
「ブロンプトンで長距離」って、どう?
ブロンプトンは、折りたたみ自転車です。
そして16インチという、ホイールが小さい自転車でもあります。
なので、これでロードバイクのように長距離を走るって、実際できるの?
50kmとか100kmとか、あるいはそれ以上とか・・走れるの?
ブロンプトンに興味があるなら、ここが気になるのは自然なことだと思います。
私はこの記事を書いている時点で、もう7年ほどブロンプトンに乗っています。
そして事情あって、毎週50km走っていた時期がありますし・・
もしくは100km以上のロングライドに使ったことも、もう何度もあります。
なのでこの記事では、ブロンプトンで長距離って走れるの?
ツーリングとかに使うこともできる?
ここを徹底解説していきます。
目次
慣れていないと、キツい

ブロンプトンでの長距離ライドは、慣れていないとキツいことになる。。
というのが、まず最初に言っておきたいところです。
ブロンプトンとは、特殊な自転車です。
ホイールはママチャリやロードバイクより、だいぶ小さいですし・・
フレームの形・・ジオメトリーも、ぜんぜん違ってきます。
それらが影響してか、慣れないうちはやたらと疲れやすいものだったりします。
実際に私自身、ブロンプトンに乗り始めたばかりの頃は・・
独特のバランスの取り方がうまくつかめず、かなり不自然な走り方をしていました。
なので普通の自転車で走るときの、おそらく3倍くらい消耗しながら走っていました。
そんな状態で50kmとか100kmとか、長距離を走るとどうなるか?
もちろん筋肉はガクガク、体はヘトヘトの状態になります。
私自身、ブロンプトンで初めて50km走ったときはそうなりました。
その時点でロードバイクでは100km走ったりしてましたので、ブロンプトンは疲れるのか・・と感じたものです。
ただし、ここは慣れてしまえばラクになるところでもあります。
ブロンプトンにそれなりの期間、たとえば1-2ヶ月も乗っていれば・・
ピーキーで独特な乗り味に、体のほうが慣れてきます。
そうなればしめたもので、あとは100km走ってもそこまではキツくない感じになってきます。
もちろんこのあたりは、個人差がすごいところだと思われ・・
ブロンプトンに即座に適応できる人も、なかなか慣れきれない人も居ることでしょう。
ただ私自身の経験として、慣れないうちは特別にキツいかもなので、注意!と思ったので、まず書いておくことにしました。
時間は「1.2倍」くらいかかる
ロードバイクやクロスバイクといった、フルサイズの自転車と比べた場合・・
ちっちゃいブロンプトンでは一体、どのくらい長距離がキツくなるの?
ここもお話ししておきます。
あくまで、個人の体感ベースにはなりますが・・
ブロンプトンでは「1.2倍」ほど、到着まで時間がかかるなぁ・・
体力もそれに比例して消耗するなぁ・・というのが、何年も走ってみての実感でした。
つまり、ロードバイクでは1時間もあれば着く距離を・・
ブロンプトンであれば、1時間10分とちょっとかかる!
だいたい、このくらいの相場感になってくるわけですね。
自転車というのはホイールが大きいほど、長距離に有利です。
大きな円盤がフリスビーのように、慣性をずーっと持続してくれますので・・
スピードがあまり落ちず、走り続けられるのが最大の理由ですね。
そしてブロンプトンが不利なのは、それはもう仕方がないです。
とは言っても、1.5倍とか2倍とか極端に違うわけではないんだな・・
ブロンプトンで長距離はどのくらいキツイの?の、ここも目安のひとつにはなると思います。
パーツや装備でもラクになる
ブロンプトンで長距離をラクに走るには、どうすればいい?
もちろん、乗り方の工夫とかも大事ではありますが・・
「パーツや装備の選び方」が実は、大きな影響を与えるところです。
ブロンプトンのカスタマイズについてこのブログでは、
上のような記事で紹介していますが・・
中でもサドル選びは、ロングライドでトップクラスに大事なところです。
おしりの痛みというのは、もうこれ以上走れない!となるほどの影響を与えるものですが・・
高性能な、また自分に合ったサドルはこれを大きく改善してくれます。
ひとつ実例を貼ると、
私自身は上の「ブルックス B17スタンダード」にブロンプトンのサドルを交換し、おしりの痛みがはるかにマシになりました。
もちろんそれによって、長距離走破する力も大幅アップしました。
パーツ選びは合う・合わないもあるので、試行錯誤が必要なところですが・・
特別に体を鍛えたりしなくても、短時間ですぱっと効果が出る!
こういったメリットからも、追求のしがいがあるところだと思います。
脚に優しい走り方を
ブロンプトンで長距離を走るコツは、まだまだいろいろありますが・・
特に大事だと思ったのは、「脚の筋力を使いすぎない」ことです。
ブロンプトンには「変速まわりが貧弱」という弱点があります。
ブロンプトンのデメリットについては、この記事で詳しく書いたのですが・・
この記事を書いている現在、日本で普通に売られているブロンプトンには、
- 2速
- 3速
- 6速
これら3種類の変速段数しかありません。
かたや、ロードバイクやクロスバイク、もしくはブロンプトン以外の折りたたみ自転車だと・・
10速・20速・30速といった、まさに桁違いレベルの変速性能を持つことが多いです。
ブロンプトンは良い自転車ですが、ここにおいてははっきりと後れをとるわけですね。
そして変速まわりが弱いと、どうなるか?
長距離を走り、ぜいぜいと疲弊し、脚に乳酸がたまってきた時・・
「ギアの微調整で負担を下げる」という技が使えない、という事態になります。
脚の筋肉に負担が大きすぎるなら、すこしだけギア比を落として、負担を減らす!
というのは、ロードバイクの基本だと思いますが・・
しかし例えば私のブロンプトンは、たったの2速しかありません。
なので脚が疲れてきたら、ギアをひとつ落として・・
それでも脚の負担が強すぎたら、それで、おしまいです。。
なのでブロンプトンで長距離を走るのなら、「脚に優しい走り方」を追求するのがおすすめです。
具体的には、
このブログでは、上のような記事でいろいろと解説しています。
「行きだけ自走」もおすすめ
突然ですが・・ロングライドの「帰り」って、キツいですよね。
行きはきれいな景色、まだ見ぬ新天地、美味しいグルメを求めエネルギーたっぷりですが・・
すべて堪能して、さあ帰りも〇〇km・・なかなかに、ダルいものです。
ですがブロンプトンには、その類まれなる輪行能力があります。
走行性能のわりに、圧倒的に小さくなるのがブロンプトン最大のメリットですので・・
ちょっと混む電車くらいなら、スイっと溶け込めてしまうわけですよね。
タクシーとかバスとかも、条件によっては問題なく使えます。
なので「行きだけ自走」するタイプの長距離ライドも、ブロンプトンでは楽勝です。
ロードバイクだとがっつり走ったあと、必死に時間をかけて分解し、人の邪魔にならないよう気を使いながら電車に乗るところも・・
ブロンプトンならほぼノンストレスで、いとも簡単にクリアできるからですね。
そして行きだけ自走・帰りは輪行!と決めてしまっておけば・・
いつもより長い距離を走れる、というメリットもついてきます。
走れる限界が100kmなら、普通は50km走ったらあとは帰り、となるわけですが・・
ブロンプトンなら何も考えず100km走り、体力を使い果たした・・帰りは電車でゆっくりしよう!が快適にできるわけです。
とはいえ、帰りに輪行するにはもちろん帰りの交通手段が必要です。
なのでロングライドの終着点を、家近くまで走ってくれる電車の駅にしたり・・
もしくはどこからでも帰れるよう、そもそもルートを線路沿いに組んだりとかも工夫のしどころですね。
せっかくブロンプトンを買ったんだから、長距離も走ってみたい!
ブロンプトンに興味があるけど・・長距離には対応できないの?
このように「ブロンプトンと長距離」は、よく気にされるテーマだったりします。
そしてこの記事ではこのテーマについて、知っていることをできるだけ書いてみました。
折りたたみ自転車のブロンプトンで、長距離を走ってみるというのも・・
ロードバイクやクロスバイクとはまた違った、新たな冒険になるかもしれません。







