ロードバイクは、軽いほうがいい!!
・・・というのは、ロードバイク界における常識です。
ロードバイクを趣味にしている方であれば、
何十回、何百回と聞いたことでしょう。
そしてそれは、「体重」も同じとされます。
「ロードバイク」と「人間」ですと、重いのは圧倒的に「人間」ですので・・・
この人間がわずかでも軽くなれば、ロードバイクには有利!というわけです。
ロードレースだと実際、そうなんだろうと思います。
私はレーサーではありませんので、ここで多くを語りはしませんが・・・
山をいくつも越えることが多いロードレースで、わずかでも速く走ろうとするなら、
自転車・乗り手ともに、1gでも軽くしよう・・!というのは、
重要なことなのだろう、と思います。
しかしレースではない、一般的な自転車旅とか、自転車通勤とか、街乗りとかの、
「日常でロードバイク趣味を楽しむ」というスタンスですと・・・
むしろ体重は、適度に重いほうが有利なのではないか、と思います。
もちろん、メタボになることを奨めているのではなく・・笑
カラダを徹底的に絞って、1gでも軽く・・という方向性よりは、
筋トレをしたり、しっかり食べたりして、
ちゃんと力のある、ごつい身体を作るほうが有利なのでは・・という意味です。
日常でロードバイクを使うとき、
「坂を登る」ことは、少ないと思います。
ロードバイクで毎日毎日、激坂を踏破している・・という方は、
おそらく、稀でしょう。
そして「体重の軽さ」がいちばん、有利に働くのは、
言うまでもなく、ヒルクライム・・登りです。
なので登る機会が、少なくなればなるほど、
「体重の軽さ」の重要度は、下がってくると思うのです。
そして人間は、基本的には、
重いほうがパワーが強い、と思います。
例えばボクシングなどの格闘技では、重さが違う人同士を戦わせないように、
わざわざ、たくさんの階級に分けています。
体重が違っても強さが変わらないのなら、わざわざ分ける必要はありませんので・・・
基本的に重いほうがパワーがある、ということは、言えると思います。
体重が重いほうが、当然、筋肉量も多くなることが多いですので、
ペダルを回す筋力も当然、強くなるでしょう。
そして自転車は、「重心位置」に気をつけていれば、体重をパワーに変えることができる乗り物ですので、
そういう意味でも、重いほうが有利です。
そして日常の中で、乗ることが圧倒的に多い「平地」では、
パワーの強さがそのまま、スピードにつながってくると思います。
これがランニングだと、自分で自分の体を運んでいくわけですので、
平地であっても、体が軽いほうが有利だと思うのですが・・・
ロードバイクは体重を、バイク自体が支えてくれますので、
平地だと体重が重いことは、ほとんどデメリットにはならないでしょう。
であれば単純に、パワー・・つまり推進力が強ければ強いほど、
スピードが出たり、たくさんのエネルギーで長距離を走れたり・・と、なるはずです。
実際、ロードレースでも、
登りを得意とする「クライマー」は、わずかでも軽いことが優先されますが、
平坦を得意とする「スプリンター」は、多少重くても、ごつくてパワーがあることが優先されるものだと思います。
そして一般人が、クライマーみたいに登りまくることは、まずありませんので・・・
一般人ができるだけ、スピードやロングライド能力を上げたいのであれば、
どちらかというと「スプリンタータイプ」の、しっかりした肉体を作るほうがいい。・・と、言えるかもしれないです。
以上、決して私自身が重いことの言い訳とか、
ダイエットしたくない口実とか、そういうわけではないです・・笑
もちろん、適正体重がどうとか、理想の体重はどうなのか・・といったものは、
個人によって違ってきますので、なんとも言いづらいのですが・・・
一般の人が、一般的な道でロードバイクを楽しむ限りだと、
過度に「体重の軽さ」を追求するよりも、
むしろパワーとか出せるエネルギー量とかのほうを、追求するほうがいいのかもしれない・・と、思います。