ガーミンウォッチをロードバイクのナビとして使う方法

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手首につけたガーミンウォッチ

スマートウォッチは、自転車との相性がとても良いです。

 

ロードバイクなどの自転車で、知らない道を走るとき・・

「スマートフォン」や「ナビ専用デバイス」を自転車のハンドルに装着して、ナビをしてもらう人は多いと思います。

 

私もそのように、スマートフォンをハンドルに装着してナビをしていたのですが・・・

あるときランニングのログなどをとるために「ガーミンウォッチ」を購入してみました。

 

そしてある日思い立ち、自転車で100km程度を走るとき、そのウォッチでナビをさせてみたところ・・

意外にも「腕時計タイプのほうが、スマートフォンより便利なんじゃないか?」と思うほどに使いやすかったです。

なので以後、自転車でのナビはほぼすべてガーミンウォッチでするようになりました。

ガーミンの地図プリロード済みスマートウォッチ

この記事を書いている時点で、ナビに使える代表的なウォッチは、こういったものですね。

 

 

ガーミンウォッチって・・

自転車ナビとして、どうすごいの?

具体的なナビの方法は?

どの機種を選べばいい?

 

この記事ではそんなところを、実際に使ってきた経験もベースにしながら、解説していきます。

ガーミンウォッチは自転車ナビとして、ここが優秀!

ガーミン社は、モバイルGPSの世界では一、二を争うほどの有名企業です。

なので自転車の趣味とする方でも、ガーミン製品を持たれている方は多いと思います。

 

そして「ガーミンウォッチ」は、そのガーミンが発売するスマートウォッチで・・

登山・ランニング・自転車などなど、さまざまなアクティビティにおいて、
走行ルートのログをしてくれたり、迷わないようにナビしてくれたり・・といった機能に特化したウォッチです。

 

スマートウォッチといえば、いちばん有名なのはアップルウォッチだと思います。

そして例えば、そのアップルウォッチと比べてみたとしても・・

ガーミンウォッチは特に「自転車でナビをする」場合に、数々のアドバンテージを持っています。

① 「バッテリー持ち」が、すごく良い

ガーミンウォッチの、他のスマートウォッチと比べたメリット・・

いちばん大きいと思うのは、バッテリーの持ちがとても良いことです。

 

同じようにナビをさせる場合で、例えばアップルウォッチを比べてみると・・

バッテリーの減りかたは体感で「1/3以下」だと思いました。

15時間とか、20時間とか、そのくらいのあいだナビを続けられる感じです。
(仕様でも、そのくらいのバッテリー持続時間のようです)

 

ロードバイクで走っていて、ナビがバッテリー切れを起こす・・というのはもちろん、すごく困ることです。

なのでその重要な「バッテリー持ち」が良いのは、圧倒的なアドバンテージになりうるのです。

 

なぜガーミンウォッチは、そんなにもバッテリー持ちがいいのか?

「反射型液晶」を採用しているから

という、大きな理由があります。

 

液晶というのは普通は、自分自身で発光するものです。

しかし反射型液晶は自分からは発光せず、太陽や蛍光灯などの「反射光」だけで光るタイプの液晶です。

 

ガーミンウォッチに限らず、ガーミン製品は多くがこのタイプの液晶なのですが・・

ふつうの液晶と比べ、自分からは光を出さないので、とても少ないバッテリー消費で表示が可能なのです。

スマートフォンなどでいちばんバッテリーを食うのが「液晶を光らせる」機能ですので・・
これが無いなら、バッテリー持ちが劇的に良くなるのは、それはそうですよね。

 

ガーミンウォッチ以外だと例えば、Amazonの「Kindle」といったデバイスが、この反射型液晶を使っていることがあります。

そういったデバイスの場合、たとえば同サイズのiPadなどと比べてバッテリー持ちは良いはずです。

 

では、反射型液晶の「デメリット」は?

光が無い場所では見えないことですね。

例えばスマートフォンは真っ暗闇でも見えますが、ガーミンウォッチは真っ暗だとまったく、見えません。

 

しかしガーミンウォッチを使うシチュエーションは、そのほとんどが「屋外」です。

なので太陽がしっかり照っている間なら、もちろんバッチリ、くっきり見えますし・・

曇りなどでも意外と光の量は多いですので、問題なく見ることはできます。

 

そして真っ暗闇でもバックライトをつけることはできますので、ある程度バッテリー持ちが悪くはなるものの、ちゃんと見ることはできます。

なのでここは、さほどの問題にはならないです。

 

 

反射型液晶の他のデメリットとしては、「リフレッシュレートが低い」「表示が鮮やかではない」といったものがあります。

 

リフレッシュレートは「1秒間に何回、画面を切り替えられるか」で、
これが高いほど、たとえば動画やゲームがぬるぬる動くようになります。

現代の液晶だとたいてい「60」Hzか、それ以上ですね。

しかし反射型液晶の場合、機種にもよるのですが1秒間に10回以下とか、その程度のリフレッシュレートしか無いです。

 

そして反射型液晶は、画像や動画などの鮮やかな表示が難しいです。

現代のスマホは、写真などを鮮やかに、美しく表示してくれるものですが、
反射型液晶ではそこは、圧倒的に劣ります。

どうしてものっぺりした、きれいな発色ではない表示になってしまうんですね。

 

しかし・・「リフレッシュレート」「表示の鮮やかさ」はともに、ナビ用途だと必要ないはずです。

地図なんて、1秒に数回リフレッシュされれば十分ですし・・

表示が「美しい」必要なんて、もちろんまったく無いです。

 

と、反射型液晶にもいくつかのデメリットがあるわけですが・・

そのデメリットは、さほどの問題にはならないです。

だからこそガーミン社は、反射型液晶を採用しているわけですね。

 

というわけで・・「反射型液晶を使っているので、バッテリー持ちが良い!」

というのが、自転車ナビにおけるガーミンウォッチの、圧倒的なメリットになってきます。

② いちいち、取り外さなくていい

例えば、ちょっと自転車を降りてコンビニに・・

もしくは、風情のある神社があったので、自転車を停めて観光に・・

 

そんなとき、自転車からいちいち取り外さなくていい!

というのも、スマートウォッチの強みです。

ここはガーミンウォッチというよりは、スマートウォッチ全般の強みですね。

 

ナビ用デバイスは高価ですので、自転車から離れるときは基本的に、取り外すと思います。

何万円もする機器がちょっと目を離したスキに、無くなっていた・・

自分は考えるだけでもちょっと、ぞっとします。笑

 

しかし「常に身につけている」ウォッチデバイスなら、もちろんこの心配はほとんど無いです。

自転車の近くにいなくても当然、ずっと手首にありますので、常にちゃんと管理できます。

あっ、取り外すの忘れた!!・・とかが起きないのも、精神的にラクですね。

③ 「自転車以外」でも使える

自転車に乗っているとき「以外」でも、便利さを発揮してくれる・・というのも、メリットです。

 

たとえば「ランニング」に出れば、高性能なランニングウォッチとして、
ペースや走った距離を正確に測り、記録してくれますし・・

もちろんスイミング、登山、スキーなどなど、ガーミンデバイスはさまざまな活動に対応していますので、
そういった運動を管理することも、普通にできます。

 

歩数計とか、活動量計とか、睡眠の質チェッカーとかにもなりますし・・

電話やメールの着信を知らせてくれたり、コンビニで支払いに使えたり(ここはできない機種も多いですが)・・とかの、日常系の機能も充実しています。

 

自転車から降りたあとの、徒歩での観光地めぐり・・といった状況でも、
自転車に乗っているときと変わらずナビができる!というのも、強みですね。

もちろん自転車を使わない、徒歩メインの旅でもナビに活躍してくれます。

手首でちらちらと進む方向を確認できるのは、
たとえばスマホをかざしながら進む「歩きスマホ」でのナビと比べて、圧倒的に快適で、安全です。

 

・・と、「ウォッチ」スタイルのデバイスだと、自転車に装着するタイプの専用品と比べて、
自転車の上以外でも、いつでもどこでも助けてくれる・・というのが、かなり優秀だと思います。

 

 

・・と、ガーミンウォッチにはガーミンウォッチならではの、いろいろなメリットがあります。

ガーミンの地図プリロード済みスマートウォッチ

ガーミンウォッチの「デメリット」はここ!

メリットだけでは不公平なので・・「デメリット」も見ていきましょう。

① 画面が小さい

まず・・画面は比較的、小さいです。

 

自転車に固定する場合と、腕に固定する場合・・

どちらがデバイスを大きくしやすいか?と考えると、ある程度仕方がないかもしれませんね。

 

たとえばガーミンウォッチだと、Fenix 5Xという機種を例にあげると、画面サイズは1.2インチです。

対してハンドルバーに固定するデバイスは、Edge 830という機種を例にあげると、サイズは2.6インチです。

まあ、インチ数にして倍以上の、かなりの差ですよね。

 

もちろんここまでサイズが違うと、見やすさにかなりの差が生まれます。

固定するデバイスだと、街中の道全体を見ることができるけど、ウォッチだとごく一部しか表示できない・・
なんてことも、普通に起きるでしょう。

 

しかしガーミンウォッチの画面が小さくて、困ることがあるか?

と考えると個人的には、あまり無いと感じます。

 

そもそもウォッチでナビするときには、「ちゃんとルートに沿っているか?」くらいしか見ませんし・・

そのくらいならウォッチの画面サイズでも、問題なく見ることができます。

ルートを外れたら振動で知らせてくれる機能なんかも、あったりしますし。

 

あとはウォッチは「顔に近づける」ことができますので、これで小ささをカバーすることもできます。

顔からの距離が半分になるところまで近づければ、画面サイズは2倍になるわけですので・・

小さくて見にくいなと思ったら、さっと顔に近づければいいです。
(もちろん、危険がない状況に限ります)

 

どうしても大画面で、街全体を確認したい!

そういう場合は、スマホを取り出せばいいだけです。

もちろん立ち止まる必要がでてきますが・・
道をじっくり検討するときは、いずれにしろ立ち止まるものですので、これも問題ないですね。

 

・・と、ガーミンウォッチには「画面が小さい」というデメリットが確かに有るのですが、
実用上、さほど問題ない範囲かな・・と、個人的には思います。

② 「チラ見」しにくい

デバイスをチラチラっと見て、マップなどを確認する「チラ見」がしにくい・・も、デメリットのひとつです。

 

ハンドルバーに固定したデバイスなら、視線を落とせば一瞬で確認できます。

なのですが・・ウォッチは位置的に、チラッと視線を送るのがちょっと難しいです。

角度的にも、常に画面が自分のほうを向いてはいませんので、見にくかったりもしますね。

 

とはいえここは、工夫すればある程度、改善できます。

ウォッチを装着するときに最初から、見えやすい角度に調整しておけば、チラっと見やすくなりますし・・

腕のほうを目の前にもってくる・・という、ウォッチならではやり方も有効です。

 

 

総じて・・

ガーミンウォッチには「ウォッチ」ならではの、ある程度のデメリットはあるなぁ。

しかし工夫次第ではあまり、問題なくなるかな。

というのが、何度もガーミンウォッチを使ってみての、ここに関する個人的な感想です。

ガーミンウォッチでナビをする、具体的な方法

ガーミンウォッチで自転車ナビをする・・って、具体的にはどんな感じ?

 

ガーミンウォッチは、入れたルートデータを画面に表示することができます。

そのためナビとして使うときは、あらかじめルートデータをウォッチに入れておき、
それを表示して、それに沿って走る・・という方法がいちばん有効です。

ルートを表示したガーミンウォッチ

ルートをインポートすると、上の画像のように、ルートが表示されます。

 

ルートの作り方や、作ったルートのインポート方法については、この記事の下のほうで詳しく解説しているのですが・・

ガーミンコネクトというガーミン純正サービスでできますし、作業としてもシンプルでそんなにごちゃごちゃはしないのでは・・と思います。

 

上のようにルートを表示した状態で、自分の位置も同時に表示できますので・・

あとはルートを見ながら外れないように、沿って走り続けるだけです。

 

実際には、しばらく走って、ウォッチを見て走るルートを確認して、走って、ウォッチを見て確認して・・という感じになります。

よほど入り組んだルートでもない限り、ときどきチラチラ見ていれば大丈夫、という感じですね。

ルートを外れてしまったら、振動で知らせる機能とかもあります。

 

画面がやや小さいので、周囲がどんな地形なのか?を把握する!とかには向きませんが・・

そういうときは立ち止まって、スマホで確認すればいいわけですね。
(ここは、そのほうが圧倒的に便利です)

 

 

また、それ以外のナビの方法として・・・

ルートではなく、目的とする「地点」を指定して、そこまでの距離と方角だけを示し続けてもらう、ということもできます。

 

地点データを送る方法についても、この記事の下のほうで解説していますが・・

スマホやパソコンから地点データを送ることもできますし、
地点の「座標(経度・緯度)」さえわかれば、ウォッチ側で手打ちで設定することもできます。

 

この方法で目的地を設定すれば、
あとは目的地に到着するまで、目的地までの「距離」と「方角」だけをシンプルに表示し続けてくれます。

矢印を表示したガーミンウォッチ

こちらのモードは、
「ナビをしてほしいけど、いちいちルートを作成するまでもない」という場合にとても便利です。

 

 

・・と、ガーミンウォッチでナビをしてもらう方法には「ルート」タイプと「地点」タイプの2種類がありますが、
それぞれ、かなり使いやすいと思います。

ガーミンの地図プリロード済みスマートウォッチ

ガーミンウォッチで走るための「ルートデータ」を作成する方法

ガーミンウォッチで、自転車ナビをするなら・・

まずは「ルートデータ」を作らないと、話が始まりません。

 

ルートを作れるサービスというのはたくさんあり、それぞれ一長一短なのですが・・

私としてはやはり、ガーミンのウォッチを使うのなら「ガーミンコネクト」を使うのが、
ルートデータの送ったり・・などの運用がしやすかったりで、良いと思います。

ガーミンの純正サービス「ガーミンコネクト」を使って、自転車の走行ルートを作る方法を解説しています。

ガーミンコネクトでルート作成をする方法は、上の記事で詳しく解説しています。

ガーミンウォッチをスマートフォンと連携し、ルートや地点データを送る方法

ルートが完成したら、それをウォッチに送る必要があります。

 

そしてここは、

① ルート作成サービスの機能で送る

② 「GPX」データ形式でダウンロードし、それを送る

大きく分けて、この2通りの方法になると思います。

 

まず①、ルート作成サービスの「ガーミンコネクト」を使ってデータを送る方法については、

ガーミンウォッチをスマートフォンと連携し、ガーミンコネクトからルートデータを送ったりする方法を具体的に解説しています。

この記事で詳しく解説しています。

スマホさえあればいつでもどこでも、作ったルートをぽいっとウォッチに送れますので、かなり便利です。

 

 

もしくは②、「GPXデータ」形式にしてから送る方法は、

作成したルートデータを「GPX」という使いやすい形式にして、ダウンロードする方法を解説しています。

こちらの記事で解説しています。

「GPX」は汎用性が高いルートデータの形式で、この形式にしておけばガーミンデバイス以外でも、
たいていのナビ用デバイスに、そのまま使うことができます。

なのでこちらの方法も、状況によってはおすすめです。

 

・・といった方法を使えば、ルートをスムーズにウォッチに送れるのでは、と思います。

ガーミンウォッチに「地図」を入れる方法

ガーミンウォッチは一部の機種では、「地図」をインストールし表示することができます。

 

地図を表示できないタイプでも、ルートや目的地・現在地を表示して、見ながら進むことはできるのですが・・

やっぱり地図があると、自転車で進んでいくときの「わかりやすさ」がぜんぜん違います。

あ、ここから先に行くと川があるな・・とか、ここから道が複雑なエリアだ・・とかいった情報が、
ナビをしながらリアルタイムでわかるのは、かなり強力ですね。

 

ガーミンウォッチに地図を入れる方法には、いくつかあるのですが・・

具体的には、以下の記事で詳しく解説しました。

無料の「オープンストリートマップ」をベースに、ガーミンウォッチに地図をインストールし自由に見るための方法を、解説しています。

ガーミンウォッチは「物理ボタン式」なのも強い

現代ではデバイスといえば、画面をタッチして操作する「タッチパネル式」が主流です。

 

言わずと知れた「iPhone」や「Android」は、言うまでもなくタッチパネル式ですし・・

「Apple Watch」といったスマートウォッチも、ことごとくがタッチパネル式です。

たとえば昔の携帯電話なんかは、ボタンをぽちぽちと押す「物理ボタン式」だったのですが・・
現代ではほんとうに、見る影もないほどに減りましたよね。

 

しかし・・これまでに自転車ナビ用として、いろいろなデバイスを使ってきたのですが・・・

 

ナビ用に限って言えば、「物理ボタン式」のほうが、実は、ずっと使いやすかったです。

 

物理ボタン式というのは、つまりは、昔の携帯電話のように、
ふつうのボタンをぽちぽち押すタイプ、ということですね。

そしてガーミンウォッチも、物理ボタン式です。

 

GARMIN Fenix 5xのボタン部分

こんな感じで、本体に5つのボタンがついていて・・

これらをポチポチと押すことで、ナビのスタート・地点の指定・マップの表示や移動・・・といった機能を操作します。

液晶面はタッチパネルでは無く、タッチしても何も起きません。

 

 

この物理ボタン仕様、直感的な操作のしにくさなど、タッチパネルに劣る部分も多いのですが・・・

実は「ロードバイクでのツーリング」や「自転車旅」といった用途では、
タッチパネルよりずっと使いやすい、適したものなのです。

 

物理ボタン式はタッチパネル式に比べて・・

①:雨に強い

②:グローブをつけていても操作性が変わらない

③:手元を見ずに操作できる

という点が、決定的に優れています。

①:雨に強い

ひとつめに、物理ボタン式は、雨に強いです。

防水性が高いという意味ではなく、
雨に濡れたままでも、問題なく操作ができる、という意味です。

 

タッチパネル式のデバイスは、濡れていると、まともに操作できなくなります。

これについては、最近は防水スマートフォンも増えてきていますし、
水滴がついた状態のスマホを触ったことがある方なら、感覚的にわかるところだと思います。

水滴がつきまくったタッチパネルを指で操作しても、あらぬところをタップしたことになったり、
タップに反応しなかったり・・と、誤操作だらけになりますよね。

 

しかし、物理ボタン式だと、まったく問題ありません。

濡れていようが乾いていようが、たとえ泥でべちゃべちゃに汚れていようが、
カチ、カチと、確実に動作してくれます。

 

実際使って比べてみると、これはけっこう、ものすごいメリットです。

 

日本は雨が多く、やむを得ず雨の中を自転車で走ることは、けっこう多いと思うのですが・・・

タッチパネル式デバイスをナビに使っていると、雨の降る中に居るときは、ほとんど操作ができなくなってしまい、
場合によっては誤作動さえしかねません。

しかし物理ボタン式デバイスなら、雨の中でもまったく問題なく、
目的地を指定したり、マップの好きな場所を見たりできます。

 

自転車用に限らず、アウトドア系デバイスはこういう理由で、
あえて物理ボタンを採用している製品が、多かったりもします。

濡れようが汚れようが、確実に操作できる・・というのは、
普段の生活の中ではさほど重要でもないでしょうが・・

登山、山岳救助、ロングライド・・など過酷な状況では、すごく、重要なことなのです。

②:グローブをつけていても操作性が変わらない

ロードバイクなど自転車で、長距離を走ったりするのであれば、
グローブをつけることは多いと思います。

特に、真冬など寒い時期を、素手で乗り切れる方は少ないと思います。
たいてい、指先まで覆う、分厚いグローブを使うでしょう。

 

そして・・タッチパネル式デバイスは基本的に、
グローブをつけている最中は操作ができなくなってしまいます。

操作したいときは基本的に、毎回、グローブを外さざるを得ないですよね。。

 

最近は「スマートフォン対応グローブ」といったものもあり、
これの機能で、タッチパネルを操作できることもありますが・・・

自分もいくつか持っているのですが、
細かい操作などは難しく、かなり、使いにくいです。

ましてや、画面が小さくなりやすいナビ用デバイスですと、
さらに、ものすごく操作しにくいです。。

 

しかし、物理ボタン式であればグローブをしていても、ほぼ、関係ありません

機種にもよりますが・・基本的に、素手のときとほぼ変わらない操作感で、
快適に操作することができます。

 

私は冷え性なので、寒い日はグローブが必須なのですが・・

グローブをつけた状態だと、物理ボタン式ウォッチのほうがはるかに快適なので、
ロングライド用ウォッチとしては、物理ボタン式だけを採用しています。

③:手元を見ずに操作できる

タッチパネル式デバイスは通常、「見ながら」しか操作できません。

画面に表示されたボタンなどを見て、そこに指を伸ばして、押す・・というプロセスが、どうしても必要です。

タッチパネルなんて、見なければたんなるツルツル面ですので、
それをノールックで操作する・・というのは、かなり難しいですよね。

 

しかし物理ボタン式の場合は、まったく見なくても、ある程度の操作ができてしまいます

 

もちろん、慣れれば、にはなりますが・・・

たとえば、マップの表示にはこのボタンを1回押して、このボタンを2回押す・・
現在地の登録には、このボタンを何回押せばいい・・

みたいな感じで、必要な操作を覚えてしまえば、
デバイスをまったく見なくても、機能の呼び出しくらいなら普通にできてしまうのです。

これは完全に、指先の感覚だけで押すべき場所がわかる、
物理ボタン式ならではの強みですね。

 

マップの起動とか、近くのコンビニを探すとかするときに、
画面を見ずに、まわりを見渡しながらさくっと操作できる・・・

実際、ロードバイクでのライド中など、
アウトドアな状況の中で使っていただくと、わかると思いますが・・

これがなかなかに、便利なのです。

 

iPhoneなどのタッチパネル式も、「アクセシビリティ」などといった視覚障害者向け機能がありますので、
うまく使えば、見ずに操作も可能かもしれませんが・・

たとえ使えたとしても、やっぱり「使いやすさ」では、
物理ボタン式に遅れをとってしまうでしょう。

 

 

と、ふつうの生活の中では、タッチパネル式ウォッチでもまったく問題ないのですが・・・

自転車ナビだと雨に濡れたり、汚れたり、グローブを装備したりで活動することも多いです。

 

なので確実に操作でき、誤操作が起きにくい物理ボタンを採用している!

というのもガーミンウォッチの、強みのひとつです。

ナビに使うガーミンウォッチの、おすすめ機種はこれ!

ガーミンウォッチは種類がいろいろあって、一体どれを選べばいいんだ?となりがちです。

私自身、いま使っているウォッチを買う前には、かなりの情報収集が必要でした。

 

ガーミンウォッチのこの記事を書いている時点での、おすすめ機種を挙げてみると・・

ガーミンの地図プリロード済みスマートウォッチ
GARMINの地図機能つきスマートウォッチ

これらのものが、地図機能もついていて、良いのではないかと思います。

 

ガーミンウォッチには、地図機能が無いものもけっこうありますので・・

たとえばガーミン日本公式サイトから、ちゃんと地図が入っているかどうか?を見ておく・・といったことは、とても重要です。

 

たとえば挙げました「Fenix 6X Sapphire Black」「Fenix 5S Plus」ですと、それぞれにおいて、

6Xのマップ搭載情報

ガーミン日本公式サイト Fenix 6X製品情報ページより引用

こんな感じで、地図がプリロードされていることが書いてあります。
(仕様は変わることもあり得ますので、ご自身でもご確認ください)

仕様一覧は「Fenix 6X Sapphire Black」ですと、こちらのページで・・

「Fenix 5S Plus」ですとこちらのページで確認することができます。

(それぞれ、ページの下のほうの「アウトドアレクリエーション機能」の項目に、該当部分があると思います)

 

ここで紹介しているのは「ガーミン フェニックス」シリーズで、ガーミンウォッチとしては定番なのですが・・

この記事を書いている時点では「6」シリーズが最新で、「5」シリーズがひとつ旧世代ですね。

そしてたとえば6シリーズですと「6」「6S」「6X」となって、
「6」がいちばんサイズが小さく、「6S」が中くらいで、「6X」がいちばん大きい・・みたいな感じです。

 

あとは、上で挙げたものはそれぞれ「日本正規品」になっていますが・・

もうひとつの選択肢として「並行輸入品の海外版」が買えることもあり、
こちらの場合は日本正規品と比べて「かなり安い」「日本語が読み込めない」「日本地図がプリロードされていない」といった特徴があります。

 

日本正規品と並行輸入品はどっちが良い?といったところは、

ガーミン製品の「並行輸入品」ってどう?英語にしか対応しない?日本純正と比べると?といったところを解説しています。

上の記事で解説していますが、このどちらを選ぶか?も考えどころですね。

 

サイズの違いだけでなく、型番によって地図機能の搭載・非搭載が分かれたりもしますので・・

繰り返しにはなりますがガーミン日本公式サイトといったものをじっくり見て、しっかり確認しておくことをおすすめします。

 

 

スマートウォッチ、特にガーミンウォッチは、
登山やランニングだけではなく自転車にも便利な、神デバイスです。

もし、自転車ナビとしてスマートフォンや専用デバイスを使っているけど、
大きすぎて邪魔・・振動で外れたりして面倒・・と思われる方は、
スマートウォッチ、特にガーミンウォッチを使うことを検討されてみてはいかがでしょうか。

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優秀アウトドアウォッチの「ガーミンウォッチ」を、ロードバイクのナビに使うためのノウハウを解説しています。
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自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【生息地】九州のどこか

【自転車趣味歴】7年程度

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇ナビデバイスはガーミンウォッチ
◇全部自分で整備するマン
 
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