ブロンプトンは飛行機輪行に、すごく向いた自転車です。
なのでブロンプトンと一緒に飛行機に乗って、
遠くの地を走り回っている方も、多いと思うのですが・・・
しかし輪行初心者の方にとって、飛行機輪行はハードルが高いものです。
単に袋に入れて、持ち込めばいいだけの電車と違い、
飛行機輪行だと手続きはどうなの?とか、どこで渡してどこで受け取ればいいの?とか、
キズやトラブルの対策は?・・などなど、注意ポイントがすごく多いです。
私はもう何十回も飛行機輪行をしていて、
その中でもブロンプトンを連れていくことが一番多いです。
なのでこの記事ではブロンプトンで飛行機輪行するときのコツを、お話ししていきます。
目次
ブロンプトンのパッキング方法
まず最初に、ブロンプトンの「パッキング」が必要です。
飛行機だと、ブロンプトンを機内に持ち込むのはまず不可能で、
係員さんに預けて、貨物室で運んでもらうことになりますが・・・
それに向いた形にする、ということですね。
もちろんここは、正解が無いところですが、
私がやっているパッキングは・・・
こんな感じです。
わりと定番なのですが、こういう、
「ブロンプトンがすっぽり入るトートバッグ」がありますので・・・
ブロンプトンを守るため、プチプチでぐるぐる巻きにしてから、
このトートバッグに入れるわけですね。
(プチプチはそのへんのホームセンターで安く手に入り、使ったら簡単に捨てることもできる・・という手軽さが気に入って、使っています)
サイズ的にもこんな感じで、ほぼジャストですし・・・
(サイズが違う製品を選ばないように、ご注意ください)
ぐるぐるに丸めればこんな感じで小さくなり、
この状態でベルトをパチン!と留めて、固定することができます。
(海苔は比較用です。笑)
重さも測ってみましたが、実測で「457g」でした。
まあ、多少の荷物にはなってしまいますが、
大型ハードケースとかに比べれば相当、軽くて小さいと思います。
素材としても頑丈で、一枚のバッグをこの方法で何度も何度も使っていますが、
いまのところ破れたりする気配はないです。
パッキングは家でゆっくりとやって、タクシーなどで空港に行ってもいいですし、
空港まで自走するなら、空港でパッキングすることになるでしょう。
輪行袋だけとかで預けてもいいですが、さすがに防御力に不安が残りますし・・
空港の係員の方は「ブロンプトンの安定した持ち運び方」なんてマニアックなことはもちろん、知りませんので、
これ、どう持てばいいの?・・となるのを、よく見ます。
しかしこのトートバッグがあれば、しっかりした持ち手ができますので、
迷うことなく安定して、ブロンプトンを運んでもらえるようになりますので、
運んでもらうときダメージを受ける可能性も減るでしょう。
あとはもうひとつ、注意点ですが・・・
この、赤丸で囲んだところの「クランプ部分」を、しっかり締めた状態で預けるほうがいいです。
折りたたんだ状態でここは、いつもは緩んでいる状態だと思うのですが、
浮いてカチャカチャ言っている状態で預けると、破損とかの原因になりかねないです。
いちど抜いて、外してしまってもいいのですが、
小さいパーツですので無くしやすいですし、無くしてしまうとブロンプトンは自走不可能になってしまいます。。
なのでここは預ける前に、しっかりと締めて固定しておくほうがいいです。
・・・と、やり方は人それぞれですが、
こんな感じでパッキングしておけば、荷物も多くなりすぎず、
そこそこの防御力も確保できますので、おすすめです。
空港に着いて、預けるまで
空港に着きましたら、「まず最初に」ブロンプトンを預けてしまいましょう。
ブロンプトンを引き連れながらでは、買い物とか食事とかが、相当にしにくくなるのですが、
さっさと預けてしまえば、身軽になることができます。
また預ける手続きは、かなりの時間をとってしまうこともありますので、
そういう意味でも、先に終わらせてしまっておくほうがいいと思います。
搭乗券の購入手続きが済んでいるのなら、
ブロンプトンを「手荷物カウンター」に持っていけば、OKです。
X線検査をされることもありますが、ブロンプトンは小さいので普通に入りますし、
「自転車」ということで、係員による目視チェックになる場合もあります。
(このあたりは航空会社によると思います)
手荷物カウンターに持っていけば、あとは預けるだけですが、
ここで「従価料金」でお願いしますと言えば、ブロンプトンの扱いをより丁寧にしてもらえるかもしれないです。
従価料金は「15万円以上の手荷物にかける保険」みたいなものです。
通常、手荷物の損害は15万円までしか保証されないのですが、
わずかなお金(1万円オーバーごとに10円)をその場で支払うことで、
より高価な品物にも保険をかけられる・・という制度ですね。
このあたりのルールは、航空会社によって変わってくると思いますし、
私自身、そこまで詳しいわけではないのですが・・・
狙うのは保険そのものではなく、「従価料金の品は、より丁寧に扱ってもらえる」という効果を狙ってのことです。
従価料金を払うと、その手荷物は「従価料金扱い」になり、
普通はターンテーブルでゴトゴト運ばれてくるところを、手渡しになったり・・と、ちょいVIPな扱いになる場合があります。
しかしデメリットとして・・・
「従価料金制度に慣れていない職員さん」が、空港にはかなり多く、
その場合手続きに30分とか、場合によってはそれ以上とか待たされてしまう場合があるのです。
丁寧に扱ってもらえるというのも、確定ではないですし、
そもそも従価料金制度が無い航空会社もあります。
(これまでの経験だと、「ANA」なら確実に有るようでした)
なので従価料金は一概に、使ったほうがいい!というものでもなく、
なのでこのあたりのメリット・デメリットを踏まえて、使うかどうか考えるようなものになります。
ちなみに私は、待たされるのがだるい時は、
多少扱いが手荒になるのを承知の上で、従価料金は省略することが多いです・・笑。
と、こんな感じで預けてしまえば、
あとは目的地で受け取るまで、ブロンプトンとはしばしのお別れですね。
あとはブロンプトンを持っていくときは、自転車工具も持っていくはずですので、
保安ゲートで止められて、工具の長さを測られることが多いです。
(何cmならOKか、はルールがよく変わるようなので、いちおう事前に確認したほうがいいかもです)
たいてい工具類の確認後、そのまま通してもらえるのですが、
あらかじめ「自転車工具を持ってます」と申告しておくと、スムーズに進むことが経験上、多いですね。
目的地に着いて、受け取るまで
フライトを終えたら、あとは受け取りですね。
目的空港の手荷物受取所で、ターンテーブルに乗ってでてくるか、
もしくは手渡しされるか・・だと思います。
受け取ったら空港でそのまま、輪行状態を解除して、
走り出してもいいですし・・・
せっかくの輪行形態なのですから、
空港からそのまま電車でしばらく移動しても、いいと思います。
もしくは場合によっては、荷物輸送サービスなど使って、
この形態のままホテルに送ったりしてもいいですね。
・・・と、「ブロンプトンとの飛行機輪行」において、
特に重要だと思ったことを、書いてみました。
あー・・書いてるとまた、旅に出たくなってきますね・・笑。
なにかの参考になれば幸いです。