「50km」って、ロードバイクやクロスバイクで走れる?
というのは、この距離を走ってみようかな?と思うとき、気になるところだと思います。
50キロというのは、かなり長い距離です。
クルマや電車であっても、それなりの時間がかかりますよね。
それを「自転車で」となると・・本当に走れるの?と思われるのも自然なことでしょう。
結論から書くと、50kmを自転車で走るのは普通に可能です。
しかし条件によっては、走り終わる頃にはクタクタになるほどキツかったり・・
もしくは、余裕!倍の距離でもいける!みたいな感じだったりと変わってきます。
私自身はワケあって、毎週、50kmを走っていた時期があります。
なのでこの記事では、自転車で50kmを走るのは実際、どのくらいハードなの?
ここを解説していきます。
目次
50kmは「乗り慣れない」と、かなりキツい
ロードバイクやクロスバイクを買ったばかりで・・
そういったスポーツ自転車に、まだ乗り慣れていない
この条件だと50kmという距離は、かなりキツいものとなります。
自転車で50kmの距離を走ると・・
道選びや脚力にもよりますが、だいたい2-3時間くらい掛かります。
スポーツ自転車は1時間で20kmくらいを走りますので、まあ、そのくらい掛かるわけですね。
そして初心者が3時間くらい走り続けるのは、かなりキツいはずです。
負担の少ないペダリングができないので、脚はすぐ疲れてくるでしょうし・・
おしりが硬いサドルに慣れていないので、すぐ痛くなってもくるでしょう。
乗り慣れないうちは「迷わず走るスキル」もまだ未発達となります。
そして50kmという距離は意外と長く、意外に迷いやすいもので・・
迷ってしまうとさらなる負担となってしまう、という面もあります。
それでも頑張って、何とか走りきれるかもしれませんが・・
場合によっては体力が尽きたりで、クリアが難しいかもしれません。
そして初心者であれば、それは無理もない自然なことだと思います。
私自身、初めてのクロスバイクを買ってすぐの頃に、50kmを走ってみたことがあるのですが・・
無駄がめちゃくちゃ多いペダリングになっていたので、ペダルを回すたびどんどん消耗していき・・
さらに股擦れを起こすわ、道に迷うわで、走りきった頃にはクタクタになっていたのを覚えています。
という感じで、ロードバイクやクロスバイクといった自転車にまた「乗り慣れていない」という条件だと・・
50kmという距離には、かなりの準備と覚悟をもって臨んだほうがいいでしょう。
サイクリングでちょろっと・・みたいな感覚だと、キツいことになると思います。
50kmは慣れてくると、余裕になる
しかしながら、ロードバイクやクロスバイクを何年も乗り回し・・
乗り慣れてくると「余裕」になってくる
これも、50kmという距離の特徴です。
私自身、自転車趣味歴はそれなりに長くなってきたのですが・・
50kmくらいまでの距離なら、特に何の準備もしないままぽっと家を出て・・
そして、特に疲れ切ってしまった!という感覚もなく戻ってくることになります。
いい運動になったな、くらいの感じですね。
私自身はたまに週末に乗るくらいの、あくまで一般的な自転車趣味人でして・・
毎日自転車で走り回っているヘビーライダーでも、ましてやプロサイクリストでもありません。
そしてそういった「ハイレベル自転車乗り」であれば、50kmは本当に朝飯前になるでしょう。
何年も自転車に乗っていると、もちろん脚力は上がっていきますし・・
疲れずに走り続けるための「ペダリングスキル」といったものも、自然と向上していきます。
負担ない姿勢で走るための「ポジション出し」とか、おしりを痛めない「サドル選び」とかも学んでいくことになりますね。
そういった経験値が集まって、50kmという距離が少しずつラクになっていくんだと思います。
さらに言うと、ロードバイクといったスポーツ自転車では・・
通常はロングライドは「100km」からというのが常識みたいになっています。
100kmくらいは走ってはじめて、長距離を走った!と言える感じで・・
そこから150km、200kmと伸びていくにつれて「すごい距離だ」と言えるようになる、という世界観です。
なのでそういった視点から見ても、50kmという距離は・・
乗り慣れたライダーからすれば「ロングライド」とも言えない、ごく普通の距離だ、という感覚になってきます。
50kmを快適に走るには「道選び」が鍵
50kmという距離は、慣れればそう大変でもありません。
しかしながら、走る「道選び」がちゃんとできていないと・・
走り慣れて「いても」、50kmは大変な距離となるかもしれません。
ロードバイクなどの自転車は、走る「道」によって大変さがまったく変わってきます。
たとえば郊外の、車が少なくて広い、信号も無いような道ですと・・
50kmは2時間くらいで、スーッと走ってしまえると思います。
しかし、その50kmの中に「走りにくいエリア」が混じってしまうと・・
50kmという距離は一気に、キツいものになってしまうのです。
走りにくいエリアというのは、「走れるのは狭い歩道だけ」みたいなエリアとか・・
混雑していて、さらに信号ばかりで飛ばしにくいエリアとかですね。
50kmを走るのにかかる時間は、2-3時間くらいと書きましたが・・
そういう「走りにくいエリア」が混じってしまうと、4時間とか5時間とかいう、途方もない時間がかかる場合があります。
精神的にも、ストレスばっかりになってしまいますね。。
なので私は旅先などの知らない土地で、50kmを走ろうとするときは・・
その道は走りやすいエリアなのか?を、グーグルマップなどで事前にじっくり調べます。
そしてもし「走りにくいエリア」だと分かったら、そこは輪行でさくっとパスしてしまいます。
その理由はもちろん、いわゆる「走りにくい50km」に当たってしまうと・・
快適なライドを楽しめないあげく、やたら長い時間を食ってしまうことになるからですね。
ヘタをすれば半日が、ストレスだらけの楽しくないライドに潰されかねません。。
という感じで、走る前にグーグルマップでリサーチしたりして「快適な道」を選ぶ!
これが50kmの距離を快適に、スムーズに走る一番のコツになると思います。
「クロスバイク」だと、50kmはロードバイクよりきついの?
2大スポーツ自転車といえば、「ロードバイク」と「クロスバイク」です。
そしてロードバイクに比べ「クロスバイク」は、長距離に向かない!
というのは結構、よく言われていることだと思います。
なので、自分が乗っている自転車が「クロスバイク」である場合・・
クロスバイクでも、50kmって走れるの?
ロードバイクと比べてめっちゃキツい!とか、あるの?
ここは気になるところかも知れません。
私自身、これまでにクロスバイクとロードバイクの両方を所有したことがあり・・
そして、それぞれで50kmを走ったことが何度もあります。
そして、その個人的な経験からだと・・
クロスバイクとロードバイクの大変さは、「50km」ならほとんど変わらない
こう言えると思います。
クロスバイクとロードバイクの違いは、
上の記事で、詳しく解説しているのですが・・
ロードバイクは「ドロップハンドル」という、さまざまな場所を握れるハンドルがついていて・・
クロスバイクとは違って、姿勢をさまざまに変えて疲労を軽減できたりします。
そしてそれがロングライドに効く!という要素は、確かにあります。
しかしそのメリットがはっきり出てくるのは、100kmを越えたくらいからになってくると思います。
50km程度の距離なら、クロスバイクでもぜんぜん問題は起きないわけですね。
なので50kmくらいまでの距離なら、クロスバイクでもロードバイクでも関係ない!
どちらであっても、同じくらいの難易度で達成できる!
個人的な感覚からは、そう思います。
50kmは「楽しむのに最適な距離」
私自身、これまでにいろいろな距離を走ってきたのですが・・
50kmは、「楽しむ」のに最適な距離だ!
何度も走ってみて、他の距離とも比べてみて、そう思いました。
ロードバイクやクロスバイクは「楽しむ」ために乗ることが多いです。
ストレス解消とか、旅気分を味わうためとか・・
実用のためというよりは、そうやって楽しむ目的で乗ることが多いのではないでしょうか。
そして走りきったあとの「楽しかったー!」という感覚は・・
20kmでも100kmでもなく「50km」がいちばん高い!と、個人的には感じます。
なぜ、50kmがいちばん楽しいと感じるの?
長すぎず短すぎない距離だから、だと思います。
たとえば100kmの距離を走るのは、大変です。
走るのは可能だとしても、走り終えるには半日が掛かってしまいますし・・
負荷としても「気軽に楽しむ」というよりは、「トレーニング」みたいな感覚になってきます。
対して、たとえば距離が「20km」だったとすると・・
楽しむにはちょっと物足りないよな、と私としては感じます。
アドレナリンが出て、楽しくなってくる前に終わってしまう感じですね。
という感じで、忙しい日常の中で、あまり時間を取りすぎず・・
かといって短すぎて、消化不良で終わることもない・・
50kmはそんな「楽しむのにちょうどいい」距離になってくると思います。
つまり楽しみたいときは、50kmくらいのコースを組むといいわけですね。
もちろんこのあたりは感覚のことなので、個人差が大きいところでしょう。
しかしもし、50kmがちょうどいい距離だ!楽しい!と感じるなら・・
楽しむためのライドでは、あえて「50km」の距離を軸にしてみると良いのではと思います。
今回はロードバイクやクロスバイクで50km走ることをテーマに、お話ししてみました。