クイックリリースは締めすぎると壊れる?問題ない?

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クイックリリースレバー

クイックリリースレバーを、よく使うけど・・

いつも、ちょうどいい強さで締めているけど・・

これって締めすぎると、どうなるの?

 

クイックリリースレバーは、強く締めたくなるものです。

レバーを締める強さによって、固定されているわけですので・・

ホイールが万が一にも脱落しないよう、思いっきり締めておきたい!というのは自然な考えでしょう。

 

もちろん実際には、強いほど良いわけではないのですが・・

勢い余って締めすぎてしまうと、一体どうなるの?

ここを知っておきたい!と調べ、この記事を見つけ出した方も多そうです。

 

なのでこの記事では、クイックリリースを締めすぎると何が起きる?

ここを徹底解説していきます。

締めすぎると「締め込み部」が壊れる

クイックリリースを締めすぎると・・

まずその「締め込み部」に、強すぎる負荷が掛かります。

 

クイックリリースの締め込み部って?

クイックリリースとは、

クイックリリース

クイックリリース

こういう構造のもので・・

 

そしてレバーをぐいっ!と締めることで、

クイックリリース丸あり

クイックリリース丸あり

これら丸をつけた部分(左右両方)に、両側から締めつけるすさまじいパワーが掛かります。

このパワーによって、ホイールは落ちないようがっちりと固定されているわけです。

 

しかしこの締めつける強さには、「適切な強さ」というものがあります。

一般的には、

  • 「手にレバーの跡が残るくらい」
  • 「締め始めの時点で、軽い抵抗を感じるくらい」
  • 「これ以上は無理!と感じる固さよりは、わずかに軽いくらい」

とか言われる強さですね。

 

なのでこの適切な強さを越えて、グイ!グイ!と思いっきり締め込んでしまえば・・

両側から締めつける強さが過剰になり、パーツは壊れます。

負荷が強すぎれば壊れるというのは、どんなパーツでも変わらないところですよね。

 

 

じゃあ具体的に、締めすぎるとどんなパーツが壊れるの?

  • クイックリリース本体の締め込みパーツ
  • フロントフォークの締め込み部分

特に大きな負荷を受けるのは、これらのパーツになってきます。

これらの部分が例えば、バキッ!と割れたり折れたりするわけです。

 

これらは締めている最中に、壊れることもあり得ますし・・

締めているときは問題なくとも、走っている最中に壊れる可能性もあります。

そして一番ヤバいのは、走っている最中のほうですね。

 

本当に壊れるかどうか?は、何とも言えないところですが・・

クイックリリースを締めすぎると少なくとも、パーツに過剰な締め付けが加わるのは間違いないです。

なのでクイックリリースは締めすぎず、適度な強さで締めるべきということですね。

締めすぎると「レバー」が壊れる

クイックリリースを締めすぎると、壊れるパーツはもうひとつあります。

クイックリリースの「レバー」そのもの、ですね。

 

クイックリリースを締めるとき、その負荷はレバーにも掛かります。

特にレバーの「根本」には、テコの原理ですさまじい力が掛かります。

 

なのでその締め付ける強さが、適切な強さをはるかに超えるなら・・

極端な話、ボブサ〇プが渾身の力でおもいっきり締め上げるなら・・

レバーが「ポキッ!」と逝くのは、それはもう当然のことです。

 

このレバーは構造的にも、特に壊れやすいと言えます。

「締め込み部」のほうは太く、パワーも直線的にしか掛からないのに対し・・

レバーは支える部分が細く、そこに一点に集中するような力が掛かるからですね。

 

そしてレバーが折れてしまえば、そのクイックリリースはもう使えなくなるのはもちろんのこと・・

そのクイックリリースはもはや簡単には除去できない状態になるかもしれません。

レバーを開くことが出来ませんので、何らかの無理やりな手段で外すしかなくなるわけです。

 

という感じで・・レバーがボキッといって、かなりヤバいことになる!

というのもクイックリリースを締めすぎると、起きうることのひとつです。

締めすぎると「開かなくなる」のもつらい

クイックリリースは締めすぎると、「開かなくなる」というのも大変です。

あまりにも強く、ガッチリ締め込んだゆえに・・

レバーを起こして外そうとしても、外れなくなってしまうわけです。

 

締めすぎると開かなくなる・・というのは、クイックリリース以外でもよくあることです。

締めすぎたネジが、どう頑張っても開かなくなるのはあるあるですし・・

締めすぎた瓶のフタとかも、開かなくなるものの代表ですよね。

 

クイックリリースは特に締めるときのほうが力を入れやすい構造をしています。

締めるときは手のひらや腕全体を使い、思いっきり力を掛けられますが・・

開くときは指先だけで引っぺがすようにしか出来ないので、どうしても弱くなるわけです。

 

なのであまりにも締めすぎると、もう手だけではどう頑張っても開かなくなり・・

プライヤーやペンチを使ったり、ドライバーなどでテコの原理で外したりする羽目になります。

そしてこれもやりすぎるとレバーを傷つけたり、レバーが折れたりするかもしれません。

 

それでも家だと、工具を駆使して何とかできますが・・

出先で開かないことに気づくと、最悪だったりします。

パンク修理のためホイールを外そうとするも、どうしても開かない・・!とかですね。

私自身、一度経験して懲りたことがあります。。笑

 

という感じで、クイックリリースが開かなくて大変なことになる!

というのも、クイックリリースを締めすぎると起きることのひとつです。

クイックリリース締めすぎのサインとは?

じゃあどんな時に、クイックリリースは締めすぎだと判断できる?

判断するためのサインとかって、あるの?

 

例えば・・

  • 締めるときミシミシと、パーツの悲鳴を感じる
  • レバーが手に食いこんで痛い
  • 成人男性の前提で、これ以上無いほどの全力で締めている

こういった要素があれば、それはさすがに締めすぎだと言えるでしょう。

 

クイックリリースは摩擦力により、ホイールが固定できれば良いわけで・・

パーツを歪ませ、きしませるほどの締め力はいらないはずです。

なのでパーツがミシミシ言うなら、それは締めすぎのサインだと言えます。

 

そしてクイックリリースレバーは、普通にレバーを締めれば普通に固定できるもののはずです。

その前提で、レバーのサイズといったものが決まっているはずですので・・

なのでレバーが手に食い込むほどの力で締めるのは、これまた締めすぎだと言えます。

 

さらには成人男性が全力で締めるというのも、さすがに締めすぎだと言えるでしょう。

というのもクイックリリースレバーは、女性や子どもでも何とか締められるようには作ってあるはずなので・・

なので「成人男性の全力」というのはやっぱり、オーバーパワーだと言えるでしょう。


クイックリリースは便利で、もはや無くてはならないパーツのひとつです。

しかし締めすぎをはじめ使い方を間違えると、ヤバいことになるものでもありますので・・

注意しながら、適切な使い方をしていきたいものです。

 

今回はクイックリリースを締めすぎるとどうなる?をテーマにお話ししました。

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