ブロンプトンは、金食い虫です。
・・・と、よく言われています。
まず、本体価格がすごく高いというのは、事実ですし・・・
さらに、メンテナンス費用といった、
ランニングコストも高いと、言われることがありますね。
ブロンプトンを1年間使うと、実際、他の自転車を使うよりたくさんお金がかかるの?
それとも実際には、他の自転車と大差ないの?
私はもう7年ほど、ブロンプトンを使い続けていますので、
この記事ではそういった疑問に答えていきます。
目次
ブロンプトンのメンテナンス費用は、実際どのくらい?
まず先に、結論から書いてしまうと・・・
ブロンプトンを使っていく上での、メンテナンス費用は、
ロードバイクとかのスポーツ自転車と、大差ないです。
実際に何円かかるのか?は、個人差がすごく大きいでしょうが・・・
1年に1回、タイヤ交換するとか、チューブを入れ替えるとか、
チェーンを数年に1回、交換するとか・・・
チェーンオイルやチェーンディグリーザーなどの、ケミカルをある程度使うとか・・を考えると、
だいたい、年間2,000-3,000円くらい、ではないでしょうか。
そしてロードバイクでも、大体、そんなもののはずです。
ブロンプトンは、特殊パーツ・専用パーツの塊みたいな自転車ですので、
そういうパーツが高価だと、よく言われます。
ブロンプトンならではの、特殊パーツといえば・・・
例えば、折りたたみ部分のヒンジクランプとか、専用シートポストとか、専用ホイールとか、
専用折りたたみペダルとか、フロントキャリアブロックとか、ロワーストップディスクとか、
マッドガードとか、変速機まわりとか・・・
そういったものですね。
ブロンプトンではこういったパーツに、普通では手に入らない、
ブロンプトン専用のパーツが使われています。
そしてこのあたりのパーツは、社外品で代用・・とかも基本的にできませんので、
たとえば壊れたものを修理とかするなら、やっぱり、専用パーツを使うしかないです。
そして何であれ、「専用品」は価格がこなれてきませんので、
どうしても高くなってしまいます。
とはいえ実際には、そういった専用パーツで、
定期的に交換が必要になるものは、あまり無いです。
替わりがきかない専用パーツで、私が定期的に交換するのは、
折りたたみヒンジ部分のクランプくらいですかね。
ここは壊れてしまうと危険ですし、締め込みやすさも少しずつ悪くなってきますので、
2年に1回とかで交換していますが・・・
とはいえ1個、2,000円しませんので、
コストという程のコストにもなりません。
そして自転車には、どうしても定期的に交換しなければいけない、
「消耗品」がいろいろあります。
チェーンとか、タイヤ・チューブとか、
ブレーキワイヤー・シフトワイヤーとか・・・
長期間使ってくると、リアコグとか、チェーンリングとか、
ケミカル類まで入れると、チェーンオイルとか、グリスとか、ディグリーザーとか・・
まあ、そんな感じですね。
そしてこういう消耗品は、ブロンプトン専用品もあるのですが、
専用品じゃなくても全然、問題なく対応できます。
チェーンとかは、規格が合う、普通のシマノチェーンで良いですし・・・
タイヤやチューブも、小径車用のサイズが合うものをちゃんと選べば、普通に使えます。
ブレーキ・シフトワイヤーは、専用品だと長さがちょうどなのでカットの手間がいらないのですが、
普通のワイヤーを自分でカットしても、規格さえ合えばちゃんと使えます。
リアコグもチェーンリングも、普通のものから選んで、普通に使えますし・・・
ケミカル類なんかもちろん、専用品である必要はまったく、無いわけです。
・・・と、どうしても定期的に交換したり、使ったりしなければいけない「消耗品」は、
汎用品でも、全然いけるわけです。
なのでもちろん、普通のロードバイクにかかるようなメンテナンス費用と、
ほとんど、変わらないです。
ブロンプトンを買うと、買ったときだけじゃなく、
ずっと、割高なお金を払い続けることに・・・
なんてことは、特に、無いわけですね。
少なくとも、私の場合はそうでした。
ブロンプトンの「カスタマイズ」は、金を食います!!
と、ブロンプトンのメンテナンス費用は、
べつに、特別に高いわけではないのですが・・・
しかしながら・・・
「カスタマイズ」費用は、かなり、割高になります。
どうしても必要になる消耗品では、そこまで多くのお金は食いませんが・・・
積極的に改造しよう!となると、話が違ってくるわけですね。
たとえば、変速まわりをアップグレードして、変速段数を増やそう!とかすると、
高価な特殊パーツとか、特殊作業とかがいろいろ、必要になってきます。
例えば、軽量化がしたい!!となってくると、
普通のパーツではなく「ブロンプトン専用の軽量パーツ」が必要になりますので・・・
価格が跳ね上がるのは、想像に難くないですよね。
もしくはホイールとかも、特殊なものですので、
軽量な物を・・とか、より回転が良いものを・・とか求めだすと、
やはり、かなり割高な買い物をすることになります。
・・・と、ブロンプトンは、普通に乗り回しているだけでは、そんなに金食い虫ってわけでもないのですが、
カスタマイズにこだわり出すと突然、金食い虫に変貌するのです・・・・
とはいえここは、コントロールできるところです。
金に糸目をつけず、何でもかんでもカスタマイズするのではなく、
本当に必要で、コストが比較的安いところだけ改造するようにすればいいですし・・・
そもそもブロンプトンは、もともと完成度が高い自転車ですので、
「カスタマイズしないと乗りにくい・・!」とかいうことも、特には無いです。
そしてカスタマイズパーツも、いろいろと探していけば、
ブロンプトン専用ではない、汎用パーツが使える場所も結構あります。
例えばチェーンリングなんかは、ブロンプトン専用品もありますが、
PCDさえ合えば、シマノが出している普通のチェーンリングも適合することがあります。
消耗品を含め、すべてに純正パーツを使おうとすれば、
そりゃあまあ、高くなるのですが・・・
基本的に汎用品は、専用品よりも安いですので、
規格とかについていろいろ調べ、できるだけ適合する「汎用品」を選んでいくようにすると、
カスタマイズ費用はかなり、抑えられます。
この記事では「費用」にフォーカスをあてて、いろいろ書いてみましたが・・
ブロンプトンのメンテナンスの「全体像」については、
上の記事で解説しています。
・・・と、ブロンプトンはお金を食いがちで、金持ちじゃないと維持できない!とかいう意見を、
ネットなどで見ることもあったのですが・・・
ブロンプトンは普通に使う範囲では、べつにお金を食いまくる!なんてことは無く、
金食い虫に変貌するのはあくまで、お金をかけるカスタマイズに走りすぎた場合だけだ・・
というのが、長年使ってきての、個人的な感想でした。