高齢者は何歳まで自転車に乗れる?

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ロードバイクを楽しむ高齢者

そろそろ、高齢者と言える年齢だけど・・

もしくは、親が高齢者でそろそろ心配だけど・・

高齢者は何歳まで、自転車に乗れるの?

 

自転車は、それなりにスポーティな乗り物です。

エンジンなどの動力は無く、自分の脚だけで進みますし・・

2輪だけの不安定な乗り物ですので、バランスを取るのも一苦労です。

 

そしてもちろん年齢を重ねると、体力は減ってしまうものですので・・

それでも自転車に乗れるのは、何歳までなんだろう?

こういった疑問を持つのは、とても自然なことだと思います。

なのでこの記事では、そういったところを解説していきます。

具体的な年齢制限は無い

まず、大前提からです。

自転車に乗れる年齢に、具体的な制限は無いです。

 

これはもう、知っての通りかもしれませんね。

自転車には免許も無く、免許返納といった事情もありませんし・・

「何歳以上は自転車に乗ってはいけない」なんて法律もルールも、もちろんありません。

 

なので「〇〇歳まで!」という、具体的な年齢を言うことはできず・・

こんな要素がこんな感じになったら、もう乗るのはやめておいたほうがいい!

という個人差のあるところを、さまざまな視点から考えていくしか無いです。

 

じゃあ何歳まで乗れるかは、どんな要素から考えていけばいいの?

以下、この視点から解説していきます。

身体機能的には?

身体機能」は高齢者になると、どうしても落ちてしまいます。

そして自転車は自分で動かす、体力の要るものです。

なので加齢により身体機能が落ち、どうしても自転車に乗るのが難しくなったら・・

その年齢が残念ながら、その人にとっての「何歳まで自転車に乗れる?」の答えとなります。

 

じゃあ身体機能的に、自転車に乗れなくなるって・・具体的にどんな状態?

  • 倒れそうな自転車を立て直せない
  • まっすぐ走れない
  • 目的地まで脚力がもたない

こんな感じになってきます。

倒れそうな自転車を立て直せない

倒れそうになった自転車を、脚で立て直すことができない

この状態になってくるとさすがに、自転車に乗り続けるのは厳しい・・と言わざるを得ないです。

 

自転車は、2輪だけで走る乗り物です。

なのでバランスを崩したり、不意に止まってしまったりすると・・

左右どちらかにガクッ!と、倒れてしまいます。

 

しかし十分な脚の力があるなら、突っ張って体勢を立て直せるので問題ありません。

そして若い人ならほぼすべての人が、それだけの脚力を持つものですが・・

高齢になるとどうしても、この立て直しが厳しくなることがあります。

 

さらにママチャリだと、重さが20kg以上あることも多いですし・・

電動自転車ともなると、30kgを越えることも珍しくありません。

それだけの鉄の塊が一気に倒れこんでくると、支えきれないこともあるわけですね。

 

そして立て直しが厳しいと、そのまま思いっきり倒れかねません。

さらにその倒れ方は、頭が高いところから思いっきり振り下ろされるような倒れ方になりますので・・

運が悪いと、大怪我にもつながりかねないところです。

 

実際に私自身・・つい最近、高齢者の方がそれで倒れそうになっているところを見ました。
(クルマで走行中だったので、手助けとかは出来なかったのですが・・)

運良く横に建造物があり、そこに手をついて転倒はまぬがれていましたが・・

そういった支えが無ければ倒れて、頭を打っていたかもしれません。

 

という感じで、倒れそうな自転車をとっさに脚で支えきれないなら・・

その年齢が「何歳まで自転車に乗れる?」の答え、と言わざるを得ないでしょう。

まっすぐ走れない

まっすぐ走れなくなった、というのもよくある事情です。

自転車はちゃんとハンドルを操作し、バランスを取ることでちゃんと直線上を走るのですが・・

支える筋力の低下により、それがうまくできなくなった状況です。

 

そして自転車は、クルマ・歩行者が入り乱れる街中を走りますので・・

まっすぐ走れなければ、ふらっとクルマの前に・・なんてことになりかねません。

歩行者と激突してしまう可能性もありますね。

 

そういった状態になるともはや、移動どころではありません。

なので、まっすぐ走れなくなってしまった年齢というのも・・

「何歳まで自転車に乗れる?」の、答えのひとつと言えてしまいます。

目的地まで脚力がもたない

自転車で、ちゃんと走ること自体はできるけど・・

目的地まで脚力が持たないので、到着することができない!

というのも高齢によって自転車に乗れなくなる、ひとつのパターンと言えます。

 

自転車で走るには、それなりのエネルギーが必要です。

そして年齢によって、出せるエネルギー量は減ってしまいますので・・

目的地まで行くためのエネルギーを出せなくなると、そもそも目的地まで辿り着けなくなってしまいます。

 

もしくは膝の痛みや腰の痛みといった、痛みが障害となることもあるでしょう。

年齢を重ねると、そういった痛みが起きやすくなるものですし・・

走っているうちに痛みが増して限界を越えてしまうと、それ以上走るのは難しくなってしまいます。

 

いつも走る距離がどのくらいか?は、人によって違ってきますが・・

その距離を走破できないのなら、それはもう自転車を使う意味がない・・ということになってしまいます。

なのでそうなってしまった年齢も、「何歳まで自転車に乗れる?」の答えとなります。

認知機能的には?

身体機能的に、自転車に乗れなくなる事情はそんな感じなのですが・・

高齢になると「認知機能」も、どうしても落ちてしまいます。

そして認知機能が、まともに走れないレベルまで落ちてしまった年齢も・・

何歳まで自転車に乗れる?の、答えと言えてきます。

 

クルマでは高齢になると、認知機能検査が必須となりますが・・

検査が必須ではない自転車においても、もちろん認知機能は大事な要素です。

下がるとヤバい!という意味では、同じですよね。

 

じゃあ認知機能って・・具体的にどんな機能なの?

理解、判断、論理などの知的機能のこと。

認知とは理解・判断・論理などの知的機能を指し、精神医学的には知能に類似した意味であり、心理学では知覚を中心とした概念です。心理学的には知覚・判断・想像・推論・決定・記憶・言語理解といったさまざまな要素が含まれますが、これらを包括して認知と呼ばれるようになりました。

しかし一般的には認知機能は主に認知症における障害の程度を表す場合に用いられることが多いようです。認知症では物忘れにみられるような記憶の障害のほか、判断・計算・理解・学習・思考・言語などを含む脳の高次の機能に障害がみられますが、その障害がみられる脳の機能として認知機能と表現されます。

厚生労働省 e-ヘルスネットの該当ページより引用

オフィシャルなところには、こう書いてありますが・・

特に自転車に関わりそうなところを抜粋すると、

  • 知覚
  • 理解
  • 判断

こういった部分になってくると思います。

 

たとえば自転車で走っていて、行く先に歩行者が居たとして・・

  • 知覚:なにか居る!と認知できる
  • 理解:あれは歩行者だ!と判別できる
  • 判断:避けて走らないと!と判断できる

こういったことができるのが認知機能、ということですね。

 

そして挙げたようなことが出来ないとヤバいというのは、言うまでもないことでしょう。

歩行者が相手でもクルマが相手でも、はたまた電柱が相手でも・・

ぶつかってしまえば、ひどい事故になりかねないからですね。

 

自転車に、認知機能検査はありませんので・・

ここまで認知機能が落ちたら自転車に乗れない!という、絶対的な基準はありません。

 

しかし普通に考えて、これはもう自転車に乗るとマズいなと思えるほど下がったのなら・・

それはもう、その年齢が「何歳まで自転車に乗れる?」の答えになると思います。

「高性能な自転車」で補う

高齢になり、身体能力が一定以上に落ちてしまっても・・

高性能な自転車」なら、補えるかも?

ここも何歳まで自転車に乗れる?を考えるときの、大事な視点です。

 

たとえば「1万円で買えるママチャリ」は、性能が低いです。

安いママチャリについては、

ホームセンターで売ってる自転車って、やたら安いけど・・その理由はなに?そんな安く作れるものなの?ここを考察しています。

上の記事で詳しく解説しているのですが・・

最低コストで作られた自転車は、漕いでもまともに進みませんし、やたらフラフラしてしまうものです。

 

そんな自転車でも、若く頑強な身体を持つ人であれば・・

あり余る体力とバランス感覚で、難なく走れてしまいます。

しかし高齢者だと、そうはいかなくなるわけですね。

 

しかし1万円の自転車だと、うまく走れなくなってしまったとしても・・

ちょっと高価だけど高性能な自転車に乗り換えれば、まだまだ現役で走れるかも!

私はこれまで、安い自転車も高い自転車も乗り比べてきましたが・・こう感じます。

 

ちょっと高価というのは、具体的には3万円から10万円までくらいのことですね。

例えばパナソニックのしっかりしたママチャリだと、そのくらいの値段になりますし・・

クロスバイクやマウンテンバイクといった自転車も、モノによっては選択肢になるでしょう。

 

そのくらいの価格の自転車は具体的に、どういったところに優れるの?

  • 車体のガッチリ度
  • タイヤのグリップ力
  • ブレーキの効き

このあたりの能力は1万円の自転車と比べると、雲泥と言えるほどに違ってきます。

 

車体がガッチリしていれば、体幹の弱さをフォローしてくれますし・・

タイヤのグリップが高ければ、バランスを崩しても滑らず体勢を保ちやすいですし・・

ブレーキがガツンと効けば、反応の遅れを補うこともできます。

 

さらには「ホイールベース」が長い自転車、というのも見どころです。

ホイールベースとは何?どんな影響がある?といったところは、この記事で解説しているのですが・・

ざっくり言うとホイールベースとは、前輪と後輪のあいだの長さのことです。

そしてこれは、長いほうがより安定する自転車になります。

相撲でもラグビーでも、足幅が広めのほうが体が安定するのと理屈は同じですね。

 

もしくは前輪2輪の自転車、なんてものも選択肢になります。

前輪2輪の自転車は「トライク」などと呼ばれ、特に低速での安定性が高いですので・・

wacca trikeの自転車

wacca trikeの該当ページより引用

こんな感じで「リハビリ自転車」としてアピールされていることもあるくらいですね。

そしてもちろん高齢者にとっても、安定した走りを提供してくれるかもしれません。
(運転の感覚が変わって転ぶこともあるようなので、そこは注意が必要ですが・・)

 

という感じで、高齢となり身体機能が落ちてしまっても・・

優れた自転車により、それを補ってしまう選択肢はあります。

そして適切にそれができれば、自転車に乗れる年齢を伸ばせるかもしれません。

「電動自転車」で補う

年齢により、目的地まで走りきる脚力がなくなってきたのなら・・

電動自転車」でそれを補う!という選択肢もあります。

 

電動自転車ならもちろん、ペダルは電気で強力にサポートされます。

なので高齢となり、足腰が弱くなったとしても・・

あまり関係なくちゃんと、目的地まで走れるようになります。

 

電動自転車が走れる距離について、この記事で解説したのですが・・

電動自転車が電気のサポートを受けて走れる距離は、だいたい「50km」くらいになります。

なのでこまめな充電さえしておけば、日頃の生活に不足となることは無いでしょう。

 

さらに電動自転車は低速であればあるほど補助が強いという仕様になっていますので・・

低速で走ることが多い高齢者には、ベストマッチだと言えます。

 

逆に、自分の脚力を使わないぶん筋力トレーニング効果は減るという面はあります。

高齢だとロコモ対策などのため、足腰に適度な負担をかけるのは大事なことなのですが・・

そこはまあ、便利さとのトレードオフですね。

 

という感じで・・高齢による脚力低下を、電動自転車で補う!

というのも乗れる年齢を伸ばせる、ひとつの選択肢になります。

「シニアカー」という選択肢

シニアカーに乗る高齢者

年齢的にちょっと、自転車に乗り続けるのは難しくなった・・

それでも生活のために必要な移動は、何とかこなしたい!

そんな場合に次の選択肢になるのは、「シニアカー」となってきます。

 

年齢を重ね、自転車に乗れなくなった状況だと・・

自分の足で歩いて、日々の移動をクリアしていくのはなかなか難しくなるはずです。

なのでどうしても、移動のための「自転車以外の選択肢」が欲しくなるはずです。

 

そして自転車以外の移動手段については、

自転車、さすがに飽きてきたなぁ・・代わりになる移動手段って、どんなのがあるの?そんな疑問に答えています。

上の記事でさまざまな選択肢をまとめましたが、そのいずれと比較しても・・

自転車に乗れなくなった高齢者にベストマッチなのはやはり、シニアカーだと言えるでしょう。

 

シニアカーには、

  • 法律的に歩行者扱い
  • 店内や電車にそのまま入れることがある
  • スピードが6km/hと決められており、安全

自転車と比べても、これだけのメリットがあります。

 

もちろん状況は人それぞれで、必ずシニアカーが役に立つわけではありませんが・・

高齢となり、自転車に乗るのがどうしても難しくなった!

そんな場合はシニアカーは、有力な選択肢にはなるのではと思います。

 

 

今回は高齢者は何歳まで自転車に乗れる?をテーマにお話ししました。

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自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【よく乗るエリア】福岡まわり

【自転車趣味歴】9年くらい

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇全部自分で整備するマン
◇いつかオランダに住んでみたい
 
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