フラットペダルでも速く走りたい!
・・・フラットペダル派の人であれば、考えることだと思いますし、
私はフラットペダル派ですので、贅沢にも、そう考えています。
プロのロードレースではかならずビンディングが使われているように、
極限まで速く走りたいのであればビンディングを使って、
ビンディングで速く走る方法を追求すればいいのですが・・・
ビンディングを履くと、ものすごく歩きにくくなってしまいますし、
足を自転車に固定すると、とっさに自転車から離れることができなくなります。
もしくはビンディングとの相性が悪く、ビンディングを使うと膝を痛めてしまう、という場合もあるかもしれません。
そのためこの記事では、ビンディングは使わず気楽に自転車に乗りたい、でも速く走りたい!という方のために、
フラットペダルでもできるだけ速く走る方法を書いていこうと思います。
① ペダリングのしかた
まず、フラットペダルでは基本的に、引き足を使うことはできませんので、
引き足を使わない乗り方は必須だと思います。
フラットペダルでも、ペダルとの摩擦力を活かせば最低限の引き足は使えるのですが、
ビンディングに比べるとものすごく弱いですし、
「引き足を使わない乗り方」をするのであれば邪魔になってしまいますので、
フラットペダルを使うときは、引き足は使わない!と決めてしまうほうがいいと思います。
そして、引き足を使わないのであれば、乗り方は「おじぎ乗り」がベストだ、と私は思います。
おじぎ乗りとは、引き足を使わないことを奨めている乗り方で、
この乗り方をベースにして練習していくと、引き足をまったく使わなくても最大限のパワーを出すことができるようになります。
加えて、フラットペダルで高いパワーを出そうとすると、どうしても「踏み足」が強くなって効率が悪いペダリングになりがちですが・・
この乗り方は、自分の体重をうまく活用して「ペダルが勝手に回る」状態をつくるので、
踏みすぎてパワーをものすごくロスしてしまう・・ということは、防げると思います。
② ペダル・シューズ選び
フラットペダルで速く走るのであれば、ビンディングペダルのとき以上に、
優秀なフラットペダルを選ぶことが重要になってきます。
ビンディングペダルはもともと、レース用に開発されることがほとんどなので、
軸がぐにゃぐにゃに柔らかく、力がほとんど逃げてしまうような製品や、
ベアリングの質が悪くぜんぜん回転しないような製品は、ほとんど無いと思うのですが・・・
フラットペダルには、レースのようなハードな状況はまったく考えずに、
ママチャリのようにゆっくりと走ることのみ想定された製品が、けっこうあります。
そういう製品ですと、ペダリングの力を逃さない「剛性」がまったく無いので、掛けた力の大部分が逃げていってしまいますし、
ペダルの回転が悪いとそのぶんだけ、無駄なエネルギーを使ってしまいます。
これでは、速く走れるわけはありません。
そのためフラットペダルを選ぶときは、ビンディングペダルを選ぶとき以上に厳選する必要があります。
私がこれまでに使ってきたペダルで、優秀だと思ったペダルとしては、
一般的なサイズのペダルですと、三ヶ島の「BM-7」というペダル、
小型タイプのペダルですと、TIOGAの「シュアーフット8」、
そして大型で頑丈なペダルですと、SHIMANOの「SAINT」というラインのペダルがいい感じでした。
これらのペダルは、軸がしっかりしていて歪みにくいですし、ベアリングの回転も良いと思います。
そして靴との摩擦力も高く、足が滑って力が逃げたり、滑って危険な目にあったりすることも少ないです。
もちろん、必ずしも挙げたペダルでなくてもよいとは思うのですが・・
フラットペダルで速く走りたいのであれば、ビンディングペダル以上にしっかりと検討して、
質のいいペダルを選ぶべきだと思います。
フラットペダルで速く走りたいときのポイントは、以上、
「乗り方をフラットペダルに最適化する」ことと、
「質がいいフラットペダルを厳選する」こと、の2点だと思います。
ビンディングはちょっと相性が悪いので、使わないことにしたけど、
フラットペダルでもできるだけ速く走りたい・・という場合には、
この2点をいろいろと追求してみると、うまくいくかもしれないです。