ブルックスの乗り心地に特化した、ラバー素材サドル

休むダンシングとは?負担なく続けるコツを紹介!

休むダンシングのイメージ

「ダンシング」は、いわゆる立ちこぎのことです。

じゃあ・・「休むダンシング」って何?

 

「休むダンシング」というのは自転車趣味の世界で、よく使われる言葉です。

しかし誰もが知る、一般的な言葉というわけでもありません。

 

なので「休むダンシングが良いよ」と聞いたけど・・それっていったい何?

そんな疑問を持って、この記事を訪れた方も居るのではと思います。

 

結論から言うと、休むダンシングは体力を消耗せずに坂を登れるテクニックです。

そして基本的には知れば、誰でも使えるものですので・・

もし知らなかったとしたらぜひ、この機会に覚えておくのがおすすめです。

 

なのでこの記事では、休むダンシングってどんな乗り方なの?

どんな状況で、特に有効なの?

よりうまく使いこなす「コツ」とかある?

といったところを解説していきます。

「休むダンシング」とは

休むダンシングとは、そもそも何?

まずはここから解説していきます。

 

休むダンシングを一文で解説してみると・・

脚力を使わず、体重だけでペダルを回すダンシング

という感じです。

 

 

まず、通常のダンシングは・・

ダンシングするロードバイク乗りのシルエット

こんな感じでサドルから立ち上がり、体重と脚力でグングン進む乗り方です。

 

ダンシングを使うと、これまでサドルに預けていた体重をペダルに移すことができます。

なのでサドルに座った状態の「シッティング」と比べると、大きなパワーが得られます。

 

なので、例えば街中でちょっと急な坂を登るときは、誰でもダンシングを使うものですし・・

もしくは自転車レースのゴール前でものすごいスピードを出したいときも、ダンシングはよく使われます。

 

しかし通常のダンシングには筋力を使いすぎてしまうという弱点があります。

ペダルの上に立って、グイグイ筋力と体重を掛けるわけですので・・

強いパワーの代償に、脚の筋肉がどんどん消耗してしまうわけですね。

 

 

対して休むダンシングは、ペダルを筋力で強く回すことはなく・・

あくまで「体重だけ」で、ペダルをスーッと落としていきます。

ペダルの上にバランスよく立ち、体重がペダルを落としてくれるのを待つ感じですね。

 

この方法なら、脚に強い負担を掛けることがありませんので・・

たとえば長々と続く坂を、最小限の脚の疲れで乗り切ることができます。

 

さらに脚の負担に関して言うと、座った状態・・つまり「シッティング」よりも小さくなります。

座った状態で坂を登るなら、脚でグングン回すしかありませんが・・

休むダンシングなら「脚を休めつつも、スルスルと坂を登っていける」わけです。

このあたりが「休む」ダンシングと言われる理由だったりします。

 

このメリットはもちろん、すごく大きいですよね。

坂を登るときは、脚の筋肉が使いすぎで「売り切れて」しまって、もう登れなくなるものですが・・

休むダンシングをうまく使いこなせば、そうならないようカバーできてしまいます。

 

じゃあ・・休むダンシングって、実際にはどんな動きをすればいいの?

以下、ここを解説していきます。

休むダンシングの「動き」を具体的に

休むダンシングの「動き」を、ざっくり解説してみると・・

①:上側に来たペダルに、脚をまっすぐにしてスッと立つ

②:ペダルが重力だけで、自然にいちばん下まで下がっていく

③:逆側のペダルが上側に来るので乗り換え、また脚をまっすぐにしてスッと立つ

④:ペダルが重力で・・

これを、ずーっと繰り返す感じです。

 

大事なのは、あくまで「脚をまっすぐにして」立つことです。

普通のダンシングでは、脚を曲げた状態でペダルに乗り、その脚を伸ばすことでパワーを出していきますが・・

休むダンシングではこれはやらずに、あくまで「立つ」だけです。

こうすることで、普通のダンシングで問題になる「脚の負荷」がすごく小さくなります。

 

そして脚まっすぐで立ったままでいると、「重力」が「ペダルの抵抗力」を上回っている場合・・

ペダルは重力だけでゆっくりと、いちばん下まで落ちていきます。

 

そしてそのペダルがいちばん下まで来たタイミングで、逆側のペダルは当然いちばん上まで来ていますので・・

そちらのペダルにひょい、と飛び移る感じで乗り換えます。

休むダンシングでエネルギーを使うのは、このタイミングくらいですね。

そして同じように、脚をまっすぐにしてただ立ちます。

 

そうすれば逆側のペダルも同じように、重力でスーッと落ちます。

そしてまたいちばん下まで来たら、また逆側のペダルにひょいと乗り移る・・

以下、無限ループ・・という感じです。

 

ついつい脚力を使って、グイグイ回したくなってしまうのですが・・

ここはぐっとこらえて、あくまで体重だけでスルスルと落としていきます。

これが出来ていれば最小限の負担で、坂を登っていけるはずです。

休むダンシングは、どんなときに有効?

休むダンシングは、そんな感じのテクニックなのですが・・

じゃあ、休むダンシングってどんな時に使えばいいの?

特に有効なシチュエーションとか、ある?

 

休むダンシングが有効な状況をひとことで書くと・・

そこまで急ではない坂が、えんえん長く続く

こういったケースが一番でしょう。

 

どのくらいの「斜度」がどのくらいのキツさなのか?について、

坂の「斜度」って・・何度がどのくらいのヤバさなの?どのくらいからが「激坂」なの?詳しく解説しています。

上の記事で解説したのですが・・

 

例えば斜度10%くらいの坂が、数百メートル続くなんて場合は、休むダンシングの出番でしょう。

こういうケースで、普通のダンシングでグイグイ進めばすぐ疲弊してしまうものですが・・

休むダンシングで修行僧のように粛々と登っていけば、ゆっくりにはなりますが最低限の消耗で登れるでしょう。

 

もちろん書いたようなシチュエーションは、自転車で走っていればよく遭遇すると思います。

なのでそんな時はぜひ、休むダンシングを試してみては・・と思います。

休むダンシングが「使えない」状況とは

便利な、休むダンシングですが・・

どんな状況でも有効に使える!というわけではありません。

休むダンシングが役に立たない!となるシチュエーションも、もちろんあります。

使えないケース①:自転車レース

まず、自転車のレースでは、休むダンシングは使えません。

休むダンシングはゆっくりしか進めないかわりに、極限まで省エネで登るわけですが・・

レースでは当然「省エネ」なんて言ってられませんよね。

 

坂がえんえん続くような状況でも、筋力をフルに使ったハイパワー・ダンシングこそが正義で・・

「休むダンシング」なんて使っていたら、あっという間にライバルに抜かれてしまうでしょう。

なので休むダンシングは「レース」では、まず使えません。

使えないケース②:負荷が重すぎる

ペダルの負荷が重すぎる状況でも、休むダンシングは使えません。

例えば20%を越えるような、超激坂!とかです。

 

そういった状況ではペダルに全体重が掛かっていても、ペダルは落ちていきません。

「ペダルの抵抗力 > 体重のパワー」となってしまうわけですね。

なのでペダルの上に立ったまま静止してしまい、全然進めません。

 

そんな状況でも脚力をプラスすれば、ペダルは何とか回るかもしれませんが・・

それをやってしまっては、もはや「休むダンシング」とは言えません。

 

ギアを落としたりして負荷を軽くすれば、何とか回るようにできるかもしれません。

しかしそういった工夫をしても、体重でペダルが落ちないほどに負荷が高い場合は・・

休むダンシングは使えない、と言っていいでしょう。

使えないケース③:負荷が軽すぎる

逆に、ペダルの負荷が軽すぎる場合も休むダンシングは使えないです。

例えば、少し斜めかな?程度のすごくゆるい坂を登る場合とか・・

もしくは、まったくの平地を進む続ける場合とかですね。

 

なぜ、負荷が軽いと休むダンシングは使えないのか?

ペダルが早く落ちすぎるからです。

 

ペダルの上に立つと、ペダルに全体重が掛かりますので・・

負荷があまりに小さい状況だと、ペダルはスカッ!と一瞬で落ちてしまいます。

 

なので休むダンシングを続けるためには、一瞬でペダルが落ちるたびに・・

逆側のペダルにパッ、パッ、パッ、パッ・・と、反復横跳びのように高速乗り換えしなければいけません。

そしてそれは、あまりにも難しいことのはずです。

 

さらに、あまりに早くペダルが落ちるのは危険でもあります。

休むダンシングでは、ペダルの上に「バランスよく」乗るのが大事ですが・・

ペダルがビュン!と落ちてしまうと、バランスを崩してしまうからです。

 

もちろん負荷が軽すぎる場合は、ギアを上げれば負荷を重くできます。

しかし、それでも補えないケースもあると思います。

 

という感じで、ペダルが軽すぎる場合も休むダンシングは難しいのです。

なので結論としては「ちょうどいい負荷」の場合しか、休むダンシングは使えないわけですね。

コツ①:脚をしっかり伸ばす

脚へのダメージを抑えられる、休むダンシングですが・・

うまく「コツ」をつかめば、さらに負担なく乗り続けられるようになります。

ここからは、その「休むダンシングのコツ」について分かる限り書いてみようと思います。

 

まず、休むダンシングのひとつめのコツは・・

脚をしっかり伸ばす」ことです。

 

突然ですが・・空気椅子、キツいですよね。

空気椅子する人のイラスト

1時間立ってろ!と言われるのと、1時間空気椅子だ!と言われるのでは・・

こたえるのは圧倒的に、後者だと思います。

 

なぜ、空気椅子はキツイのか?

曲がった脚に体重が掛かるからです。

 

人間の脚は伸びた状態だと、わりと何時間でも体重を支えられます。

特別なトレーニングとかしていなくても、1日中の立ち仕事とか普通にできますよね。
(疲れますが・・笑)

 

しかし脚を曲げた状態で1時間とか耐えられるのは、プロだけです。

普通の人だと、10分とかでもかなりキツくなるはずです。
(私もそんな感じです・・笑)

 

なので休むダンシングにおいても、脚をちゃんと伸ばせば負担が少ないのですが・・

脚が中途半端に曲がった状態だと、空気椅子のように脚にダメージがきてしまいます。

そしてそれだと普通のダンシングとあまり変わらず、脚力が削られてしまうのです。。

 

自転車の上という関係上、姿勢が限られてしまいますので・・

立っているときと同じくらいピンと伸ばすのは、確かに難しいかもしれません。

 

しかし脚がちゃんと伸びていないと、せっかくの休むダンシングが台無しになりますので・・

脚はできるだけ伸ばして、ペダルの上に立つのがおすすめです。

コツ②:「脚の骨」に乗る

休むダンシングのコツ、その2は・・

「脚の骨」の上に正確に乗る、ということです。

 

脚には、骨があります。

脛骨

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

こんな感じですね。

 

そして休むダンシングをやる時は、この骨の上に正確に体重を乗せる!

ここが大事なのです。

 

骨の上に乗れていないと、どうなるの?

骨に乗れていない場合、体重はかわりに「筋肉」に掛かることになります。

 

そして「体重を支える」ことに向いているのは、筋肉と骨とでは、圧倒的に骨のほうです。

なので筋肉に掛かってしまった場合、筋肉はどんどんダメージを受けてしまい・・

すぐにパンパンになり、もう動けない。。となってしまうのです。

 

そして休むダンシングにおいては、脚の骨のなかでも・・

脛骨

Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用

この、青色で表示した「脛骨」に乗るのが特に大事です。

 

脛骨は、いわゆるスネの骨で・・

あなたのスネでも、簡単に触れると思います。

コンコンと叩くこともできるはずです。

 

この骨に乗る感覚は、もう体で覚えるしかないと思いますが・・

乗れると「脚の筋肉の負担」が大幅に減るのが、私でもはっきりと体感できます。

それだけ体重を支えることにおいて、骨は有利ということですね。

 

なので休むダンシングをやるときは、「骨に乗る」よう工夫する!

ここも特に大事なところです。

コツ③:ハンドルを高めに配置

休むダンシングのコツを、もうひとつ上げておくと・・

ハンドルを高めに配置しておく、ということです。

これは乗り方のコツというよりは、ポジション出しのコツですね。

 

休むダンシングは脚を伸ばす関係上、どうしても姿勢が高くなります。

そしてその状態で低いハンドルを握ると、どうなるか?

極端な猫背みたいな姿勢になってしまいます。

 

そして重い荷物でも持ち上げようとしているような、きつい猫背状態になってしまっては・・

身体をうまく動かせませんので、休むダンシングもうまくできないと思います。

 

ロードバイクは低いハンドルが良い!みたいな風潮は確かにあって・・

すごく低いハンドルにしているライダーは、けっこう居るのではと思います。

 

そしてポジションには合う合わないがあるので、低いハンドルにすること自体は何の問題も無いのですが・・

書いたような「猫背問題」があり、あまりに低いハンドルは休むダンシングには向かないのです。

 

なので坂を登るときに、休むダンシングを多用するのであれば・・

「極端に低いハンドル」は控え、高めに装着しておくのをおすすめします。

 

 

今回は「休むダンシング」をテーマにお話ししました。

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自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【よく乗るエリア】福岡まわり

【自転車趣味歴】9年くらい

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇全部自分で整備するマン
◇いつかオランダに住んでみたい
 
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