ブロンプトンのエンド幅(リアエンド幅)は、「112mm」です。
そして世の大半の自転車は、エンド幅「130mm」もしくは「135mm」です。
なのでブロンプトンはかなり狭い、特殊なエンド幅になっています。
と、ブロンプトンのエンド幅はどのくらい?という疑問を持たれたとしたら、答えは上記なのですが・・
ブロンプトンのエンド幅はなぜ、普通より狭く作られているの?
エンド幅が狭いことによるデメリット・・とかは、無いの?
というのは、気になるところかも知れません。
なのでこの記事では「ブロンプトンのエンド幅」について、詳しく書いていきます。
目次
「折りたたみサイズを小さくする」ため
ブロンプトンのエンド幅が小さいのは、なぜ?
・・折りたたみサイズを小さくするため、でいいと思います。
ブロンプトンは、折りたたみサイズがすごく小さい自転車です。
これはもう、一般的に言われていることですし・・
ブロンプトンの折りたたみサイズを、他の折りたたみ自転車と比較してみたとしても、かなりの違いがあります。
そして・・ブロンプトンは、この小さな折りたたみサイズを実現するため、あらゆる手段を尽くしています。
特許取得の折りたたみ機構を使っていたり、独自のブレーキレバー・変速機を採用していたり・・
そしてこの「エンド幅が小さい」も、折りたたみサイズに一役買っているのです。
ブロンプトンを折りたたむと、こんな感じです。
そして、
エンド幅はこの、赤丸で示した部分になるわけですが・・
このエンド幅が小さいことで、うまく、このカタチにまとめることができています。
エンド幅が通常通りの大きさだと・・
でかいエンドが邪魔になって、まったく同じ折りたたみサイズには収められないでしょう。
と、ブロンプトンのエンド幅は小さめで、特殊なのですが・・
わざわざそれを採用しているのは、小さい折りたたみサイズ実現のため!でいいと思います。
デメリット①:シマノ製などの「普通の変速機」が使えない
小さいエンド幅には、ブロンプトンにおいては「折りたたみサイズを小さくできる」というメリットがありました。
しかし・・「デメリット」もあります。
いちばん大きいと思うデメリットは・・
シマノなどの「普通の変速機」が使えない!ということです。
シマノの変速機は言うまでもなく、優秀です。
変速はミス無くすぱすぱ決まりますし、トラブルも滅多に起きず、
それでいてかなり安い・・
と、おそらくは「現代最高」の変速機シリーズと言えるでしょう。
なのですが・・
シマノの変速機はほとんどの場合で、エンド幅「130mm」か「135mm」にしか対応していないです。
ほとんどの自転車のエンド幅が、そのサイズなので、
まあ、当たり前かもしれません。
そしてブロンプトンは、エンド幅112mmですので・・
シマノ製変速機は使えないのです。
なのでブロンプトンは「ブロンプトン社謹製の外装変速機」とか、
もしくは「スターメーアーチャー製の内装変速機」とかいった、ものすごくマニアックな変速機が使われています。
そしてやっぱり、世界中で採用されているシマノ変速機と比べると、
ブロンプトン採用の変速機は性能的に劣る・・と、個人的には思います。
変速が決まりにくかったり、雨で濡れただけでうまく変速しなくなったり・・
段数も変速機ひとつあたり「2速」や「3速」と、すごく少なかったり・・ですね。
と、ブロンプトンはエンド幅を小さく作ってある関係上・・
「変速機」まわりが、どうしても弱くなる
そういうことが起きているんだ・・という把握でいいと思います。
デメリット②:「専用ホイール」しか使えない
エンド幅が特殊ですので・・
ブロンプトンはその特殊なエンド幅に合った、「専用ホイール」しか使えない
というのが、もうひとつのデメリットですね。
もちろんホイールは、エンド幅が違うと装着できません。
実際、ブロンプトンの改造ブログといったものを見ていっても、
ブロンプトンのホイールは「ブロンプトン専用の軽量ホイール」といったものを使っているようです。
もしくは、ブロンプトンに合うハブを見繕って「手組み」も、出来ないわけではないでしょうが・・
まあ、普通のホイールを買うよりははるかに手間がかかる事にはなってしまいます。
ブロンプトン純正ホイールは、頑丈で品質も良いですので、
ダメホイールを使うしかない。。とか、そういうわけでは無いのですが・・
たとえばブロンプトンのホイールが破損したとか、軽量カスタムで軽いホイールに替えたい!といった場合は、
純正品、もしくはブロンプトン対応の特殊品を手に入れるしか無い!
このあたりが、実際的なデメリットになってくるかも知れません。
この記事ではブロンプトンのエンド幅をテーマにお話ししてみました。