ロードバイクに乗るなら、サイクルジャージ!レーシングパンツ!
それが基本なのは、分かっているけど・・
私服でも、ロードバイクに乗りたい!
私服でロードバイクに乗るのも、もちろんアリです。
しかし一般的な服は、ロードバイクに特化して作られてはいませんので・・
それでロードバイクに乗るなら、いくつもの注意点が出てきます。
そして私服でロードバイクに乗るのに、特に工夫をしなかった場合・・
- ズボンのおしり部分が破れ、穴があいてしまう
- 汗がいつまでも乾かず、ぐしょぐしょの服で走ることになる
- 靴がペダルからずるずる滑って、危ない
例えばこんな感じで、いろいろなデメリットが出てきます。
私自身、ロードバイクに私服で乗ることが多いです。
なのでこの記事では、私服でロードバイクに乗るときの注意点を解説していきます。
目次
注意点①:股擦れ
私服でロードバイクに乗るときの、注意点・・
ひとつめは「股擦れ」です。
つまり股部分がサドルに擦れたり、肌着に擦れたりして・・
摩擦によって、皮膚を痛めてしまったりするわけですね。
そして最悪では皮膚が剥がれてしまい、とても乗り続けられない!なんてことになる場合もあります。
ママチャリに乗っていて、股擦れなんて起きたことはない!
と、そう思われるケースもあるようですが・・
ロードバイクは一般的に、ママチャリとは桁が違う距離を走るものです。
なので乗る時間も、はるかに長くなり・・
サドルなどに皮膚が擦れてしまう回数も、もっとずっと多くなり・・
なので股擦れのダメージも、桁違いに大きくなってしまうのです。
そして股擦れは「レーシングパンツ」といったウェアだとあまり起こりません。
そういったロードバイク専用ウェアは、もちろん股擦れといったものは想定して作られていますので・・
股擦れが起きにくいよう、いろいろ工夫して作られているからですね。
しかしこれが「私服」だと、話が違います。
一般的な服はもちろん、「股擦れ対策」なんてされていませんので・・
長時間のライドでわりと簡単に、股擦れになってしまうのです。。
しかし私服でロードバイクに乗るときも「工夫」をすれば、股擦れはかなり防げます。
股擦れを防ぐ方法は、上の記事で解説しているのですが・・
- 「無縫製タイプの下着」を使う
- 股擦れしにくい「サドル」を選ぶ
- 「シャーミークリーム」で滑りを良くする
このあたりの要素は、特に有効だと思いました。
ロングライドの最中に股擦れを起こすと、それだけの理由でもう走れない!となりかねません。
なので私服でロードバイクに乗るのなら、真っ先にフォローしておきたいポイントだと思います。
注意点②:おしりの破れ
注意点ふたつめは、「おしりの破れ」です。
乗っているうちに、ズボンのおしりが破れてしまうんですね。
ロードバイクに乗っていると、ズボンがサドルと擦れます。
そして擦れればもちろん、ズボンにダメージが入っていき・・
ダメージが一定レベルを越えてしまえばもちろん、破れてしまうことがあります。
ここもレーシングパーツといった専用ウェアなら、特に問題ないところです。
ロードバイク専用のウェアなら、もちろんサドルと擦れまくることも想定済みで・・
それでも破れないよう、素材などを工夫されているからですね。
しかし「私服のズボン」でロードバイクに乗ると、簡単に破れてしまうことがあります。
特に素材やサドルとの相性によっては、ほんの数日でやられることもありますね。
実際に私自身、ロードバイクを始めたばかりの頃に、ちょっとした旅に出たのですが・・
書いたような知識もありませんでしたので、いわゆる「普通の綿パン」で出発してしまいました。
そして、あれ?お尻がスースーする?と思って確認したら・・
擦れですり減って穴が開いていて、とても恥ずかしい思いをした覚えがあります。
近くに服屋がありましたのですぐ買い替えて、事なきを得ましたが。笑
私服でロードバイクに乗ると、そういう目に遭いやすいのですが・・
じゃあ、どう対策すればいいの?
世の中には「自転車に対応した私服系ズボン」といったものがあります。
なのでそういった服を買ってしまうのが、いちばんシンプルな解決策になると思います。
例えば、
定番なのは、こういったものですね。
それぞれ、自転車で使われることを想定されて作られた製品ですし・・
さらに見た目も、「私服」と言って差し支えないと思います。
自転車用ではない一般的なズボンの中にも、破れにくいものはあります。
しかしどれが破れにくいのか?は最終的に、テストしてみないと分からないものです。
なので最初から「自転車用」として作られたズボンを使うのが・・
私服だとズボンが破れてしまう。。の、いちばんシンプルな解決策になるのではと感じました。
注意点③:汗染み
走ると「汗染み」ができてしまい、恥ずかしい思いをしてしまう。。
これも、私服でロードバイクに乗るときの注意点です。
ロードバイクで走ると、たくさんの汗をかきます。
どのくらいのスピードで走るか?によっても、大きく変わってはきますが・・
少なくともママチャリに比べれば、たくさんかくことになるでしょう。
そしてロードバイク専用ウェアなら、汗染みもあまり問題になりません。
汗だくになる前提で、染みが目立たないように作られているものが多いですし・・
専用ウェアなら「スポーツ中」という雰囲気になりますので、汗染みがあってもみっともない感じになりにくいです。
しかし一般的な私服で、たくさんの汗をかいてしまうと・・
服に、目立つ汗染みができてしまうことが多いです。。
なので私服でロードバイクに乗るなら、ここも対策しておきたいところとなります。
そして汗染みは、特に「おしり」が一番の問題になります。
自転車から降りたあと、おしりくっきりと広がる汗染みに気づく。。
となるのは、何とかして防いでおきたいところですよね。。
そして、おしりの汗染みの対策法については、
上の記事で詳しく解説しています。
いちばんの要点としては、「汗が乾きやすい黒系ズボン」を使うことでしょう。
汗が乾きやすい素材のズボンなら、それだけ汗染みはできにくいですし・・
たとえ汗染みが出来たとしても黒系のズボンなら、グレーといった色に比べてずっと目立ちにくいものです。
という感じで、汗染みで恥ずかしい思いをしないようしっかり対策しておく!
ここも、私服でロードバイクに乗るときの注意点となります。
注意点④:服の吸湿速乾性
服の「吸湿速乾性」を、じゅうぶんに高めておく・・
ここも、私服でロードバイクに乗るときの注意点です。
吸湿速乾性は「汗を素早く吸って、素早く逃がす能力」のことです。
これが高い服であるほど、汗をかいても問題ない服!となるわけですね。
そしてスポーツウェアならどれを選んでも、吸湿速乾性は高くなっていて・・
もちろんロードバイク専用ウェアも、この能力が高いものばかりです。
しかし「私服」には、吸湿速乾性が極端に低いものがあるので注意が必要なのです。
理由はもちろん、私服はスポーツに近いような活動を想定されていないから、ですね。
吸湿速乾性が低いと、どうなるの?
服から汗がいつまでも逃げず、いつまでも乾かないような状態になります。
常時、汗ぐっしょりになるわけですね。
そうなると夏場は汗がずっと放散されず、熱がこもりますし・・
汗で水没したような服は、不快でもあります。
上で解説したような「汗染み」問題も、ひどいものとなるでしょう。
逆に冬場も、汗びっしょりで乾かない服は・・
冬の寒さを増幅させてしまい、つらいことになります。
冬の気温の中、濡れたままでいるのはもちろん、寒いものですよね。
そして、私服でロードバイクに乗るなら・・
「吸湿速乾性が高い私服」を選んでおく!
これが、この問題のいちばんスマートな解決策となるでしょう。
じゃあ、吸湿速乾性が高い私服って、具体的にどんなものがあるの?
どんな考え方を基準にして、選べばいいの?
といったところは、
上の記事たちで解説しています。
注意点⑤:優秀な「靴」を使う
ロードバイクに向く、優秀な「靴」を使う・・
ここも私服で乗るときの、注意点となってきます。
ロードバイクなら「ビンディングシューズ」を履くのが、基本ではあります。
しかしロードバイクにスニーカーといった普通の靴で乗るのも、全然アリで・・
特に私服でロードバイクに乗るなら、ビンディングではない普通の靴を使うことは多いでしょう。
しかし普通の靴というのは、ロードバイクに向かないことが多いものです。
理由はもちろん、ロードバイクで使うことが想定されていないからですね。
そして、ロードバイクに向かないタイプの「普通の靴」で乗ってしまうと・・
- 靴底がペダルの上で滑って、危ない
- 靴底がやわらかく、ペダルに力を伝えにくい
こんな感じのデメリットが出てきてしまいます。
そしてこれらはロードバイクで走るにあたって、かなり深刻に足を引っ張ってくるはずです。
じゃあ、どんな靴でロードバイクに乗ればいいの?
ここは「自転車に特化したスニーカー」を選ぶのが、いちばん手間のかからない方法だと思います。
例えば、
上の記事で解説している「クローム(Chrome)」の靴なんかは、定番ですね。
私服にもまったく問題なく合う、普通のスニーカーのような見た目でありながら・・
「自転車に乗る」をちゃんと追求された作りになっている、という製品になってきます。
もちろん一般的なスニーカーの中にも、ロードバイクに向くものはあります。
そしてたまたま履いている靴が、ペダルの上で滑ったりしない優秀な靴だったら、そのまま使うのもアリでしょう。
しかし靴の使い心地というものは、実際に使ってみないと分からないものです。
特に「ロードバイクで」どうか?は、ロードバイクに乗ってみないと分かりませんよね。
なので一般的なスニーカーの中から「ロードバイクに向く逸品」を選び抜くのは、至難だと思います。
そのため最初から、自転車専用!ロードバイクに向く!と銘打たれているような・・
「自転車特化スニーカー」の中から選ぶのが、いちばんスマートな選び方になるのではと思います。
「私服でロードバイク」とは、ちょっとテーマがズレてしまいますが・・
優秀な「ペダル」のほうも大事なので、ここも追加でお話ししておきます。
普通の靴でロードバイクに乗るなら、ペダルも普通の「フラットペダル」を使うわけですが・・
このフラットペダルも製品によって、性能が大きく変わってくるものです。
靴の滑りにくさとか、くるくる回る回転の良さとかですね。
なので、ロードバイク向けのスニーカーといった製品を使うなら・・
ペダルもそれに合わせて、優秀なものを選んでおく!
そうすればより快適にロードバイクに乗れますので、おすすめなのです。
じゃあ、優秀なフラットペダルって具体的にどんなものがあるの?
ここは、
上の記事で、選び方や実際の選択肢などいろいろ解説しています。
注意点⑥:裾汚れ
チェーンにズボンが当たって、真っ黒になってしまう。。
この「裾汚れ」も、注意点に入ってきます。
自転車専用の「レーシングパンツ」だと、ここはほとんど問題になりません。
- そもそも半ズボンタイプが多く、服に当たることがない
- 長ズボンタイプも細く絞られるので、触れにくい
- パンツが基本的に真っ黒なので、目立たない
このあたりが理由ですね。
しかし私服のズボンは、チェーンに当たると簡単に汚れます。
特に白やグレーといった薄い色のズボンだと、一発でやばいことになりますよね。
そして私服は、レーシングパンツのようなピッタリした作りではありませんので・・
風などではためくと、それで当たってしまうことも多いです。
もちろん、当たるたびに汚れは追加されていきます。。
そして私服でロードバイクに乗るときの、裾汚れ対策の方法は・・
- 黒系ズボンを使う
- シルエットが細いズボンを使う
- 「裾バンド」で縛ってしまう
基本的に、この3つになってきます。
色が「黒系」のズボンなら、基本的にチェーンの汚れと同じ色ですので・・
たとえ汚れがついてしまったとしても、あまり目立ちません。
「シルエットが細い」ズボンだと、チェーンに当たる確率自体を減らすことができます。
ぶかぶかタイプのズボンと、シュッとしたズボン・・
漕いでいてチェーンに当たりにくいのは、もちろん後者となってきます。
そして「裾バンド」で裾を縛ってしまえば、裾汚れのリスクは大幅に下がります。
裾バンドは例えば、
こういったものが定番ですね。
もしくは「裾バンド」でAmazonを検索するだけでも、さまざまな製品が出てくると思います。
裾バンドで縛ったとしても、何かの拍子にチェーンに触れてしまえば汚れるのですが・・
そのリスクは激減しますので、手間はちょっと掛かるものの、一番おすすめの方法となります。
注意点⑦:「ノーヘル」はNG!
私服でヘルメットに乗るときの注意点は・・
私服でも「ヘルメット」はちゃんとかぶっておこう!ということです。
ロードバイク専用ウェアで乗るときは、ヘルメットもセットでかぶるのが普通ですが・・
私服なら、ヘルメットは省略してしまう!とされることはとても多いです。
そして個人的にはそれはNGで、ヘルメットは使うのがおすすめ!ということですね。
いちおう書いておくと、この記事を書いている時点で、自転車にヘルメットの着用義務はありません。
なのでヘルメットを使うか?は、個人の自由ではあります。
しかしロードバイクは自然と、速いスピードが出るものです。
そしてこれはもちろん、私服だろうが変わりません。
そしてノーヘルで、スピードが出た状態で転ぶと、とても危ないです。
ノーヘルで自転車に乗るとどうなるか?は、
上の記事で解説していますが・・
(「クロスバイク」の記事ではあるものの、ロードバイクも事情はとても似ているので、参考になると思います)
私服だとついつい、ヘルメットはいいや!となりがちな気持ちはわかるのですが・・
リスクは変わらないので、私服だろうとヘルメットは使っておくほうがいい!
個人的には、強くそう思います。
私服に合うヘルメットは、どれを選べばいい?と思われる場合は、
このあたりから選んで、大きな間違いは無いと思います。
それぞれ自転車ヘルメットの定番メーカー「OGK KABUTO」「LAZER」の製品です。
この記事ではロードバイクに私服で乗るときの注意点を解説しました。