斜度って、なに?
どのくらいの斜度が、どのくらいのキツさなの?
「激坂」と言われるような斜度は、どのくらい?
・・という感じで「斜度」は、ロードバイクなどの自転車を趣味にすると、気になってくるポイントだと思います。
日本は山がちですので、ロードバイクで走り回れば必ず、坂に出会うことになりますし、
その坂がどのくらいのレベルなのか?は、すごく重要な情報です。
斜度をちゃんと把握していないと、まあ、山ひとつくらい大した問題じゃないだろう・・
と思っていたはずがいきなり、激坂に体力をすべて削り取られる・・なんてことになりかねないです。
なのでこの記事では「斜度」についていろいろ、お話ししていきます。
目次
「斜度」について、ざっくり解説
斜度とは、つまりは坂の角度のことです。
例えば・・
道中にこんな看板があれば、その区間は「斜度 4.0 %」ということになります。
これは「100m進んだら4m上がる」という意味で、角度が4度、ということではないです。
この斜度はもちろん、看板がある場所では確認できますし、
例えばモバイルナビのような道具とか、もしくはルートを作成するサービスとかで確認できることも多いです。
とはいえ・・「斜度が何%だと、どのくらいヤバいの?」
これが不明だともちろん、キツさの予想とかはできませんので、
以下、このあたりを解説していきます。
(あくまで個人の感覚・個人の感想になります。そのあたりはご容赦ください)
5%くらいまでなら、かなりラク
斜度5%くらいまでだと、「あっ、登りだな・・」と感じる程度です。
それこそ、2-3%くらいなら坂だと気づかず、なんかペダル重いなぁ・・と感じる程度かもしれません。
5%くらいまでの坂なら、実際、ふつうの街中なんかにもたくさんありますね。
5%を越えてくると、少しずつ、あー坂だな・・きついなぁ・・となる感じだと思います。
10%を越えてくると「本格的な坂」に
10%を越えてくると、ちゃんとした坂道だな・・頑張らないと・・という感じになってきます。
ギアを数枚落としたり、しっかり呼吸しながら体重をがっつり使ったり・・という、
「坂対策の乗り方」が必須になってくるのも、このあたりからですね。
10%くらいの坂は、距離が短いと大したこともないのですが、
このくらいの坂が何kmも続くと、かなりのキツさになってきます。
そして日本の山にはそういう、緩めの坂がながながと続くエリアが、たくさんあります。。
なのでざっくりとした目安ですが、個人的には斜度が10%を越えるくらいから、本格的な坂と言えるのではないか・・と感じます。
15%越えは立派な「激坂」
15%を超えてくると、個人的には「激坂」と呼んでいいのではないか、と思います。
つまりは、登っていて呼吸がもたなくなったりとか、心拍がめちゃくちゃ早くなったりとか・・
もしくはキツすぎて足がつったりとか・・そのくらいになるレベルの坂、ということですね。
このくらいの坂になれば、ギアをインナーに落とすのは必須ですし、
リアギアもかなり軽くする「インナーロー」の状態にしないと、登るのは難しくなるでしょう。
メンタル的にも、サイクリングの途中にちょっと・・というわけではなく、
本格的に「登り」に挑戦するんだ・・!という感じで行かないと、クリアは難しいと思います。
もちろん、たった数十メートルとかの短い距離なら、
その間だけダンシングとかでグイグイいけば、まあ、ラクに登れてしまいますが・・・
15%くらいの坂が「長々と続く」エリア・・というのもあり、
そんなエリアだと、私のような素人だとゼイゼイいって、登りきった時にはくたくたになってしまいます。
まあもちろん、プロとかそういった方だと朝飯前なのかもしれませんが・・笑
20%を超えると、登ること自体がイヤになる・・
あくまで、個人的な感想ですが・・・
20%を超える坂が続く・・となってくると、
ちょっと、遠慮したいなぁ・・みたいな感じになってきます。
このくらいの坂だと、ちょっとの距離を登っただけでも体力をゴリゴリ削られて、
すぐに呼吸がハアハア言ったり、脚がパンパンになってくる・・とか、そんな感じになります。
なのでトレーニングとか、そういった目的で挑戦するのはアリなのですが・・・
ロングライドのコースを組んでいる最中に、20%を超える斜度のエリアがあると・・
そっと、そこを迂回するようにルートを組み直す・・みたいな感じになります。。笑
ちなみに日本一の激坂として有名な「暗峠」だと、
最大斜度が「41%」らしいですね。
絶対、行きません・・!
いや・・怖いもの見たさで、行ってみるかも?笑
「平均」斜度はあくまで目安
と、斜度の数字についていろいろ書いてみましたが・・・
じゃあ、この山の斜度はどのくらいなの?と見るときに、
「平均斜度」だけを見ると痛い目を見るかも・・ということを、付け加えておきます。
平均すれば、ざっくりとした実態がわかるのでは?
と、思われるかもしれませんが・・・
平均斜度は「下り区間」が少しでもあれば、大きく落ちます。
下りだと斜度はマイナスなわけで・・・
それを入れて平均すれば、平均斜度はもちろん、激減しますよね。
下りはもちろん、ペダルを漕がなくていいのでラクではありますが・・・
しかし・・「下り」には、斜度ほどのメリットが無いものです。
例えば、
②:登り500m・下り500mがある10km
このふたつだと平均斜度の数字はもちろん、まったく同じ「0%」になるはずですが・・
キツイのはもちろん、登りと下りがあるほうですよね。
なので、平均斜度としては大したこと無かったとしても・・
「下り」を多く含む区間の場合は、実際の坂レベルはずっと高いことがあるのです。
平均斜度だけを見てしまうと、このあたりの事情を見落としてしまいますので、注意が必要なわけですね。
あとは・・逆にわずかな区間だけ、超激坂があるという場合もあります。
平均斜度、たったの5%か・・ゴミめ・・とか思っていると、
実は一部分だけ、斜度30%の区間があった!・・とか、そういうことです。
そういう「超激坂」は短い区間であっても、ゴリゴリに体力を奪っていくのですが、
短い区間であれば平均斜度には、ほとんど影響しません。
なので、超激坂区間がいくつもあれば、
そういう坂は見た目の平均斜度をはるかに越える、キツい坂だった・・なんてことがあります。
というわけで、平均斜度はあくまで目安で、
実際に斜度をみるときは平均斜度だけでなく、実際に斜度グラフなどを見てちゃんと評価するほうがいいと思います。
今回はロードバイクと「斜度」についてお話ししてみました。