ロードバイクにブロックタイヤってどう?意外と、いい感じです

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32cブロックタイヤ

ロードバイクにブロックタイヤを装着し、
日常生活とか、オフロードとかで使ってみたら、どうなる?

・・・実際に試してみると、
これは街乗りとかの、日常生活ライドにおいては最強なのではないか?・・という感じでした。

ブロックタイヤは滑りにくい!

まず、ブロックタイヤの特徴としては、「滑りにくい」です。

まあ普通は、そのためにブロックタイヤを使うわけですので、当然ですよね。

 

とはいえ・・実は、まっ平らな車道だけを自転車で走るのなら・・

スリックタイヤが「滑りにくさ」を含めたすべての面において、圧勝だったりします。

 

走行抵抗はスリックタイヤのほうが少ないのは、言うまでもないとして・・・

完全にフラットな路面だと、「滑りにくさ」においてもスリックタイヤのほうが、ブロックタイヤより優秀です。

スリックタイヤだとフラット面 対 フラット面になりますので、
接地面積が最大になり、摩擦力も最大になるからです。

 

登山靴の靴底はすごく、でこぼこしていますけれど、
普通のスニーカーの靴底は一般的に、だいたいフラットですよね。

これは普通のアスファルトとか、フラット面との摩擦を最大化して、
「街中の環境で滑りにくくするため」だと思います。

対して、凸凹だらけの登山道だと、
凸凹 対 凸凹のほうが摩擦力が上がりますので、
でこぼこ靴底の登山靴が、有利なんですね。

 

日常で走るすべての道がフラットなら、
そこまでで「スリックタイヤ最高!!」で、いいのですが・・・

 

日常、生活の中で道を走るとき・・というのは、
ごつごつした、凸凹が多いアスファルトとか、段差とか、
ちょっと砂が浮いた場所とか、土がむきだしの場所とか・・が、山ほどあります。

そういう、日常でいくらでも出会う、ちょっとオフロードっぽい場所を抜けるときに、
ブロックタイヤの滑りにくさは、役に立ちます。

 

砂地とかでブロックタイヤのほうが滑りにくいのは、まず、当然として・・・

でこぼこした、フラットじゃないアスファルトとかでも、滑りにくいのはブロックタイヤです。

そういう場所に突っ込んで、横滑りするようにタイヤをスベらせて、
どっちのほうがより滑るか?の実験をしてみたのですが・・・

まっ平らなアスファルトだと理屈どおり、スリックタイヤのほうが滑りにくかったのですが、
ある程度凸凹があるアスファルトだと、ブロックタイヤのほうが明らかに、滑りにくかったです。

ブロックタイヤだと、遅くなる?

ブロックタイヤの最大のデメリットは、走行抵抗が上がって、遅くなることだと思います。

自分も、遅くなるだろう・・と、思っていました。

しかし・・同じ太さのスリックタイヤと、ブロックタイヤとを履かせた状態で、
サイクルコンピューターなど使って実際に、巡航速度をいろいろと測ってみたのですが、
低速域だとほとんど、速度の差は出ないです。

 

普通に街中を走るときや、あるいは車道を走るときでも、
30km/h以上を出し続けることは、あまり無いと思います。

そして、それ以下程度の速度域だと、
意外にもスピードにはほとんど、差は無いんですね。

 

スリックタイヤとブロックタイヤとで、
走行抵抗の明らかな差が出るのは、40km/hを越えてからじゃないかな・・というのが、
あくまで個人の意見にはなりますが、私の感想です。

さすがに、そのくらいの高速域にもなってくると、
ブロックタイヤはゴーー!と唸って、明らかに抵抗を生んでしまうのが、
体感でもしっかりと、わかります。

サイクルコンピューターで測ってみても、
だいたい1割くらい、速度が削れるのではないか?と、思う感じです。

 

なのでロードレースとか、スピードを鍛える練習中とか、
高速域だけで走るような場合はスリックタイヤのほうが、圧倒的に有利なのでしょうが・・・

街中を普通に走るような、低速・中速程度のスピードなら、
ブロックタイヤはスピード的にもほとんど、デメリットは無いんですね。

だったら、滑りにくいブロックタイヤのほうがいいのでは?と、
個人的には思います。

 

おそらく、ブロックタイヤは抵抗が大きい!!というイメージは、
ブロックタイヤは太いことが多いからではないか?・・と、思います。

スリックタイヤとブロックタイヤとの速度差を比べるなら、
同じ太さで比べるべきなはずですが・・・

 

まあ、普通はそこまでされることはなく、
スリックタイヤは多くが細いタイヤで、ブロックタイヤは太いタイヤがほとんどですので、
例えば23cのスリックタイヤと、35cのブロックタイヤでの比較・・とかに、なると思います。

そうなると、スリックとかブロックとか以前に、
23c 対 35cの戦いになりますので・・まあ、太い35cのほうが遅くなるのは、当然でしょう。

 

と、個人の感想を、多分に含むレビューにはなってしまいましたが・・笑

ブロックタイヤの走行抵抗は、低速域なら大したデメリットではないと思いますので、
やっぱり、街乗りとかの日常ライドメインなら、ブロックタイヤはなかなか良いのではないか、と思います。

どのブロックタイヤを選ぶ?

ブロックタイヤとひとことで言っても、製品的にはいろいろあります。

なのでひとつ、おすすめを挙げてみると・・・

パナレーサーの32Cブロックタイヤ

これですね。

 

定番メーカー、パナレーサーのタイヤなのですが、
ブロックタイヤならではの滑りにくさは、なかなかのものだと思いますし・・・

しかもブロックパターンが、走行抵抗を落としにくい形ですので、
スリックタイヤと比べてもスピードが落ちにくいな・・と、個人的には思いました。

ロードバイクにブロックタイヤは、案外おすすめ!

と、ブロックタイヤは、
日常における滑りにくさがあり、低速域なら走行抵抗もあまり変わらないので、
日常で使うロードバイクなどの自転車には、案外、おすすめです。

 

セミスリックタイヤとかの、「半分スリック、半分ブロック」みたいなタイプのタイヤも、
もちろん、ブロックタイヤ的な属性を備えますので、良いと思います。

 

ブロックタイヤは加えて、オフロードとかトレイルにも出かける・・という場合に、
場合によってはそのままのタイヤ・そのままの自転車で、
ぱっと出かける・・ということも、可能になってきます。

シクロクロスを持ち出す、といった感じですね。

 

ブロックタイヤの意外なデメリットとしては、
雨の日など走ると、ミゾに泥とかごみとかが詰まりやすく、
掃除が大変な場合があることです。

特に室内保管をしているのなら、
玄関で、せっせとタイヤの泥を取る羽目になるかもしれません・・笑

 

そしてもちろん、ブロックタイヤは太いものが多く、
最低でも26cからとかですので・・・

フレームがロードバイクの場合、クリアランスが十分じゃないと、
装着自体ができないです。

 

もとがシクロクロスとか、クロスバイクから改造したロードバイクとかなら、
問題ないでしょうが・・・

ちなみに私のフレーム「SURLY CrossCheck」は、
45cまで入りますので、まったく問題ありません・・笑

 

ロードバイクに、ブロックタイヤ・・・

試してみると案外、良いものでしたので、
もし、街乗りとかが多いのなら一度、試してみてはいかがでしょうか。

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◇サイクリングロードマニア
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