自転車はパンクしたまま走ると、壊れます!

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苦労して走ってる自転車

自転車で走っていて、なんかゴトゴトと、変な感触がするようになって・・

あれ?タイヤから空気が抜けてる・・うわ、パンクだ。。

まぁいいや、このまま走ろう!

 

絶対ダメです!壊れます!!!

 

自転車のタイヤは、パンクした状態でも一応、転がります。

それでも歩くよりは速かったりするので・・
歩くの面倒だから、乗っちゃおう!としてしまいがちです。

私自身、昔はやってしまっていた覚えがあるのですが・・笑

 

しかし・・「パンクしたまま走る」は、一発で自転車をぶっ壊してしまう、
取り返しのつかない行動だったりします。

 

なぜ、パンクしたまま走ってはいけないのか?

以下、詳しく解説していきます。

「タイヤ」「チューブ」「ホイール」がまとめて壊れる

パンクしたまま走ると、どうなるの?

 

一文にしてみますと・・

「タイヤ」「チューブ」「ホイール」すべてが、まとめて壊れてしまう

という、結構キツいことになります。。

 

自転車の、地面に接するあたりの部分には、3種類のパーツがあります。

タイヤ

表側から、まず「タイヤ」・・

 

 

チューブ

次に「チューブ」・・

 

 

リム

最後にホイール・・特に、タイヤがはまる「リム」部分ですね。

 

自転車で走っているときは、この3パーツが体重を支え続けることになります。
(注:ここでは「クリンチャー」タイヤについて解説するので、「チューブラー」「チューブレス」タイプだとちょっと違ってきます)

もちろん通常は、それでまったく問題ないです。

 

 

しかし「空気が抜けた状態」だと・・どうなるか?

 

自転車で空気は「チューブの中」に入ります。

そして自転車では負担や衝撃のほとんどを、この空気が受け止める形になります。

 

ずーっと掛かり続ける体重も、ガン!ガン!と瞬間的にくる段差の衝撃も・・

この空気の層がぼよんぼよんと、吸収してくれるわけです。

 

では・・パンクしたまま、つまり空気が抜けたままだと・・どうなるか?

この空気による衝撃吸収力が、ゼロになります

空気が抜けきっているわけなので、当然ですね。

 

空気が吸収してくれないなら、どこに掛かるのか?

タイヤ・チューブ・リムすべて

に、ダイレクトに掛かってしまいます。

 

そして・・タイヤもチューブもリムも、空気ゼロ状態で掛かるダメージに、耐えられるようには作られていません。

なので空気が無いまま走って、ダメージが大きくなっていくと・・

当然のように、壊れてしまうのです。

それぞれ、どんなふうに壊れるの?

パンクしたまま走ると・・

タイヤ・チューブ・ホイールすべてがどんどん壊れていき、
最終的には、直しようがないような状態になります。

チューブ

「チューブ」はいちばん、壊れやすいです。

 

チューブのすぐ上には、

リム

こんな感じで、金属のリムがあるわけで・・

 

空気が無い場合、この金属のリムが、ゴム製のチューブに、ものすごいパワーで食い込んでいきます

金属がゴムに食い込んでいくと・・

まあ当然、削れたり、穴が空いたりしますよね。

 

いわゆる「リム打ちパンク」なんかも、空気が足りない状態で乗ることで、同じ原理で起きるものです。

タイヤ

「タイヤ」もチューブほどではないですが、壊れます。

チューブと同じような、リムによる圧迫に加え・・

路面の衝撃とかのダメージのほうも、空気による軽減なしにバンバン、受けてしまうからですね。

 

ダメージがあまりにひどくなると、穴が開いてしまう可能性もありますし・・

そこまではいかなくとも、ダメージにより劣化してしまえば、
走り心地とかグリップ力とかが落ちたり・・となる可能性もあります。

ホイール

「ホイール」も壊れます。

そして・・壊れたとき、いちばん厄介なのがこのホイールです。

 

ホイールの、地面方向に向いている部分は、

リム

リムで、こんな感じなわけですが・・

 

この構造は、重さを支えるのに向いた構造じゃないです。

細い金属のフチが2本・・なので、まあそうですよね。

 

空気が入っている状態なら、空気が支えるのでなんの問題も無いのですが・・

パンクした状態だとここにダイレクトに体重が掛かるわけです。

そうなるとここが歪んだり、削れたり・・となります。

 

そしてこの部分・・リムは、タイヤをはめるために必要な構造です。

なので、ここが変形・破損してしまうと、タイヤをはめることができなくなり・・

そのホイールはもう、使えなくなってしまう可能性が高いです。

 

タイヤを装着できなければ、もうホイールとして使うことはできませんので・・

それはもう、そうなってしまいますよね。

 

たとえば何万円もする高価なホイールだと、へこむどころの話じゃないですし・・

安めのホイールであっても、痛いものです。

 

 

と・・

パンクしたまま走るとそんな感じで、それぞれのパーツが壊れてしまいます。

なので、パンクしたまま走るのはNG!なのです。

パンクした場合、どう対応すればいい?

パンクしたまま走るのは、ダメ・・

じゃあ、パンクしたらどうすればいい?

というのは、気になるところだと思います。

 

そしてここは、選択肢を挙げてみると、

①:自分でパンク修理(セットがあるなら)

②:パンク修理できるところまで、もしくは目的地まで押して歩く

③:その場に駐輪し、一旦離脱。後でパンク修理セットなどを持ってくる

④:「輪行」でエスケープする

のどれかになるのでは・・と思います。

①:自分でパンク修理

まあもちろん、これが第一選択です。

もしパンク修理セットを持っていて、パンク修理のスキルもあるのなら・・

そりゃあもう真っ先に、パンク修理をするはずです。

 

とはいえその場合は「パンクしたまま走る」という選択肢にはならないはずですので・・

おそらくは「パンク修理セットを持っていない」もしくは「パンク修理に失敗した」

という状況なのでは、と思います。

②:パンク修理できるところ、もしくは目的地まで「押して歩く」

パンク修理セットを持っていないなら・・

「押して歩く」が、次の選択肢になります。

 

パンクしたまま走ると、全体重がパーツに負担として乗ってしまいますので、壊れてしまいますが・・

押して歩けばもちろん体重は掛かりませんし、スピードもすごくゆっくりになるので、
パーツへのダメージは最小限で済むようになります。

 

そして押して歩いて、目的地までたどり着くことができれば、とりあえずそれでOKですし・・

もしくは自転車屋、パーツショップなど「パンク修理ができるスポット」にたどり着ければ、
パンクを直すことができますので、それでもOKです。

 

しかしもちろん押して歩く場合は、「遅い」というデメリットがあります。

目的地や自転車ショップが、歩いて着けるような距離にあれば良いのですが・・

10km以上も離れていれば、ちょっとキツいですし、
何十kmも離れていれば、押し歩きでたどり着くのはちょっと、無理になりますよね。

 

その場合は次の選択肢になります。

③:その場に駐輪し「一旦離脱」する

その場でパンク修理はできない。。

押して歩ける距離に、施設は無い。。

 

その場合はとりあえずその場に「駐輪」してしまって・・

自分自身はタクシーや電車で、一旦離脱してしまう!

というのが、選択肢のひとつになります。

 

タクシーを呼べば、基本的にどこでパンクした場合でも、そこまで来てもらえますし・・

もし駅が近いのなら、駅まで歩いて電車を使うほうが、安上がりですね。

 

そして自宅の近くなら、一旦自宅まで戻って、パンク修理アイテムとともに戻ってきたり・・

自転車ショップなどのスポットで手に入れてから、自転車のもとに舞い戻ったり・・ですね。

 

もしくは例えば、時間的にもう夜になってしまいそう!とか・・

疲れていて、戻ってきてパンク修理する体力なんて無い!とかいう場合は・・

離脱した先でひと晩休んで、次の日に戻ってくるというのもアリです。

 

私自身、旅先で暗くなってきたタイミングで運悪くパンクしてしまったので・・

タクシーで一旦離れ、予定のホテルでひと晩明かしてからパンク修理のため舞い戻った・・
という経験があります。

 

とはいえこの方法は、「長時間駐輪できる鍵」を持っている場合にしか使えません。

細いワイヤーロックしか無い・・とかなら、盗難に遭う可能性があるので、長時間離れるのはNGですよね。

 

たとえば私自身の場合は、

クリプトナイトの優秀U字ロック「エボリューション ミニ 7」について、頑丈さやサイズなど詳細に解説しています。

上の記事で書いている頑丈なU字ロックを、もう何年も常用しているのですが・・

コレだとひと晩駐輪しようが、まず盗まれたりすることは無いですし、
フレームに固定し負担なく持ち運ぶこともできますので、気に入っています。

 

こういうのを装備していれば、長時間自転車から離れる・・という、
紹介したような方法が使えるようになってくるな、と思います。

 

と、その場でさくっと解決するのが難しい!という場合には、
可能であれば一旦離脱する!も選択肢のひとつです。

④:「輪行」でエスケープする

自転車を「輪行」して、一旦その場から離れる!

というのも選択肢です。

 

ひとつ上の選択肢では、「自分自身だけ」一旦離脱しましたが・・

こっちでは「自転車と一緒に」離脱するわけですね。

 

たとえばタクシーを呼んで、そのタクシーに自転車を積んで離脱したり・・

もしくは駅までは押し歩いて、駅から電車輪行で離脱したり・・といった感じです。

そして帰宅したり、自転車ショップまで着いたりしてから、ゆっくりパンク修理すればいいわけです。

 

この方法だと、自転車と一緒に離れられるわけですので、

「自転車が安全」「戻ってくる必要が無い」

というのがメリットになります。

 

とはいえこの方法は「輪行作業ができる」が条件になります。

輪行セットを持っていれば、まったく問題ないですが・・

輪行袋が無い!とかだと、たとえば電車に載せるには「専用の袋」が必要になりますので、
なんとかして調達するしか無いです。

たとえばタクシーなら、ホイール外しただけの状態で積ませてくれる場合もありますが・・
まあ、そのあたりはケースバイケースですね。

 

 

と、パンクしたまま走るのがダメなら、どうすればいい?

に対する選択肢は、そんな感じだと思います。

そもそも、パンクをさせないために

パンクしたまま走りたくなる・・なんて状況を起こさないためには、
そもそも「パンクさせない!」が最重要です。

 

まあ、もちろんパンクを100%防ぐのは無理なのですが・・

工夫することで、パンクを大幅に起きにくくすることはできます。

 

そして、パンク予防の方法については、

あれ、また!?・・自転車が何度もパンクするときの、よくある原因と対処する方法を詳しく解説しています。
尖ったもの踏んだとか、何もしてないのに・・なぜかパンクする!その原因についていろいろ解説しています。

上の記事たちにまとめてあります。

 

 

今回はパンクしたまま走ると、どうなる?をテーマにお話ししてみました。

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自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【生息地】九州のどこか

【自転車趣味歴】7年程度

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇ナビデバイスはガーミンウォッチ
◇全部自分で整備するマン
 
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