ロードバイクにブロックタイヤを装着し、
日常生活とか、オフロードとかで使ってみたら、どうなる?
・・・実際に試してみると、
これは街乗りとかの、日常生活ライドにおいては最強なのではないか?・・という感じでした。
目次
ブロックタイヤは滑りにくい!
まず、ブロックタイヤの特徴としては、「滑りにくい」です。
まあ普通は、そのためにブロックタイヤを使うわけですので、当然ですよね。
とはいえ・・実は、まっ平らな車道だけを自転車で走るのなら・・
スリックタイヤが「滑りにくさ」を含めたすべての面において、圧勝だったりします。
走行抵抗はスリックタイヤのほうが少ないのは、言うまでもないとして・・・
完全にフラットな路面だと、「滑りにくさ」においてもスリックタイヤのほうが、ブロックタイヤより優秀です。
スリックタイヤだとフラット面 対 フラット面になりますので、
接地面積が最大になり、摩擦力も最大になるからです。
登山靴の靴底はすごく、でこぼこしていますけれど、
普通のスニーカーの靴底は一般的に、だいたいフラットですよね。
これは普通のアスファルトとか、フラット面との摩擦を最大化して、
「街中の環境で滑りにくくするため」だと思います。
対して、凸凹だらけの登山道だと、
凸凹 対 凸凹のほうが摩擦力が上がりますので、
でこぼこ靴底の登山靴が、有利なんですね。
日常で走るすべての道がフラットなら、
そこまでで「スリックタイヤ最高!!」で、いいのですが・・・
日常、生活の中で道を走るとき・・というのは、
ごつごつした、凸凹が多いアスファルトとか、段差とか、
ちょっと砂が浮いた場所とか、土がむきだしの場所とか・・が、山ほどあります。
そういう、日常でいくらでも出会う、ちょっとオフロードっぽい場所を抜けるときに、
ブロックタイヤの滑りにくさは、役に立ちます。
砂地とかでブロックタイヤのほうが滑りにくいのは、まず、当然として・・・
でこぼこした、フラットじゃないアスファルトとかでも、滑りにくいのはブロックタイヤです。
そういう場所に突っ込んで、横滑りするようにタイヤをスベらせて、
どっちのほうがより滑るか?の実験をしてみたのですが・・・
まっ平らなアスファルトだと理屈どおり、スリックタイヤのほうが滑りにくかったのですが、
ある程度凸凹があるアスファルトだと、ブロックタイヤのほうが明らかに、滑りにくかったです。
ブロックタイヤだと、遅くなる?
ブロックタイヤの最大のデメリットは、走行抵抗が上がって、遅くなることだと思います。
自分も、遅くなるだろう・・と、思っていました。
しかし・・同じ太さのスリックタイヤと、ブロックタイヤとを履かせた状態で、
サイクルコンピューターなど使って実際に、巡航速度をいろいろと測ってみたのですが、
低速域だとほとんど、速度の差は出ないです。
普通に街中を走るときや、あるいは車道を走るときでも、
30km/h以上を出し続けることは、あまり無いと思います。
そして、それ以下程度の速度域だと、
意外にもスピードにはほとんど、差は無いんですね。
スリックタイヤとブロックタイヤとで、
走行抵抗の明らかな差が出るのは、40km/hを越えてからじゃないかな・・というのが、
あくまで個人の意見にはなりますが、私の感想です。
さすがに、そのくらいの高速域にもなってくると、
ブロックタイヤはゴーー!と唸って、明らかに抵抗を生んでしまうのが、
体感でもしっかりと、わかります。
サイクルコンピューターで測ってみても、
だいたい1割くらい、速度が削れるのではないか?と、思う感じです。
なのでロードレースとか、スピードを鍛える練習中とか、
高速域だけで走るような場合はスリックタイヤのほうが、圧倒的に有利なのでしょうが・・・
街中を普通に走るような、低速・中速程度のスピードなら、
ブロックタイヤはスピード的にもほとんど、デメリットは無いんですね。
だったら、滑りにくいブロックタイヤのほうがいいのでは?と、
個人的には思います。
おそらく、ブロックタイヤは抵抗が大きい!!というイメージは、
ブロックタイヤは太いことが多いからではないか?・・と、思います。
スリックタイヤとブロックタイヤとの速度差を比べるなら、
同じ太さで比べるべきなはずですが・・・
まあ、普通はそこまでされることはなく、
スリックタイヤは多くが細いタイヤで、ブロックタイヤは太いタイヤがほとんどですので、
例えば23cのスリックタイヤと、35cのブロックタイヤでの比較・・とかに、なると思います。
そうなると、スリックとかブロックとか以前に、
23c 対 35cの戦いになりますので・・まあ、太い35cのほうが遅くなるのは、当然でしょう。
と、個人の感想を、多分に含むレビューにはなってしまいましたが・・笑
ブロックタイヤの走行抵抗は、低速域なら大したデメリットではないと思いますので、
やっぱり、街乗りとかの日常ライドメインなら、ブロックタイヤはなかなか良いのではないか、と思います。
どのブロックタイヤを選ぶ?
ブロックタイヤとひとことで言っても、製品的にはいろいろあります。
なのでひとつ、おすすめを挙げてみると・・・
これですね。
定番メーカー、パナレーサーのタイヤなのですが、
ブロックタイヤならではの滑りにくさは、なかなかのものだと思いますし・・・
しかもブロックパターンが、走行抵抗を落としにくい形ですので、
スリックタイヤと比べてもスピードが落ちにくいな・・と、個人的には思いました。
ロードバイクにブロックタイヤは、案外おすすめ!
と、ブロックタイヤは、
日常における滑りにくさがあり、低速域なら走行抵抗もあまり変わらないので、
日常で使うロードバイクなどの自転車には、案外、おすすめです。
セミスリックタイヤとかの、「半分スリック、半分ブロック」みたいなタイプのタイヤも、
もちろん、ブロックタイヤ的な属性を備えますので、良いと思います。
ブロックタイヤは加えて、オフロードとかトレイルにも出かける・・という場合に、
場合によってはそのままのタイヤ・そのままの自転車で、
ぱっと出かける・・ということも、可能になってきます。
シクロクロスを持ち出す、といった感じですね。
ブロックタイヤの意外なデメリットとしては、
雨の日など走ると、ミゾに泥とかごみとかが詰まりやすく、
掃除が大変な場合があることです。
特に室内保管をしているのなら、
玄関で、せっせとタイヤの泥を取る羽目になるかもしれません・・笑
そしてもちろん、ブロックタイヤは太いものが多く、
最低でも26cからとかですので・・・
フレームがロードバイクの場合、クリアランスが十分じゃないと、
装着自体ができないです。
もとがシクロクロスとか、クロスバイクから改造したロードバイクとかなら、
問題ないでしょうが・・・
ちなみに私のフレーム「SURLY CrossCheck」は、
45cまで入りますので、まったく問題ありません・・笑
ロードバイクに、ブロックタイヤ・・・
試してみると案外、良いものでしたので、
もし、街乗りとかが多いのなら一度、試してみてはいかがでしょうか。