シングルスピードは変速機が無く、なのでトラブルや手間がすごく少なくなる、優秀な仕様です。
私自身、所有している自転車の一台をシングルスピードにしているのですが・・・
ふとしたときに狂って、なかなか変速しなくなって困らせてくれる変速機を、
まったく気にしなくていいというのは、なかなかに快適です。
とはいえ、実際にシングルスピードの自転車を買ってみようかな?とか、
持っているロードバイクをシングルスピードにしてしまおうかな?とか考えるとき・・
気になるのは坂道って、どう?
というところだと思います。
シングルスピードはもちろん、変速ができませんので、山でギアを軽くすることができません。
そのため坂道はまったく走れない、使いにくい自転車になってしまうのか?
もしくはそこまで苦労することなく、「何とかなる」ところなのか?
というのは、気になるところだと思います。
なのでこの記事では、シングルスピードで坂道って、実際どう?
そんな疑問に答えていきます。
目次
「激坂」は無理
シングルスピードで激坂は、無理です。
自転車でどのくらいの斜度がどのくらい大変なのか?といったところは、
上の記事で解説したのですが・・
激坂といえば、斜度でいえば15%とか、20%とか、それを越えてくるくらいだと思います。
感覚的には、特に鍛えていない私のような一般人だと、数分登るくらいでゼイゼイ言うくらい疲れてくる・・とか、そんな感じだと思います。
そしてそのくらいの登りを、シングルスピードで登ろうとすると、
物理的に、ギアを回せないくらい重くなります。
ダンシングでペダルに全体重を乗せ、さらに全脚力を発揮しても、ペダルがまともに回らない場合・・
もちろん、それで登っていくのは無理ですよね。
もちろんここは、シングルスピードのギア比とか、乗り手の脚力とかで違ってきますが・・・
一般的に「激坂」と呼ばれるような場所を、シングルスピードで登るのは私としては、無理ゲーだなと感じました。
なのでシングルスピードの自転車で、激坂を含むようなルートを走ろうとするのなら、
激坂区間は基本的に、押して歩くことになると思います。
まあもちろん、激坂をシングルスピードでするする登れるような、モンスター級の脚力を持つ人もたまに居るのですが・・・
それはもう、例外とします。笑
激坂じゃなければ、結構いける
では、激坂じゃなければ、どう?
問題なく登れてしまうなぁ・・というのが、個人的な感想です。
激坂じゃない坂といえば、5%ちょいとか、10%未満とか、そんな程度の坂ですね。
感覚的にはこの区間、登りでちょっときついなぁ・・と感じるくらいの坂だと思います。
そして、その程度の坂ならシングルスピードでもさほど無理なく、登れてしまいます。
とはいえ「乗り方」は、変速機ありの自転車とは変える必要があります。
変速機ありならもちろん、斜度が上がればギアを落として、ペダルを軽くします。
激坂であってもギアをおもいっきり落とせば、さほど無茶な負荷にはならずに、くるくる回していけるはずです。
しかし当然、シングルスピードではそれはできません。
なので登りでは、ペダルが無茶な重さになります。
そして、その無茶な重さに対抗するために・・・
とれる手段は「休むダンシング」、ほぼ一択になってきます。
休むダンシングについては、上の関連記事にもいろいろ書いていますが、
ペダルの上に片脚立ちみたいに立って、体重だけでペダルを落とし、ペダルが落ちたら逆のペダルに乗り移る・・・
これを延々、何度も繰り返していくことで、
ほとんど脚力を使うことなく、体重だけでペダルを回していけるスキルのことですね。
自転車が趣味の方にとっては、もしかしたら、当たり前の知識だったかもしれませんが・・・
この「休むダンシング」なら、かなり重めのペダルでも、回していくことができます。
体重だけでゆっくりペダルを落としていくので、そんなスピードは出ませんが、
そのかわり最低限の脚力で、着実に自転車を進めていくことができるのです。
そしてこれを使わないと、シングルスピードで坂を登るときには、
脚をぶっ壊すほどの重いギアをえんえん、脚力で回し続けることになります。
正直、それは無理です。笑
なのでシングルスピードで坂を登るときには、
延々、「休むダンシング」だけでペダルを回していく・・・
この方法、ほぼ一択になってくるのです。
なので結局、シングルスピードで坂を登れるか?というのは、
「休むダンシング」がどれだけ上手いか?ということになってきます。
そして、この休むダンシングを延々、さほど疲れずに繰り返せるのであれば、
シングルスピードで坂道・・というのもさほど、苦労しなくなると思います。
もちろん上にも書いたように、休むダンシングで対抗できるのは、
「普通の斜度」の坂まで、ですね。
激坂と言える坂道には、たとえ休むダンシングを駆使したとしても、
シングルスピードでは太刀打ちできないです。。。
この記事ではシングルスピードで坂道ってどう?普通に登れる?
そういったテーマで解説してみました。