。
ホイールの異常って、具体的には?
- ニップルが破損している
- 隙間に異物が入っている
- リムに割れかかっている
可能性としては、こういったものがあり得ます。
それぞれきしみ音とか、弾くような異音とかを起こす可能性があるものですね。
そしてホイールに異常がある場合は、修理できる可能性もありますし・・
それがなかなか難しいようなケースでは、交換するしか無いでしょう。
ホイールは安全に直結するような部分なので、異常はできるだけ早く直しておきたいところです。
「駆動系」にも可能性あり
ここまで「タイヤまわり」を中心に、お話ししてきましたが・・
「駆動系」も、一定リズムの異音の原因として可能性はあります。
駆動系が起こす異音については、
上の記事で、詳しく解説したのですが・・
駆動系というのはチェーン・クランク・ギアといった、脚力をホイールに伝える部分のことですね。
そして足をぐるぐる回す間じゅう、一定リズムの異音がするのであれば・・
それは「チェーンに異物が入っている」など、駆動系のトラブルが原因かもしれません。
しかし駆動系から起きる異音は、タイヤから起きる異音とは違って・・
足を回している間だけ起きる、という特徴があります。
ペダルを漕いでいる間は一定リズムの異音が起き、ペダルを止めれば異音が止まるということですね。
タイヤから起きる異音は、ペダルを漕いでいるかどうかを問わず・・
自転車が走っている間じゅう、ずーっと鳴るものです。
なのでここで一定リズムの異音が、タイヤまわりから?駆動系から?の切り分けが出来るわけです。
という感じで、自転車から一定リズムでがするときは・・
駆動系のほうも見てみると、解決の糸口が見つかるかもしれません。
それら以外の部分は、一定リズムの異音は起こしにくい
一定リズムで異音が起きる原因として、第一にタイヤまわり、第二に駆動系を挙げましたが・・
それら「以外」の部分から、一定リズムの異音が起きることはないの?
ここも必要な視点なので、書いてみます。
具体的にはたとえば、
- ハンドル
- ステム
- サドル
- シートポスト
- フレーム
こういったパーツたちも、音を出す原因にはなり得るのですが・・
これらのパーツが一定リズムの異音を出す可能性は低い、と言えるでしょう。
例えばハンドルが壊れかけていて、それでミシミシと異音を出すことはあり得ます。
しかしその異音は、一定リズムのものとはならないのが普通のはずです。
例えば段差の衝撃とか、ハンドルに力を掛けたタイミングとかに合わせて、時々起きるようなものになるはずですよね。
対してタイヤだと、一定のスピードで走っている限り・・
きれいな一定のリズムで、異音がすることになるはずです。
0.5秒ごととか1秒ごととかで、ずーっと聞こえてくるわけですね。
その原因を「タイヤまわり、もしくは駆動系」に絞るという意味でも・・
異音が一定リズムであるという情報は、大事なものだと言えるでしょう。
今回は自転車から一定のリズムで異音がするときの原因、を解説してみました。