クロスバイクのハンドルは、低いほうがいい!!
というのはわりと、持たれがちな価値観だと思います。
自転車のハンドルは低ければ低いほどいい!という考え方は、
ハンドルがめちゃくちゃ低い「ロードバイク」を参考に、持たれやすいですし・・
私自身、人生1台目のクロスバイクを買ったときには、そう思っていました。
とはいえ・・クロスバイクのハンドルの高さって、実際には、どのくらいがいいの?
バランスのとれた高さって、なにを目安に考えたらいいの?
というのは特に、クロスバイクを買ったばかりだったりすると、気になるところだと思います。
なのでこの記事では、クロスバイクのハンドルをとにかく低く!ではなく・・
バランスのとれた高さを探していくための考え方を、解説していきます。
目次
「手が痛くならない」が、基本
ハンドルが低すぎると、どうなるか?
真っ先に、手が痛くなるはずです。
あまりにもハンドルが低いと、前のめりになり・・
ハンドルだけにどっかりと体重が掛かった「ハンドル荷重」の状態になります。
そしてその状態で、何十分も、何時間も乗っていれば・・
もちろん圧迫で手が痛くなったり、しびれてきたりするはずです。
そしてクロスバイクはロードバイクなどと違って、握る場所が基本的にひとつしかありませんので・・
手が痛くなったとしても我慢して、乗り続けるしかないです。
そうなるのはもちろん、NGですよね。
なので・・クロスバイクに乗っていて、手が圧迫で痛くなってくるのなら、
痛くなくなるところまで、ハンドルを上げる
のがおすすめです。
はじめは、少しだけ上げてみて・・
それで手の荷重が抜けて、圧迫感が減るのなら、「上げて正解」ということになると思います。
逆にあまりに上げすぎると、今度は「おしり荷重」「後傾」といった状態になりますので、
上げれば上げるほどいいわけではないのですが・・
バランスがとれる範囲で「手が痛くならない程度に、高め」にしておくのが、おすすめです。
「操作性を失わない」高さに
ハンドルが低すぎると、起きるデメリット・・
ふたつめは、「操作性」です。
操作性というのは、右へ左へ・・すばやく軽快に移動できる能力のことですね。
クロスバイクはロードバイクなどと比べて、もともとこれが高く、クロスバイクならではの「強み」になっています。
なのですが・・
ハンドルが低すぎると、この操作性は失われます。
これはもう、実際に試すほうがわかりやすいと思いますが・・
ハンドルがあまりに低いと、「ハンドルを左右に切る」動作や「車体を傾けて曲がる」動作が、明らかにやりにくくなるはずです。
そのぶん直進し続ける「直進安定性」が増したりとか・・そういうことになるわけですね。
そしてせっかくのクロスバイクで、操作性を無くしてしまうのは・・
これはもう、いちばんの長所をわざわざ失いにいっている・・ということになると思います。
なのでもし、ハンドルが低すぎて、軽快な左右への動きができなくなっている・・
と感じるのなら、すばやく動けるようになるところまで、ハンドルを上げるほうがいい
と思います。
せっかくのクロスバイクの長所を、そのまま生かしておくわけですね。
と、いろいろお話ししてみましたが・・
まとめると、クロスバイクのハンドルの高さは、
「手の痛み」「操作性低下」を起こさないくらいの、高めがいい
と、なると思います。
クロスバイクに限らない「自転車のハンドルの高さ」の整え方全般については、
上の記事で解説していますので、もし必要であればお読みください。
今回はクロスバイクのハンドルの高さは、どう決めればいい?をテーマにお話ししてみました。