毎日の通勤、自転車ばっかりでちょっと飽きてきたなぁ・・
駅前まで自転車を使うまでも無いけど、歩くとちょっと遠すぎるなぁ・・
・・自転車の代わりの移動手段って、ない?
自転車は個人用の移動手段で、トップ3に入るほどポピュラーです。
クルマ・バイクと並ぶくらい、よく使われていますよね。
あなたも自転車を毎日、便利に使い倒しているかもしれません。
しかし世の中にはもちろん、それら以外の交通手段もあります。
そして「自転車の代わり」となるような、移動手段が欲しい!
たとえば自転車に飽きた!といった場合に、そう思われることがあると思います。
私自身、自転車趣味がそれなりに長いのですが・・
自転車の代わりとなる移動手段についても、これまでにいろいろ考えたことがあります。
中には実際に買って、試してみたものもありますね。
なのでこの記事では、自転車の代わりの移動手段にはどんなものがある?
日本の公道でまともに使える手段って、あるの?
ここを解説していきます。
目次
普通のキックボード
自転車の代わりになり得る移動手段・・
第一の候補は「キックボード」です。
電動ではなく足で蹴って進む、普通のキックボードということですね。
キックボードは自転車の代わりとして、かなり有力だと思います。
私自身、キックボードを実際に買って走り回ってみたことがあるのですが・・
遅めのママチャリ程度のスピードは普通に出て、意外な速さに驚いたものです。
ホイールが小さいので、段差の多い日本の道はつらいのでは?と思われるかもしれませんが・・
たとえば「足で地面を蹴るとき、キックボードを一瞬浮かせてクリアする」みたいな小技を覚えると、問題なく対応できます。
キックボードは自転車よりはるかに軽い(自分の買ったものは4kg程度)ので、そういうのもやりやすいんですね。
さらにはキックボードには、手で握れるタイプのブレーキがついていることが多いですし・・
最近の機種は強力な「ディスクブレーキ」を備えることも増えていて、そのタイプならブレーキ力の不足も無いでしょう。
安全性はやはり超大事なので、これは嬉しいところです。
そしてほとんどのキックボードは、すばやく折りたたんでコンパクトにすることができます。
折りたたんだあとはわずか4kg程度の、折りたたみ自転車よりずっと小さい荷物になりますので・・
肩にベルトで引っ掛けると、ヒョイヒョイと何時間でも持ち運べて、これが電車輪行などで超便利です。
なので特に「ちょっとした移動」において、自転車と比べても圧倒的なアドバンテージが期待できます。
という感じでキックボードは自転車の代わりの移動手段として、かなりの可能性を秘めていますが・・
「公道で走っていいか?が、ルール的に微妙」
ここがいちばん引っ掛かるところになってしまうと思います。
キックボードで公道を走るのは、法律といったルール上どうなの?については、
上の記事でじっくりと解説しているのですが・・
まとめると、
- キックボードは軽車両ではなく「遊具」にあたる
- なので「交通のひんぱんな道路」で乗ってはいけない
- 何が「交通のひんぱんな道路」なのか?ははっきり決まってない
という、なんとも煮え切らない事情になってしまっているのです。。
とはいえ、どんな状況でも絶対ダメ!と決まっているわけではありませんので・・
最終的には自分で考え、自己責任で判断するしか無いところだと思います。
ちなみに海外では、完全OKのところも多いようで・・
自転車のように、主要交通手段として使われることもあるようです。
羨ましい限りです・・笑
スケートボード・ローラースケート
「スケートボードやローラースケート」を移動手段に使う、というのも思いつきます。
小さいながらもローラーがついていて、転がりによって移動できるので・・
これらも条件によっては、歩きよりはるかに速く移動できます。
そしてスケートボードやローラースケートとの良いところは、圧倒的にコンパクトなところです。
スケボーなんて1枚の板なので、ヒョイと小脇に抱えて持ち運べますし・・
ローラースケートも最近は、靴の中にローラーを収納できるようなタイプも出てきています。
そして必要なときだけポンと持ち出せるのは、とても便利です。
「持ち歩ける移動手段」としては、最強ですね。
しかし残念ながらこれらの移動手段も、キックボードと同じでルール上、微妙となってしまいます。
さらにスケボーやローラースケートは一般的に、ブレーキがありませんので・・
普通に考えるとブレーキがあるキックボードより、扱いはさらにシビアになりそうです。
さらにはこれらの移動手段は、段差などに圧倒的に弱いという弱点もあります。
ホイールが小さいキックボードと比べても、ローラーはさらに半分くらいにまで縮みますので・・
乗ったまま段差や砂利道を走破するのは、ほぼ無理なのではないでしょうか。
そして日本の道は残念ながら、段差や砂利道だらけです。
キレイな舗装路だけをシャーっと走れるのなら、かなり良い移動手段になるポテンシャルがありそうですが・・
いろいろと問題点もあって、自転車の代わりの移動手段としてはなかなか難しそう。。
というのがこの移動手段について考えたときの、個人的な感想です。
一輪車
自転車の代わりの移動手段を、いろいろと考えていったとき・・
「一輪車」というのも、ちょっと面白い選択肢として思い浮かびます。
一輪車で移動?無理だろ何考えてるんだ!と思われるかもしれませんが・・
「一輪車 日本一周」で検索すると情報が出てくるように、一輪車というのは実は日本一周できるほどのポテンシャルを秘めているもののようです。
もしそうなら日常や通勤の短距離移動なんて、朝飯前となりますね。
実例として私自身、とある島に旅行中・・
おじさんが一輪車に乗って、歩道をずーっと移動していくのを見たことがあります。
かなり安定した動きで走っていたので、もしかしたら日常的に使いこなしていたのかもしれません。
そして一輪車といっても、オモチャに近いような製品だけではなく・・
こんな感じの、オフロードを走破できるような作りのものまであるようです。
ここまでしっかりしたものなら、日常的にガンガン使えてしまいそうですね。
と、いろいろ考えてはみたのですが・・
一輪車は正直、一般人の移動手段としては無理があるかな、とは思います。
- 不安定で難易度が高すぎる
- スピードが遅すぎる
- キックボード同様に、ルール上微妙
このあたりが、その理由です。
移動手段として使うには、何kmも移動しなければいけませんが・・
一輪車でそれだけの距離を移動するには、相当な技術がないと無理なはずです。
少なくとも私自身は確か、10メートルも乗れなかったような気がします・・笑
さらには・・たとえそれだけの距離を乗れたとしても、スピードには限界があるでしょう。
自転車にはギアによる「移動距離の拡張」や、フリーホイールによる「滑走」といった能力がありますが・・
一輪車にこれらは無い以上、スピードは人間の歩き・走りと大差無いものになるはずです。
さらには一輪車もキックボードやスケボーなど同様、ルール的に微妙な存在です。
と、総合的にいろいろ考えていくと・・
一輪車を自転車の代わりに使うのは不可能ではないものの、かなり厳しい!となると思います。
電動キックボード
「電動キックボード」は自転車の代わりの移動手段として、かなりの望みがありそうです。
見た目や構造は、普通のキックボードと似たような形ですが・・
バッテリーを積んでいて、バッテリーの力で高速で走れるタイプです。
電動キックボードはこの記事を書いている時点では、原付バイクと同じような扱いになっています。
ヘルメットとかナンバープレートとか、バックミラーとかウィンカーとかの保安部品を装着すれば・・
時速30kmを制限速度として、車道のみを走れる、という感じの扱いですね。
そして電動キックボードには、時速30km出せるくらいのポテンシャルは確かにあります。
なので自転車の代わりとして、自転車以上のスピードで移動できる可能性は十分あるでしょう。
実際に通勤などに使っている人も、それなりに居るようですね。
さらには・・
- 折りたたんで狭いスペースに収納できる
- 折りたたんでクルマなどで持ち運べる
- ランニングコストが比較的安い
自転車や原付バイクと比較し、こういったメリットが挙げられます。
なので場合によっては、それら他の移動手段に勝る可能性はあります。
もちろんホイールが小さく不安定だったりと、デメリットもあります。
しかしもし、自分の使い道にばっちりフィットするなら・・
電動キックボードは自転車の代わりの移動手段として、かなりのポテンシャルを秘めているのではと思います。
ランニング
自転車の代わりの移動手段として、「ランニング」も選択肢に上がります。
乗り物を使わず、足で走って移動するということで・・
それで通勤とか、旅先の移動とかをこなすということですね。
いやいや、足が自転車の代わりになるわけないやろ?と思われるかもしれませんが・・
「旅ラン」という概念があるように、旅先でランニングを移動手段として観光したりする人たちが居るようです。
「旅ラン」でグーグル検索すれば、情報もいろいろ出てきます。
ランニングの速度はもちろん、人によってまったく違ってきて・・
- 普通のランナー:時速10km
- 速いランナー:時速15km
- 高いレベルのランナー:時速20km
ものすごくざっくりした目安だと、こんな感じになってくるようです。
スピードだけなら、普通にママチャリくらい出てしまうわけですね。
距離的には、さすがに50kmくらいになるとフルマラソンをも越えるので、かなりキツいでしょうが・・
10kmから20kmくらいなら日常的に走っている人も多く、そこまでの無理はないと思います。
そして通勤や旅先での移動距離は、そのくらいに収まることも多いものです。
なので例えば旅先で、いくつかの観光スポットに狙いを定め・・
そして自分の足で走って、それらすべてを回りきってしまう!
なんてのも走り慣れている人なら、意外に現実的なのかもしれません。
さらには、自転車の代わりにランニングを使った場合・・
- 何かを持ち運ぶ必要が無い
- 小回りが圧倒的
- 健康に良い
という、さまざまなメリットが発生します。
ランニングで移動するならもちろん、何も持ち運ばなくていいです。
専用の靴やウェアくらい必要かもしれませんが、それらは着用して行ってもいいので荷物にはなりません。
私は旅先で折りたたみ自転車を使うとき、それを電車や飛行機に載せて持っていくのですが・・
移動手段がランニングならその手間が完全に省けますので、かなりラクだと思います。
小回りが良い、というのもランニングの強みです。
方向転換や狭い道での移動は、自転車よりもさらに圧倒的に優れますし・・
自転車で面倒な「駐輪」も必要ありませんので、サクサク行動することができます。
そして何より健康に良い、というのはメリットです。
ランニングが健康に良いというのは、あらためて語るまでもない常識ですが・・
旅先で観光を楽しみつつ、ダイエットや健康効果も得る!というのは究極の一石二鳥かもしれません。
しかしランニングにはもちろん、走り慣れている人じゃないとキツイという点があります。
たとえば私自身は普通のおっさんなので、旅ランなんてなかなか真似できないでしょう。笑
しかしもし運動が得意だったり、日頃からランニングしていたりするのなら・・
ランニングも自転車の代わりの移動手段として、なかなか有望なのかもしれません。
馬
自転車の代わりになり得る移動手段には、「馬」もあります。
馬に乗って、通勤したり旅先で移動したりするわけですね。
と、書き始めておいてなんですが・・
現代日本で、馬を移動手段に使っている人はほぼ居ないようです。
少なくとも、私がちょっと調べた範囲では見つかりませんでした。
なので馬を自転車のかわりに使うのは、正直、非現実的だとは思います。
しかしエンタメ的に面白いかな?とは思いますので・・
以下、馬を移動手段にするとどうなるか?を考察してみます。
まず馬は、
道路交通法
【第二条 十一】
軽車両 次に掲げるものであつて、身体障害者用の車椅子及び歩行補助車等以外のものをいう。
イ 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)e-Gov 道路交通法のページより抜粋して引用、一部を強調表示
道路交通法にこうあるように、道路上での扱いは軽車両となります。
基本的には、自転車と同じということですね。
なので基本的には、公道を自転車と同じような感じで走っていいはずです。
車道左端を、クルマたちと並走したり・・
歩道を徐行しながら、歩行者たちの中を走っていいことになります。
しかし現実に、馬を交通手段に使うと考えてみると・・
- コントロールが難しすぎる
- 事故のリスクが高すぎる
- スピードを出すのはまず無理
こんな感じで、さまざまな障壁が立ちはだかると思います。
まず・・馬を公道でうまく走らせるには、相当な技術が必要だと思われます。
広大な草原を、自由に走らせるのもかなり難しいと思われるのに・・
歩行者やクルマに当てず、信号を守って走らせるとなると、その難易度は想像を絶するでしょう。
そして上手く走らせられなかったら当然、事故を起こす可能性があります。
500キロほどある馬が、コントロールを失ってパカパカと歩行者のほうに向かっていく・・
・・想像するだけで恐ろしいです。笑
さらには当然、クルマとの事故を起こす可能性もあります。
馬は人間よりはるかに頑丈ですが、やはりクルマとぶつかればひとたまりもないでしょう。
なので車道を走っている場合は、直進できなくなってしまった時点でほぼ事故確定!みたいになってしまいます。
なので乗馬体験コーナーとかで素人が乗るときは、たいていインストラクターがついて先導するものですし・・
暴れたりしないよう、馬自身のハードな訓練も必須のようですね。
そしてもしそういった条件を満たそうとするなら、莫大なお金が掛かってしまうでしょう。
さらには、たとえそういった条件を満たせたとしても・・
公道で「馬本来のスピード」を出させるのは、まず無理でしょう。
馬は一般的なものでも、人を乗せて60km/hくらいのスピードは出せるようですが・・
さすがに公道でそんなスピードを出してしまうと、事故リスクはちょっと無理なくらい上がってしまうはずです。
さらに公道はほとんどがコンクリート舗装なので、馬がスピードを出すのはそもそも不可能かもしれません。
と、まとめると・・
- 日本で馬を移動手段にするのは、法律的には大丈夫そう
- しかし現実にうまく扱うのは、難しすぎる
- 何とか使いこなせたとしても、メリットはそんなに無い
と、こんな感じの結論になります。
なので、日本で馬で移動している人はほぼ居ないんだと思います・・笑
セグウェイ
「セグウェイ」も、自転車の代わりの移動手段として検討できます。
セグウェイは一時期めちゃくちゃ話題になったので、記憶に新しいかもしれません。
セグウェイというのは、
こんな感じで立って乗る、電動式の乗り物です。
重心移動でスピードを制御したり、曲がったりすることが多いようですね。
もしくは、
こんな感じの、ハンドルが無い一輪タイプのセグウェイもあったり・・
2輪で、ハンドルが無いタイプのセグウェイがあったりもするようです。
セグウェイとひと言で言っても、いろいろとバリエーションがあるわけですね。
セグウェイは基本的に、スピードはそこまで速くはないものの・・
立ち乗りタイプなので小回りがとても優秀で、混雑の中でもスイスイ走れるようです。
なので高速走行というよりは、混み合った都市部での移動に向いているようですね。
しかしセグウェイはこの記事を書いている時点で、乗れる場所がかなり限られるようです。
ルールがとても複雑なので、ここで多くを書きはしませんが・・
基本的にはテーマパークとか私有地とか、そういった場所に限られてしまいます。
さらにセグウェイは2020年ごろに生産が終了してしまったようで・・
「セグウェイ」と名のつく製品の新規購入は、なかなか難しくなっているようです。
いちおうナインボット社という会社が、セグウェイ社を買収し、セグウェイ的な乗り物の生産を続けているようですが・・
一時セグウェイが流行ったときに比べると、生産量も人気も激減していると思われます。
と、いろいろな事情を考えていくと・・
セグウェイを自転車の代わりの移動手段として使うのは、現代日本ではかなり難しい!
そう言えてしまうのでは、と思います。
やっぱり、自転車はすごい!
自転車の代わりの移動手段について、いろいろ考えてみた結果・・
やっぱり、自転車ってすごいよね!
こう考えるに至ったので、ここも少しだけ書いておきます。
この記事ではいろいろな交通手段を挙げてきましたが、それらと比べても自転車は・・
- 速い
- 安い
- 燃料がいらない
- 法律的に問題ない
と、さまざまな条件をバランスよく満たしています。
スピードはママチャリでも、20km/hくらいは普通に出ますし・・
ロードバイクなら30km/hで走り続けることも、そう難しいことではありません。
人力で動く乗り物で、自転車より速いものは存在しないはずです。
値段はママチャリなら、たった1万円とかから買えてしまいますし・・
クロスバイクみたいな本格的な自転車でも、5万円からくらいで入手できてしまいます。
そしてもちろん、人間の脚力さえあればいくらでも走れますので・・
ガソリンとか電気とか、そういったパワーソースの補充も不要です。
それらが切れて走れなくなった!も、もちろん起きませんね。
さらには法律的にも自転車は、トップクラスに恵まれています。
車道はもちろん、歩道を走ることも普通にできますし・・
「交通のひんぱんな道路」であっても、制限なんてされません。
さらには「コンパクトさ」といった、別の要素が欲しくなった場合も・・
上の記事で解説しているように、「折りたたみ自転車」を選べばかなりのレベルで実現できます。
折りたたみ自転車はコンパクトさにおいては、上で解説した「普通のキックボード」にはさすがに負けるのですが・・
かわりに走行性能は折りたたみ自転車のほうが圧倒的に上!という感じになりますね。
という感じでやっぱり自転車は、クルマに次ぐほどの「移動手段の王様」のひとつで・・
だからこそ、自転車に取って代わってしまうような移動手段はなかなか出てこないのかな?
という、ちょっとマニアックな考察でした。笑
今回は自転車の代わりの移動手段について、徹底検討してみました。