ブロンプトンのクランクは、純正だと「170mm」一択です。
なので普通は、それ以外の選択肢は無いのですが・・・
私は思い立って、ブロンプトンのクランクを175mmのものに換えてみたのですが・・・
どうやら私に合っていたようで、
明らかに乗りやすさ・パワーの出しやすさが、アップしました。
市販されているクランクで、175mmを越えるものはなかなかありませんので、
普通の感覚でいえば175mmは「いちばん長いクランク」となると思います。
ブロンプトンのクランクを175mmに伸ばすと、どうなるの?
この記事ではここをテーマに、お話ししてみます。
目次
175mmに伸ばすと、こうなる
175mmにクランクを伸ばすと、まず大きいパワーを掛けやすくなります。
まずというか、これが全てですね。笑
クランクはテコですので当然、長いほうがトルクが大きくなります。
なので発進とか登りとかの、ひと回しひと回しが重い状況でも、
グン!グン!と負けることなく、回しやすくなります。
その差はかなり大きく、ロードバイクのギア的にいえば、
1-2段くらい軽くなったな・・と感じるほどです。
(個人差があるとは思います・・笑)
とはいえもちろん、デメリットもあります。
クランクが長くなりますので、一回転あたりの回す距離が大きくなり、
素早い回転が難しくなる・・ということですね。
重めのギアをぐんぐん回すタイプを「トルク型」、
軽いギアをすばやく回すタイプを「ケイデンス型」と言うことが多いですが・・・
この「ケイデンス型」に向かなくなる、ということです。
なのでケイデンス重視タイプのペダリングが得意だと、向かないように思われるのですが・・・
とはいえ・・ブロンプトンという自転車はそもそも、ケイデンス型の乗り方がしにくい自転車です。
理由は、変速の貧弱さですね。
ケイデンスを重視して回すときは、変速機をフルに活かして、
回しやすいギアの重さを狙っていくものだと思います。
そしてロードバイクだと20段以上の変速が普通ですので、
重さの調整がほぼ完璧にできるのですが・・・
しかしブロンプトンはご存知のように、ひとつの変速機あたり2-3速しか変速できず、
ふたつの変速機を掛け合わせてやっと、6速です。
なので、ギア比を微調整してケイデンス型の乗り方をする・・というのが、
ちょっと、やりにくかったりするのです。。
私はもともとトルク型の乗り方が好きなのですが、
こういった事情もあって「ブロンプトン x 長いクランク」というのは、
なかなか良いカスタマイズだったりするのでは・・と思います。
ブロンプトンにおすすめの、長いクランクはこれ!
ブロンプトンに使える、純正以外のクランクはいろいろあるのですが・・・
個人的には「スギノ」の製品は、イチオシです。
スギノは自転車パーツの世界では、定番ではあるのですが・・・
剛性が高く、製品としてすごくしっかりしている印象があります。
そしてルックスとしても、例えばシマノの最新型クランクあたりは「モダン感」がありすぎて、
やや古風な印象のブロンプトンからはちょっと浮くな、と個人的に思うのですが・・・
スギノのものなら、
こんな感じで、ブロンプトンの雰囲気からもあまり浮かないなぁ・・と、私の感覚では思いました。
具体的な製品としては、例えば上記のものなら、
5ボルトタイプ、PCD130mm・・と一般的なブロンプトンにちゃんと合うのではないかと思います。
175mmクランクを装備すると・・
たった5mmの違いではあるのですが、ぱっと見でも純正クランクよりかなり長い印象になります。
そして回すときの感覚もかなり、違ってきます。
折りたたんでもこんな感じで、私のブロンプトンの場合は、
特に干渉とか不都合はありませんでした。
5mm伸びるだけですので、それはそうかもしれませんが・・笑。
クランクを伸ばすのは、「トルク型」ペダリングを追求するときの常套手段なのですが・・・
「ブロンプトン x 175mmクランク」というのもなかなか良い組み合わせで、
私はもう4年くらいはこの仕様で使っているのですが、
170mmに戻す気にはまったくならないくらい、快適です。
ブロンプトンにロングクランク・・ぜひ検討してみては、と思います。