キックボードは日本の公道では乗れない!?警察にダメと言われた話【FRENZY FR205DBを買ってみたけど・・】


FRENZYのキックボード

折りたたみ自転車より軽くて、小さくて、安くて、気軽に扱える乗り物がほしいなぁ・・・

12kgのブロンプトン(折りたたみ自転車)を持つ腕に、しびれるような重みを感じながら、そう考えていました。

そんなある日・・「そうだ、移動用にキックボードを買ってみよう!」と思い立ち、
その日のうちにポチッと注文をしました。

 

そして届いたのが、冒頭の画像の製品です。

型番としては「FRENZY FR205DB」となります。

買ってから実際に走り回ったり、何度か輪行してみたりしたので、
いろいろとレビューしていきます。

キックボード(FRENZY FR205DB)はこんな製品

まず、価格としては、2万円弱といったところでした。

 

折りたたんだ状態では、以下のようになります。

キックボードとブロンプトン比較

コンパクトさで有名な折りたたみ自転車の「ブロンプトン」と比較しても、
もっとずっとコンパクトになります。

 

重量は、特になにも装備しない状態で、実測で4.5kgでした。一般的な折りたたみ自転車の、実に半分以下という軽さです。

この機種だと、肩にかつぐためのバンドが標準装備されているのですが、
実際に、これを担いで1時間ほど街中を歩いてみたのですが、ほとんど負担とは感じませんでした。

折りたたみ自転車や、分解したロードバイクは、10分も持ち運んでいるとかなりの負担と感じてしまいますので、
「持ち運び」に関してはやはり、圧倒的に有利だ、と感じました。

 

速度としては・・
特にがんばらず、ふつうに走ってみたときの時速は、10-12km/h程度でした。

自転車よりは圧倒的に遅いのですが、徒歩よりは圧倒的に速い、という感じです。
徒歩と自転車の中間くらいの速度、という感覚でしょうか。

 

自転車に使われるエアタイヤとは違い、ポリウレタンという硬いゴム製のタイヤですので、
自転車だと気にもならないような、ちょっと粗い程度のアスファルトであっても、ものすごい振動を感じます

またそのようながたがた道だと大きく減速してしまうので、なんどもなんども地面を蹴らなければ進まなくなってしまいます。

 

そして、上り坂にものすごく弱いです。

キックボードは、片足で、地面を蹴って進むという仕組み上、エネルギー効率はものすごく悪いです。

そのため両足で、体重も使って効率よくペダルを回せる自転車と比べて、
出せるパワーはものすごく弱いのですが、
平坦であれば慣性がきくので、そこそこのスピードが出せます。

しかし上りでは慣性が使えませんので、たとえわずかな上りであっても、まったく進まなくなってしまいます。。

自転車だと気にもならないような上りでさえ、歩いたほうが早いと思えるほどに遅くなります。。
しかも、何度も何度も地面を蹴ることになるので、疲れ方も半端ないです。。

そのため上りではほとんど活躍できない乗り物、と思っていいと思います。

 

ブレーキはフェンダーブレーキといって、後部にある泥除けを上から踏むことでかけるブレーキがメインです。

これがなかなか強力で、真上から体重をかけて踏むようにすれば、自転車のブレーキとあまり変わらないほどの制動力が出る・・と思いました。
(あくまで個人の感覚です。また状況などによって変わってくるところだとも思います)

そもそもキックボードは、自転車に比べると速度が低く、そのため求められるブレーキ性能も低くなります。

フェンダーブレーキは指で握るブレーキに比べると、とっさに掛けるのが、すこしだけ難しかったりはするのですが・・・
そのかわりキックボードだと、地面に足を着くことで、とっさにブレーキを掛けることもできます。

そのためブレーキ面での安全性には、特に問題ないだろうと思いました。

 

折りたたみもとても簡単で、
2つ折りにするだけなら1秒で、
完全に折りたたんでしまうとしても15秒もあればできます。

2つ折り状態でも、ハンドルの角度などを工夫すればかなり小さくでき、コンビニくらいなら問題なく入っていくことができます。

・・・コンビニの入り口まで乗りつけて、一瞬で折りたたんでそのまま入っていけるのは、なかなかの快感です。

電車に載せるのであれば、完全に折りたたむほうがいいと思います。

 

電車輪行についてですが・・・
JRのルールをそのまま読むのであれば、キックボードは袋に入れたりせずに、電車に持ち込んでもよいことになります。

 

無料のもの
・旅行鞄、スーツケース、スポーツ用品(サーフボードは専用の袋に収納したもの)、楽器、娯楽用品、玩具、その他携帯できる荷物
※スポーツ用品、楽器、娯楽用品などは、長さの制限を超える場合であっても、車内で立てて携帯できるものは持ち込むことができます(専用の袋、ケースなどに収納するようにしてください)。

・サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの

・身体障害者補助犬法に定める盲導犬、介助犬、聴導犬を使用者本人が随伴する場合。ただし、法に定める表示等を行っている場合に限ります。

・車イスで、長さ・高さが120センチ以内で、幅が70センチ以内のもの

JR東日本 公式サイトより引用 関連:旅客営業規則第308条

 

上は、この記事の執筆時点での、JR東日本の輪行にかかわるルールなのですが・・・
自転車に関しては、「専用の袋」に収納するというルールになっています。

まあ、輪行袋のことですね。

自転車で輪行をされる方にとっては、常識と言えることかもしれません。

 

しかしキックボードは、法律上、自転車と同じとは扱われないです。

そして袋に収納すべきとなっているのは、自転車以外では「サーフボード」だけですので、
キックボードは袋に収納する義務はない、と言えると思います。

 

しかし・・・道を走る道具である以上、ホイール部分に泥などはついてしまいます。

袋に入れずそのまま持ち込んでしまうと、当然、泥だらけになったホイールが、
他の人や、車内のシートなどに当たって汚してしまうかもしれないです。

場合によっては、トラブルの原因になるかもしれません。

そのため私としては、
ルールではっきり規定されてはいないものの、マナー上は、袋に入れて輪行したほうがいいのではないか
・・・と感じました。

 

FR205DBの姉妹製品には、同じくFRENZY社の、
「FR205PP」とか「FR205DB Plus」といったものがあるのですが・・・

いろいろと検討し、私としてはこの「FR205DB」が、
日常の足として導入するのに、ベストだと感じました。

 

総合的に考えると・・・

長距離の移動では自転車が圧倒的に上だけど、
持ち運びの気軽さを優先したいときは「アリ」な乗り物・・という結論になりました。

でも、日本で乗ることはできない。。。

というわけで、キックボードにあたらしい可能性を感じながら、しばらく、乗り回していたのですが・・

ある日、パトカーから警察の方に「それは乗ってはいけませんよー!」とのお声がけをいただきました。

 

まじか。。だめなのか。。

 

いろいろと調べてみると(買う前にもいろいろと調べてはいたのですが)、
キックボードは現在の日本では、「軽車両」なのか「遊具」なのか判断が微妙である、との結論のようでした。

 

「軽車両」と判断されれば、基本的に、扱いは自転車と同じになります。

そのためベルや反射板などの装備は必要になりますが、基本的には歩道や車道を、自転車と同じように走ってよい、ということになると思われます。

 

「遊具」と判断された場合は、「交通のひんぱんな道路では乗ってはいけない」という判断になるようでした。

しかし、どのくらいの交通量があれば「交通のひんぱんな道路」になるのか、というのは明確な定義がなく、
その場その場で判断されるのが現実、ということのようでした。

 

やっぱり、乗ってはいけないのか・・?
それとも、やっぱり乗ってもよかったりするのか・・?

翌日、警察の交通課に電話して、教えていただきました。

 

結論としては、「乗ってはいけない」ということになってしまいました・・涙。

 

まず「軽車両」なのか「遊具」なのかについて、警察の判断としては、「遊具」との判断でした。

そして「遊具」の場合、「交通のひんぱんな道路」で乗ってはいけないわけなのですが、
私が電話してお伺いした限りでは、「公道はすべて交通のひんぱんな道路と捉える考えで、すべての公道で乗らないでください」とのことでした。

 

住んでいる県の県警本部にまでつないでいただき、
県警本部が出した結論、ということでしたので、
私が住んでいる場所では、これがファイナルアンサーとなります。

少なくとも私が居住する地域においては、
「公道でキックボードに乗ってはいけない」という結論になってしまいました。

 

もちろん地域や、管轄する警察署などによって結論が違ってくる可能性はありますので、
ご自身の地域でどうなのかは、あくまでもご自身にてお調べいただければと思います。

 

小心者である私に、国家権力と喧嘩する度胸など、あろうはずもありません・・

かくして私の、「キックボードで小回り最強化計画」は、夢と潰えることとなりました。。

今後も浮気はせず、ブロンプトンとともに生きていこうと思います。

将来的に、希望が無いわけではない

・・・とまあ、キックボードは日本では早すぎた、という結論になったのですが・・

一応、将来的には、希望が無いわけでもないです。

 

「福岡市 電動キックボード」とでも検索していただければでてくるとは思うのですが・・・

この記事の執筆時点で、福岡市を中心に、
全国的に、交通手段として電動キックボードを普及させよう、という動きがあります

 

この記事の執筆時点で、電動キックボードは法律上、原チャリと同じような扱いであり、
ヘルメット必須、ナンバープレート必須、ウィンカー必須、走行は絶対に車道のみ・・という状況なのですが、
これをゆるめて、気軽に歩道を走れるような乗り物にしよう・・といった動きです。

企業もいろいろと参入しているようですね。

 

電動キックボードは特に、歩道での使用が認められれば、ものすごく便利なものになる可能性を秘めると思います。

現時点では法律上、歩道で乗るのは不可能なのですが・・・

 

この動きが加速し、電動キックボードが歩道を含めてふつうに使える交通手段となり、
街中を、ふつうに電動キックボードが走り回るようになれば・・・

電動ではない、普通のキックボードもふつうに乗れるようになる可能性が高い、と踏んでいます。

 

電動キックボードが街中を走り回るような状況になれば、それにあわせた法整備もされるでしょうし・・
そもそも、警察が電動キックボードなのかふつうのキックボードなのかを瞬時に見極め、
ふつうのキックボードだけを取り締まる・・というのは、現実的には考えにくいでしょう。

そもそも電動キックボードも、加速するまでは足で蹴って加速し、
加速してからは電動で巡航するという仕組みのようですので、
電動キックボードが許可され、ふつうのキックボードだけが区別され禁止される・・という状況は考えにくいです。

そのため電動キックボードが普及すれば、それにあわせてふつうのキックボードも、
ふつうに乗れるようになる、と思います。

 

もちろん、結局は電動キックボードが普及しなかった、という結果になるかもしれないのですが・・・

可能性としては、日本で普通にキックボードが容認されるようになり、
普通にキックボードに乗れるようになるかもしれない・・と思います。

キックボードは、輪行で海外に持っていくと便利かも

というわけで、キックボードは将来的に使えるようになる可能性はあるものの、
現時点では、公道で使ってはいけないという結論になったわけですが・・・

そんなキックボードも、「海外輪行用」としては使えるのではないか、と考えました。

 

私は折りたたみ自転車を飛行機に載せてもらっての、飛行機輪行を、
日本国内では何十回も経験しているのですが、
破損してしまった自転車を受け取ったり、預けた自転車を遺失してしまったりした経験は一度もありません。

ANA、JAL、スターフライヤー等航空会社スタッフの方々には、ほんとうに感謝しかありません。

 

しかし海外旅行だと、向かう国や利用する航空会社にもよりますが、
自転車は日本国内の輪行の場合より、はるかに手荒に扱われてしまいます。

ロストバゲッジに遭ってしまう可能性も、国内よりはずっと高いと言えるでしょう。

 

現在、定価だと20万円以上もする上、愛着もあるブロンプトンが、破損してしまった状態で手渡されたり、
ましてやロストバゲッジに遭ってしまったりするのは、とても耐えられません。

そのため、海外輪行をするときは、キックボードを持っていくのが良いのではないか、と考えるようになりました。

 

キックボードであれば、構造がとても単純で、繊細で壊れやすいパーツは使われていないため、
手荒に扱われたとしても、大きく破損してしまう可能性は低いでしょう。

たとえ完全に破損してしまったり、ロストバゲッジに遭ってしまったとしても、被害額は最大で2万円以下です。

 

かつ、キックボードは日本では使えなかったわけですが、海外では、普通に使える国のほうが多いようです。

 

また実際に海外輪行する際には、詳しく調べる必要がありそうですが、
たとえばパリなどでは、ふつうに大人の交通手段として使われていますし、アメリカでも流行しているようですね。

 

移動手段としても、街中であれば徒歩よりはずっと速く移動できる手段となるため、持っていく価値は十分にあると思われます。

 

実際に海外輪行をしたら、またご報告できたらと思います。

 

 

というわけで、

「キックボードは日本での移動用には、使えなかった。。」
「しかし海外輪行用としては使えそうなので、いちおう持っておこう!」

というのが、私なりの結論となりました。

 

本記事に書きました内容は、あくまで私自身が調べたり、お尋ねしたりした範囲でのお話しとなります。

実際のキックボードの使用可否などについては、あくまでご自身にてお調べいただき、判断いただければ、と思います。



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運営者:じてまにドクター

 

海岸線沿いのブロンプトン

 
自転車通勤から自転車にハマり、その後も自転車のある生活を楽しみ続けている、いち自転車マニアです。
 
【年齢・性別】30歳台、男性

【居住地域】九州のどこか

【自転車趣味歴】7年程度

【方向性】まったりライド方面

【職業】
元、とある総合病院の内科医・研究員です。

現在は、企業の産業医をしています。

医師目線から運営しているブログはコチラ
(日々のカラダの使い方を整え、痛みや不調の改善を目指すブログです)

【所有自転車】
ブロンプトン:独自の魔改造がほどこされた、超小さくなる折りたたみ自転車です。クルマに常備したり、輪行で旅先に持ち込んだりと使い倒しています。

SURLY CrossCheck:初めてフレームから組み上げたロードバイク系自転車です。ハンドルやタイヤを換装することで、マウンテンバイクモードとかクロスバイクモードとかにチェンジできます。

以上の2台です。

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