もし、あなたが中学生、もしくは高校生で、
「ロードバイク」に憧れ、「ロードバイク」が欲しい!
と、思っている場合・・・
真っ先に立ちはだかるのは、「お金の壁」なのではないか、と思います。
そう、ロードバイクはけっこう、高いです。
2-3万円くらいだと買えるのは、「見た目」だけがロードバイクなもので、
性能的にはロードバイクよりはるかに劣る、いわゆる「ルック車」といったものになります。
ちゃんとした「ロードバイク」が欲しい場合・・まず、出すべき最低額はだいたい「10万円」くらいになってきます。
これは新品で、かつ本体だけの場合ですね。
さらに、ヘルメット・ライト・空気入れ、あたりは必須なので、そこで最低1万円くらいは追加でかかります。
専用シューズとか、専用ウェアとか、パンクしたときの修理セットとか・・他にもいろいろ買い出すと、
さらに、出費がかさみます。。。
もちろん、状況は人によってさまざまで、
こういったお金を、ふつうに出せる場合もあるでしょう。
もし、そうであるなら、さくっとロードバイクを手に入れてしまえばいいですが・・・
もしあなたが、中学生や高校生といった学生なのであれば・・・
正直、ロードバイクは高すぎる買い物になってくるかもしれません。
もし、ロードバイクは高すぎて無理!でも乗りたい!!という状況に、
もし、あなたがあるのであれば・・・
私が一番おすすめしたいのは、
「今、持っている自転車を極める!」
・・・ということです。
あなたは今、どんな自転車を持っていますか?
私が高校生くらいの学生の頃は、1万円くらいのママチャリを乗り回していました。
まだロードバイクを手に入れていない、多くの方が、
そのくらいの値段のママチャリや、もしくはマウンテンバイクのルック車といった自転車を、
「足」として使っているのではないか・・と思います。
それでは、その自転車・・・
ブレーキがキーキー言って、ぜんぜん効かなかったり・・・
チェーンが、ぼろぼろに錆びていたり・・・
空気がぜんぜん入ってなくて、乗るとタイヤがせんべいみたいに潰れたり・・・
ペダルをこぐたびにぎしぎし言ったり、ぐにゃぐにゃとパワーが逃げてしまったり・・・
といったことは、ありませんか?
もし、特に日頃のメンテナンスといったものをせずに乗っている場合、
何年、乗ってきたかにもよりますが・・自転車の状態は、そんな感じなのではないかと思います。
私が昔、1万円くらいのママチャリを使っていた頃も、
そもそも「自転車をメンテナンスする」といった意識さえありませんでしたので、
自転車は、上に書いたような状態でした。
そして、そのボロボロの状態を、「当然だ」と思っていました。
ロードバイクをもし、なかなか、買えないのであれば・・・
今持っている「その自転車」を、自分自身で改造・メンテナンスして、
「最強の状態」にするのです。
例えばもし、空気をぜんぜん入れてなくて、タイヤがぺしゃんこ状態で走っているとしたら・・・
ただ、「適正空気圧」にまで空気を入れるだけで、はるかにスムーズに進むようになります。
たとえば、ブレーキは「ブレーキシュー」をレベルが高いものに交換すると、効きが段違いにレベルアップします。
ブレーキをおもいっきり握ろうとも、ずるずる滑ってしまっていたものが・・・
軽く握っただけで、ぎゅっ!と、即座に止まるようになるかもしれません。
サドルが低すぎて、脚がぜんぜん伸びない状態でペダルを回しているとしたら・・・
脚がしっかりと伸び、しっかり踏めるようになる高さまでサドルを上げるだけで、劇的な違いがでてきます。
もし、チェーンがぼろぼろの茶色になるくらい錆びているとしたら・・・
単に、チェーンを新品に交換するだけで、はるかにスムーズにペダルが回るようになります。
そして・・・踏むたびに、力がなぜかぐにゃぐにゃと逃げてしまうようでしたら・・・
「三ヶ島」などといったメーカーの優秀なペダルに交換すると、力がずっと伝わりやすくなります。
挙げましたようなカスタマイズは、全部やったとしても、
工具代とかも入れて合計、数千円とかそんなものだと思います。
そして、これまでにひとつもやっていなかったとしたら・・・
自転車の走りやすさ・乗りやすさといったものは、
別の自転車に変わったと思えるくらいに、激変すると思います。
ぜんぜんメンテナンスしていないママチャリは、ほんとうに、走りにくく遅いですので、
ちょっと近所のスーパーまで・・とかが、関の山なのですが・・・
きっちりと整備すれば1-2万円程度の自転車でも、もしかすると、
これまでクルマでしか行けなかったような、何十kmも離れたところまで行けてしまうかもしれません。
もちろん、そう簡単ではない工程もあります。
空気を入れたり、サドルを上げるだけなら簡単でしょうが・・・
ブレーキシューの交換とか、ペダルの交換とか、チェーンの交換とかは、
専用工具が必要だったりもしますし、けっこう、難しいかもしれません。
そしてもちろん、自分で整備するのであれば、
整備ミスによるトラブルとか、事故とか・・・
そういったものは、すべて自己責任には、なります。
しかし、本を読んで勉強したり、自転車に詳しい人に聞いたり・・と、
いろいろと試行錯誤をすればちゃんと、できるのではないか・・と、思います。
そして、そうやって完成した「最強ママチャリ」であれば・・・
さすがに、ロードバイクそのものには敵わないかもしれませんが、
そのへんのママチャリとは一線を画す、数十kmくらいならラクに走破できるシロモノになるかもしれません。
もし、そこまで仕上げることができたなら・・・
しばらくは、ロードバイクなしでもじゅうぶんに、
自転車旅とか、ロングライドとかいった「自転車趣味」を楽しめると思います。
工夫できるところは、メンテナンスだけではありません。
たとえば「乗り方」も、ママチャリに乗りながらでも、
工夫し、レベルアップできるところです。
自転車には、うまい「乗り方」とか、うまい「ペダルの回し方」とか、
そういったコツが山ほどあります。
そして、そういったものを練習し、身につけていくことで・・・
長い距離でも疲れずに、走れるようになっていくものなのです。
逆に「乗り方」の工夫とかいったものが、全然できていないなら、
たとえロードバイクに乗ったとしても、大した距離は走れなかったりするのです。
たとえば、「後傾」せずに乗る、といったことはすごく重要だと思いますし、
もしくは、今はYouTubeとか、ネットの検索とかいろいろな人が乗り方を教えてくれていますので、
気に入った人の乗り方をまずは、練習してみるといいと思います。
そして練習すれば、たとえ乗っているのがママチャリだったとしても、
どんどん遠くまで、ラクに走れるようになっていくものです。
もし今、10万円ちょっとのお金をさくっと出せるのであれば、
さっさと、ロードバイクを買ってしまうのはアリだと思いますし・・・
たとえばクロスバイクなら、しっかりしたものが「5万円」くらいで買えますので、
まずはクロスバイクを買ってみる、というのもアリだと思います。
しかし、そういったお金がなかなか、出せないのなら・・・
まずは、「いまの自転車」をベースに、徹底的にメンテナンスやカスタマイズをしてみたり、
「乗り方」の工夫をしてみたりすれば・・・
たとえ、1万円くらいのママチャリだったとしても、
かなり、ラクに、遠くまで行けるようなレベルまで、進化させられるかもしれません。
そしてその後・・時期がきたら、ロードバイクを買えばいいのです。
私自身はもう、いいおっさんなのですが・・・
私が自転車趣味を始めたのは、社会人になってからなのですが、
もし、中学生や高校生のころに「自転車趣味」を始めていたら、楽しかったろうな・・と、今になって思います。
もし「自転車趣味」に興味があるけど、ロードバイクは高すぎてなかなか・・と思われるのであれば・・・
まずは、「いま持っている自転車を極める!」というのは、良い方法なのかもしれません。