電動自転車(電動アシスト自転車)に、興味があるけど・・
これって普通は、何キロ走れるものなの?
電動自転車は、バッテリーのアシストで走るものですので・・
バッテリーの残量がゼロになると、重いだけでまともに走れない自転車に成り下がります。
なので一般的には、そうなるまでに何キロ走れるのか?
ここは電動自転車を買おうかな?と検討するとき、もちろん気になるところです。
私は現在は持っていませんが、一時期、パナソニックの電動自転車で走り回っていたことがあります。
なのでこの記事では、電動自転車は何キロくらい走れるものなの?
ここを解説していきます。
目次
電動自転車は「50キロ」くらい走れる
まず、結論から言ってしまいます。
電動自転車はフル充電で、だいたい「50キロ」くらい走れます。
もちろんここは、機種などによって変わるところですが・・
- 私自身が実際に乗ってきた経験
- 電動自転車を持っている友人などに聞いた情報
- ネットを漁って調べた情報
これらすべてを束ねてみても、「50キロ」という結論にあまり違和感はないな・・と感じました。
実際に走っているときの感じ方に置き換えると・・
20分で充電が10パーセント減る、という感じですね。
なので1時間で、充電は30パーセントほど減り・・
なので3時間ちょっと走っていると、充電はゼロになってしまう・・という感じです。
そして自転車で走るとかかる時間について、この記事で解説しているのですが・・
すごくざっくり書くと・・自転車は特に障害が無ければ、1時間で20kmくらい進めるものです。
そして現実に走るときは、人混みなどの障害はある程度ありますので・・
そのあたりも考慮すれば、バッテリーが切れるまでの3時間くらいで進める距離は「50キロ」くらいになるな、という感じですね。
東京駅から千葉駅までの距離が、40キロ程度とのことですので・・
50キロというのは、東京から千葉まで余裕を持って行けるほどの距離となります。
フル充電からという前提であれば、かなり走れるわけですね。
「坂」で距離はどのくらい変わる?
と、書いてはみましたが・・
電動自転車はあらゆる条件で、それだけの距離を走れるわけではありません。
そして特に、走れる距離を短くする要素は大事になってきます。
そして電動自転車の走れる距離を短くする、いちばん大きな要素は「坂」です。
電動自転車であれば激坂でも、スイスイ登れてしまうわけですが・・
それは電動自転車のバッテリーがすさまじいエネルギーを発揮し、助けているからです。
そしてそれだけのエネルギーを出せばもちろん、バッテリー切れはずっと早くなってしまいます。
じゃあ坂だと具体的に、バッテリーはどのくらい早く減るの?
平地を走っているときの、何倍も早く減る
実際に何度も坂を走ってみての、これが率直な感想です。
なので走れる距離も、たとえば10キロとか20キロとか、そのくらい劇的に減りかねないわけですね。
理論のほうから考察してみても・・
時速30kmで平地を走るパワーは136Wですが、2%の勾配(わずか1.15度)を登ると、必要なパワーは136 + 128 = 264Wと約2倍に跳ね上がってしまいます。
書籍「ロードバイクの科学」より引用
以上は、わりと有名な自転車書籍「ロードバイクの科学」に書いてあったことなのですが・・
ほんのわずかな坂でも、走るのに必要なエネルギーは2倍レベルになってしまうようです。
なので本格的な坂であれば3倍とか5倍とか、それこそ10倍以上とかになってもおかしくないでしょう。
なので電動自転車で走ろうとするルートに、少しでも坂を含むときは・・
その坂でバッテリーを大きく食われ、走れる距離は激減するかもしれない!
そう考えておくのがおすすめ、と感じました。
出先で充電する、という選択肢
電動自転車で走れる距離は、そんな感じなのですが・・
バッテリーが無くなったら充電設備で充電してしまう!
これが出来るなら走れる距離は、2倍・・つまり100キロレベルに跳ね上がります。
充電を繰り返せるならもちろん、無限に走れることになりますね。
電動自転車で100キロ先まで遠出したい!と思うときも・・
もしくは充電が切れかけてるけど、何とか遠くまで行きたい!と思うときも・・
充電設備を使うことさえできれば、それは可能となります。
じゃあ電動自転車のバッテリーは、どこで充電できる?
まず充電器を携帯すれば、コンセントさえあれば充電できます。
なので例えば、
- コンビニのイートイン
- マクドナルドなど飲食店
- カフェ
こういった場所に滞在して、充電することが可能となります。
(実際にコンセントを使っていい条件は、自身でお調べください)
もちろん満充電するなら、数時間の滞在が必要にはなってしまいますが・・
あえてフル充電まではせず、滞在時間を減らすという選択も可能ですね。
もしくは例えば、バッテリー充電ロッカーという設備が使えることもあります。
みんカラの該当ページより写真を引用
バッテリー充電ロッカーとは、こんな感じのもので・・
- ショッピングモールなどに設置されている
- 充電器を携帯していなくても充電できる
- 充電中にその場を離れていい
こういった特徴があるものですね。
ちょうどいい場所にこれがあるなら、使わない手は無いと言えるでしょう。
逆に例えば「サイクルショップ」だと、一般的には断られることが多いようで・・
もしくは「スマホなどの充電スポット」だと、電流などの規格が違うので充電できません。
なのでどんな設備なら実際に充電できそうか?は、事前のチェックが必須です。
とはいえ電動自転車がバッテリー切れしそうなポイントに、充電スポットを開拓できていれば・・
電動自転車で走れる距離は、大きく伸ばすことができるでしょう。
予備バッテリーを持ち運ぶ、という選択肢
もし、電動自転車の「予備バッテリー」を持ち運んでいれば・・
バッテリーを交換すれば、走れる距離は2倍に跳ね上がります。
なので電動自転車で遠出するなら、これも選択肢として検討できるところです。
とはいえ電動自転車の予備バッテリーは、2-3kg程度はあることが多いです。
軽めの2kgだとしても、2Lペットボトルと同じくらいの重さですので・・
それをリュックサックなどバッグに入れるのは、なかなかキツいものですよね。
なので予備バッテリーを持ち運ぶなら、何とかして自転車の車体に装着したいところです。
具体的には、
- 前カゴに入れておく
- フレームバッグを装着し入れる
- リアキャリアに固定する
こういった方法を駆使するわけですね。
そして電動自転車なら、車体に装着すれば負担はほとんど感じないはずです。
とはいえ予備バッテリーは、駐輪のたびに携帯しないと盗難されますし・・
予備バッテリー自体が高価で手に入れにくい、というのも障害にはなります。
なのでこのあたりはどうしても電動自転車で遠出したいときの、ちょっと特別な方法となるでしょう。
バッテリーが切れた後は、どのくらい走れる?
電動自転車は何キロ走れる?の答えは、書いてきた通りですが・・
ここまでの話は「バッテリーのアシストを受けて」何キロ走れるか、という前提の話です。
そして電動自転車はもちろん、バッテリーが切れても自分の脚力だけで走れますので・・
極論としては脚力が続く限り、無限に走れるということになります。
バイクや原付とは、ここが明確に違うわけですね。
じゃあ現実的に・・バッテリーが切れた後、どのくらい走れるものなの?
特にサイクリングが趣味ではない、一般的な人を基準とするなら・・
バッテリー切れの電動自転車で走れる距離は「20km」くらいになるかな、と思います。
まず・・バッテリー切れの電動自転車というのは、無駄に重いママチャリと同じです。
重いママチャリより、バッテリーや電動システムの分さらに重いわけですので・・
その鈍重さたるや、想像を越えるものになってきます。
そして走り慣れていない一般的な人が、電動アシストありで50kmほど走った後、という前提だと・・
かなり頑張ったとしても、20kmも走れば限界を迎えるかなと感じます。
なので電動アシスト有りとの合計で、70kmくらい走れる前提ですね。
もちろん体力によっては、アシスト無しだと10km保たない場合もあるでしょうし・・
逆にアスリート級の体力があれば、アシスト無しで100km以上も余裕!ということもあるでしょう。
なのでまったく、一概に言えるところではありませんが・・
電動自転車はバッテリーが切れた場合でも、自分の脚だけで走ることはできる!
なので必死で頑張る前提なら、無限に走り続けることができる・・!
電動自転車を考えるときの大事なポイントなので、ここも書いてみました。
今回は電動自転車は何キロ走れる?をテーマにお話ししました。