「空気が抜ける」
は、自転車の大敵です。
たとえば走っている最中に、空気が抜けてしまうと・・
その瞬間から、まともに進めなくなってしまいます。
バランスを崩して、危険な場合すらありますね。
そして・・
- 空気が抜ける「原因」って、なに?
- 空気が抜けてしまった場合の「直し方」は?
- 空気抜けの「予防」は、どうすればいい?
空気が抜けた!にうまく対処していくためには、こういった知識が必要です。
なのでこの記事では、自転車の空気が抜ける!について・・
その原因や対処法を、徹底解説していきます。
目次
原因も対処法も「ケースごと」に違ってくる
自転車の空気が抜ける、原因と対処法はこれだ!
と、ひとまとめに解説したいところですが・・
実は、原因も対処法も・・
どんなケースか?によって、全然変わってくる
という事情があります。
どんなふうに空気が抜けるのか?
その経過によって・・どの部分が壊れているのか?が全然違ってきます。
そしてもちろん直し方・対処法も、ぜんぜん違ってきますね。
なので以下「ケース」ごとに分けて、解説してみます。
ケース1:尖った物などを踏んだ場合
あっ!釘を踏んでしまった!!
パァン!!・・空気が抜けてしまった。。
こういうケースが一番、わかりやすいですよね。
もちろん釘を踏めば、タイヤやチューブに穴があきますので・・
その穴から空気が抜ける!というのは、当然のことになります。
もちろん釘以外にも、たとえばガラスの破片や金属片を踏んだり・・
もしくは縁石を無理に乗り上げてしまった!とかで、タイヤに大ダメージを与えてしまった場合・・
タイヤ・チューブが破損し、空気が抜けてしまいます。
そしてこの場合は対処法も、わかりやすいです。
②:チューブを交換する
の、どちらかですね。
このふたつを比較すると、パンク修理のほうが「安い」というメリットはあるものの・・
「手間が少ない」「確実に直る」という点で、チューブ交換のほうが優秀だったりします。
なのでチューブさえ確保できるなら、私自身はチューブ交換してしまうことが多いです。
方法は・・ここは分かりやすく解説してくれている動画がありましたので、以下引用します。
パンク修理
チューブ交換
(それぞれ サイクルベースあさひ 様の動画を引用しています)
ケース2:「勝手に空気が抜ける」場合
何かを踏んだ!とかなら、分かりやすいのですが・・
「何もしてないのに」「勝手に」空気が抜ける!
という場合もあります。
たとえばマンションの駐輪場に、駐輪しておいて・・
さて、乗ろう!と自転車のところに行くとなぜか、ぺしゃんこのタイヤ。。
みたいなケースですね。
この場合のほうが実は、原因を判断しにくかったりします。
どんなふうに空気が抜けたのか?を、リアルタイムで判断できないからですね。
この場合の原因は・・
- スローパンク
- 前回のパンク修理がまずかった
- イタズラ
他にもいろいろありますが・・このあたりがまず考えられます。
それぞれ、どんな場合に強く疑うのか?などの詳しいことは、
上の記事で詳しく解説しています。
ケース3:「パンクは見当たらない」場合
走っている最中、すこしずつ空気が抜けてしまったり、
もしくは駐輪していた自転車がいつのまにか、ぺしゃんこタイヤになっていたりして・・
しかし「パンク」が見当たらない場合、というケースもあります。
パンクというのは基本的に「チューブに穴があく」ことを指しますので・・
チューブにはまったく異常が無いのに、空気は抜けていく、という状況です。
目を皿のようにしてチューブを確認し、いっしょうけんめい空気漏れの音を聞き・・
そしてチューブを水につけて確認までするけど、チューブに穴はいっさい無い!
けど、空気は確かに漏れてしまう。。そんな場合です。
そしてこの場合は、バルブのほうに問題がある場合が多いです。
自転車の空気を入れるときに、空気入れを接続する・・この部分ですね。
自転車のチューブは基本的に「チューブ」と「バルブ」の2パーツでできていますので・・
チューブに問題が無いのであれば、疑うべきはバルブになってきます。
バルブに起きる不具合には、具体的にどんなものがあるの?
- バルブコアがちゃんと締まっていない
- バルブコアの「ゴムパッキン」が機能していない
- バルブコアが変形している
- バルブの根本が損傷した
といった感じです。
詳しいところは、
解決法なども含めて、上の記事で解説しています。
ケース4:空気抜けを「何度も繰り返す」場合
1回、空気が抜けてしまうならまだしも・・
2回も3回も、繰り返す!
という場合もあります。
パンク修理したばっかりなのに、すぐパンクした!とか・・
もしくは3日ごとくらいのペースで、何度も何度も空気が抜ける。。とかですね。
そして、その場合は「繰り返す場合」特有の理由が、あったりします。
たとえばパンク修理のとき、「タイヤの裏側」をきれいにしていなかったとか、
もしくはタイヤやチューブ自体が、劣化してきているとかですね。
空気は抜けるときはどうしても、抜けてしまうものですが・・
こういった原因にしっかり対処しておけば、すくなくとも「何度も繰り返す」は防げるものだったりします。
空気抜けを何度も繰り返す場合に関する、詳しいところは・・
上の記事で解説しています。
ケース5:「オフロード」を走ってしまった場合
砂利道などの、いわゆる「未舗装路」を走って・・
走っている最中、もしくはその後に、パンク!
こういう「走ってはいけない場所」を走ったあとに、空気が抜ける!
そういうケースも結構あります。
自転車には「オフロード対応」タイプがあります。
マウンテンバイク、シクロクロス、グラベルロード、ファットバイクなど・・
そしてオフロードに「対応しない」自転車のほうが、多いです。
ママチャリをはじめ、ロードバイク、クロスバイク、ほとんどの折りたたみ自転車などなど・・
オフロード対応!となっていないほとんどの自転車は、オフロードを走ってはいけない自転車です。
もちろんロードバイクなどで、ガチオフロードを攻める!なんてことは普通しないでしょうが・・
たとえば帰り道、河川敷の砂利道エリアを通れば近道だ!走り抜けよう!とかはあると思います。
ロードバイクなどで、砂利道などオフロードを走ると・・どうなる?
対応しないタイヤで、鋭い小石とか木の枝とかがたくさんの道を走るわけなので・・
穴が空き、空気が抜ける!・・となる可能性は高くなります。
こういう理由で空気が抜けた場合は、ほとんどが「ダメージによるパンク」となります。
なのでパンク修理やチューブ交換といった修理が必要です。
ロードバイクなどでオフロードを走ると、どうなるの?その対処法は?
そのあたりの詳しいところは、
上の記事にまとめました。
「空気が抜けたまま走る」と、どうなる?
空気が抜ける!というのは、どうしても起きることです。
そして空気が抜けたなら、修理すればいいわけですが・・
空気が抜けたまま乗ってしまう・・という場合があるようです。
パンク修理といった作業は、自転車整備に慣れないとけっこう面倒です。
そしてショップに依頼するとなると、お金とか、自転車を持っていく手間とかもかかります。
なのでいっそ、そのまま乗ってしまえ!・・という感じかもしれません。
なのですが・・空気が抜けたまま走ると、自転車は壊れてしまいます。
すでにパンクしていたとしても・・タイヤやチューブはさらに深刻に、修理が難しいくらいに壊れたりしますね。
足回りだけではなく「フレーム」といった部分が壊れることもあります。
なので空気が抜けたまま走る!というのは、やってはいけない禁忌です。
なので空気が抜けた場合は、けっしてそのまま走らずに・・
この記事の内容などを参考に、ちゃんと修理してから乗るほうがいいです。
空気が抜けたまま走ると、具体的にどうなるの?
どのパーツが、どんなことになるの?
といった詳しいところは・・
上の記事で解説しています。
「空気が絶対に抜けないタイヤ」もある
自転車の空気が抜ける!は、自転車の大敵なわけですが・・
それが「絶対に起きない」タイヤ!というのもあります。
自転車を支えるのに「空気を使わない」タイプですね。
空気ではなく「ゴム」「シリコンチューブ」「ゲル」といったもので重さを支えるものです。
そして空気を使わないのなら、「空気が抜けて困る」は絶対起きないですよね。
こういうタイヤは探せば、けっこうあって・・
いわゆる「パンクしないタイヤ」「ノーパンクタイヤ」といった名前で売られていますね。
と、空気が抜ける!に困ったり、パンクを2度と経験したくない。。と思ったりするなら・・
この「空気が抜けないタイヤ」というのも、ひとつの選択肢になります。
しかし・・空気が抜けないタイヤには、デメリットもあります。
たとえば「乗り心地が悪い」なんかは、筆頭ですね。
空気が抜けないタイヤには、どんな種類があるの?
デメリットはどんなものがあり、どの程度の影響があるの?
といった詳しいところは、
上の記事で解説しています。
「タイヤの空気が抜ける」は、自転車の大敵です。
そして考えるべきことが、ケースごとに違ってきたりと・・意外と複雑なものです。
しかし原因をしっかり追求し、ちゃんと対処することができれば・・
さくっと直したり、再発を予防したりできるようになります。
なのでぜひ、いろいろ試行錯誤してみては・・と思います。
今回は「自転車の空気が抜ける」ことをテーマに、お話ししてみました。