あれ?なんか、ホイールが歪んでる・・?
べつに、ぶつけたりした訳でもないのに・・・
しかも、めっちゃ走りにくい・・なんで?
・・スポークが折れてる!!
「スポーク折れ」は、まともに走れなくなってしまう、深刻なトラブルです。
そして・・本当に起きるの?と思われるくらいのレアトラブルだと思います。
私自身、何年も自転車に乗ってはいますが、経験したことはないです。
なのでこの記事では、スポーク折れは実際、本当に起きるの?
防ぐためには、どうすればいいの?
そして起きてしまった場合は、どうリカバリーすればいいの?
そんなところを解説していきます。
目次
スポーク折れの確率は、パンクの「1/5」くらい
いきなり、数字を出してしまいましたが・・・
スポーク折れの頻度は、ものすごくざっくりだと、
パンクの5分の1くらいの頻度になってきます。
もちろん、根拠があるのですが・・・
書籍「行かずに死ねるか!(著者:石田ゆうすけ)」より引用
これは、7年半かけて自転車で世界一周した人の本に載っていた、とあるデータです。
見ていただくとわかるように・・7年半ほどかけて走って、「パンク 184回」、そして「スポーク折れ 34回」となっています。
なので単純計算で、スポーク折れはパンクの五分の一くらいです。
もちろん、このひとつの情報だけから、確実なことまでは言えないです。
そしてこれは世界一周という過酷な環境でのデータですし、大量の荷物を積んで走ってもいるようですので、
日本で、普通にロードバイクやクロスバイクで走るときとは違う・・というのも、その通りだと思います。
しかし「実例」として、こういった情報が示されていることはなかなか無いです。
なのでざっくりとした「規模感」としては、このくらい・・という根拠にはしていいのではと思います。
もうひとつ、この情報から言えることは、
スポーク折れは3,000kmに1回くらい起きる、ということです。
まあ、これも単純に走行距離を、スポーク折れの回数で割るとそのくらいになります。
と、そういったことを考えていくと、
スポーク折れは稀ではあるけど、まず起こり得ないような特別なトラブルではない・・・
起きるときは普通に起きる・・といった頻度だと、言えると思います。
私ももう何年も自転車に乗っているので、そろそろ1回くらい起きるのかもしれません・・笑
スポーク折れを防ぐには、どうする?
では、スポーク折れを防ぐには、どうすれば?
・・まずはちゃんとしたホイールを使う、これに尽きると思います。
ちゃんとしたホイールというのはべつに、何十万円もするような高級ホイールとかいうことではないです。
安くても、ちゃんとした品質のパーツを作ってくれるようなメーカーから買う・・とか、そういったことですね。
メーカーというのは例えば、シマノはおすすめです。
まあ、私が改めて言うまでもないでしょうが・・・
シマノは日本のメーカーで、どのパーツであっても品質の高さには定評があります。
そしてシマノは安いホイールであっても、品質が高いですので、
つまりは、そういったメーカーからホイールを入手すれば大丈夫・・と、そういうことですね。
もちろんシマノ以外にも、MAVICとか、ARAYAとか、良いホイールを作るメーカーはいろいろあります。
あとは「振れ取り」といった基本的な作業を、ちゃんとやっておくことです。
自転車のスポークは使っているうちに、テンションのバランスが崩れてきて、
そうなるとリムが左右どっちかに歪んでしまったりしますが・・・
当然、この状態でずっと乗っていると、スポークにダメージがたまってきて、
スポーク折れの原因になるかもしれないです。
「振れ取り」における一番のコツだと思うことは、この記事に書きましたので、
スポークへの負担をできるだけ減らすためにも振れ取りは、ちゃんとやっておくほうがいいと思います。
スポークが折れた!!・・そんなとき、どうする?
と、いろいろ気をつけていても、
トラブルというのは、起きるときは起きてしまうものです。
このへんは、パンクと同じですね。
実際に、スポークが折れてしまったとき・・・
これが出先であった場合は、自転車屋に持ち込むしかないと思います。
日頃のライドで、スポークの替えを持って走っている人はまあ、なかなか居ないでしょうし・・・
機材が無い以上は修理できませんので、それしか無いはずですね。
スポーク折れはパンクと違って、即!走行不能にまではなりませんので、
気をつけながらもなんとか自転車屋まで自走する・・ということも可能かもしれません。
そして・・起きたのが家の近くであった場合は、アイテムを揃えて、自分で直す選択肢はあります。
あるのですが・・個人的には、もし安めのホイールだった場合は買い換えてしまうほうがいいのでは、と思います。
というのも・・スポーク折れの修理というのは、相当な手間がかかってくるはずだからです。
まず、そのホイールに合った長さとか、装着タイプのスポークを調達しなければいけないですし・・・
張り替えたとしても、スポークが折れた場合はホイール全体のスポークテンションが狂うでしょうから、
今度は地獄の「振れ取り」作業が待っています。
振れ取りは、経験者ならおわかりいただけるでしょうが、本当に手間がかかるもので、
振れ取りしてたら一日が終わっていた・・なんてことも、ざらだったりします。
そしてスポーク折れが起きてしまったということは、場合にもよるのですが、
そのホイールは使いすぎなどで、強度が下がっている可能性もありますので・・・
なのでもし安価なホイールだった場合なら、いっそ買い替えてしまうほうが合理的だろうなと思います。
もちろんケースバイケースになってくることは、言うまでもありません。
もちろん・・もし、10万円以上とか、さらに高価なホイールの場合には、
苦労して補修する価値はあると思います。
ので、合うスポークを調達したり、修理できる自転車ショップを探したり・・など、いろいろ試行錯誤するのがいいと思います。
今回は「スポーク折れ」をテーマに、お話ししてみました。