ガタガタ道や、荒れた道・・・
そんな「悪路」を、ロードバイクやクロスバイクで走れる?
ロードバイクやクロスバイクは「舗装路」を走るものです。
つまりばっちり舗装された、平らなコンクリート面を走るためにつくられた自転車ですね。
悪路はマウンテンバイクや、シクロクロスといった自転車の領域ではありますが・・・
いろいろな理由で、そういう自転車を持てない!買えない!という場合もあるでしょうし、
ロードバイクやクロスバイクで走る途中、悪路に出会ってしまった・・!とか、
作ろうとしたコースに、どうしても悪路がある・・!という場合もあるでしょう。
なのでこの記事では、ロードバイクやクロスバイクで悪路って実際、どのくらい走れるの?
走るなら走るときのコツって、何かあるの?
そういった疑問に答えていきます。
目次
まずは「悪路に向いた仕様」に
ロードバイクやクロスバイクで、悪路を走る・・・
・・・なんの工夫もしていない状態だと、走るのは難しいです。
なんの工夫もしていないとは、どういう状態か?というと、
舗装路だけに特化した状態のまま、ということですね。
例えばロードバイクだと、23Cの細いタイヤに、8気圧以上とかのタイヤがカチカチになるほどの空気を入れる・・
とか、そういう状態です。
そういう状態はもちろん、フラットな舗装路を走るときはいい感じなのですが・・・
悪路を走るときには、砂利の上でタイヤがツルツル滑ったり、路面の凹凸がモロに体を揺らしまくったりして、
まともに走れたもんじゃなくなります。
ロードバイクやクロスバイクで悪路を走りたいなら、そのままの状態で走るのではなく、
ある程度悪路に向いた仕様にしておくべき、ということですね。
悪路に向いた仕様って、具体的にどんな仕様?
ざっくり言いますとマウンテンバイクに寄せた仕様、です。
マウンテンバイクは林道のような悪路において、最強の自転車です。
なのでロードバイクやクロスバイクを使う場合であっても、できるだけそのマウンテンバイクに近づけることが、
そういった自転車でも悪路をなんとか走るための、鍵になるのです。
具体的な方針を、並べていくと・・・
タイヤを太く、空気圧を低く、タイヤパターンを凹凸アリに
といった感じです。
つまりは主に、タイヤに関する工夫ですね。
例えば28C・32Cくらいの太いタイヤを装着してみたり・・・
もしくは空気圧を4-5気圧くらに設定してみたり・・・
あるいはあえてブロックタイヤを装着してみたり、といった感じですね。
この3つを同時にやるだけでも、悪路走破性は見違えるくらいに上がります。
かつ、ふつうの舗装路の走破性も、そんなには落ちないです。
日本には、ぜんぜん走りやすくない、「悪路」と言えるような道はけっこう多いものです。
なので舗装路特化!の仕様もぜんぜん良いのですが、
「舗装路と悪路のバランス」を考えた仕様に自転車をカスタムしてみるのも、意外に良いかもしれないです。
悪路を走るための「身体づかい」を
と、機材・・つまり自転車そのものの方も大事なのですが・・・
意外と大事になってくるのが、悪路を走るときの「身体の動かし方」です。
例えば腕をハンドルにつっぱって、体重を乗せて、がっちり固定してしまっていると・・どうなるか?
悪路のガタガタ道だと、衝撃をまったくいなすことができずに、身体にダメージがたまりまくってしまいます。
悪路を走るのなら、腕をつっぱらずにしなやかに使い、衝撃を吸収するのが大事になってくるわけです。
これはサスペンションが無いロードバイクやクロスバイクだと、特に重要になったりしますね。
マウンテンバイクだとそのほとんどで、フロントフォークに高性能なサスペンションがついていますので、
乗り方があまり良くなくても自転車のほうが、強力にフォローしてくれます。
しかしサスペンションが無い自転車だと、衝撃吸収に使えるのはほとんど「自分の体だけ」になりますので、
その体がガチガチなのか、クッション性が高い状態なのか・・というのは、すごく重要なことなのです。
腕以外だと例えば「おしり」が重要ですね。
サドルに体重を完全に載せて、どっかり座るのではなく、
ガタガタ道とかでは体重をサドルから軽く抜き、衝撃が伝わりにくい状態にするわけです。
このあたりがうまくいくと、サドルから背骨を伝わって身体全体にがんがん衝撃がきていたのを、
かなり軽減し、マイルドにできるようになります。
・・と、今回はロードバイクやクロスバイクで悪路を走ることについて語ってみました。