ロードバイクに乗るならビンディングペダル!
長距離を乗るなら、フラットペダルはNG!!
・・というのは、よく言われることだと思います。
実際、100kmを越えるくらいのロングライドをするのであれば・・
ビンディングの「引き足」が使えるというメリットはなかなかに有効です。
引き足で推進力を補助することができ、より少ない疲れ方で走れるからですね。
しかしフラットペダルでは、引き足は基本的に使えません。
おそらくそれが大きな原因となり、フラットペダルはロングライドに向かない!と言われていると思います。
しかし、それって本当?
フラットペダルでも意外に長距離いけてしまう、とか無い?
というのは、フラットペダルでロングライドしてみようかな?と考えるなら気になるところだと思います。
私はこの記事を書いている時点で、10年近くフラットペダルを使い続けている、生粋のフラットペダル派だったりします。
なのでこの記事では、フラットペダルでロングライドは無理?意外といける?
ここを解説していきます。
目次
フラットペダルでロングライドは、全然いける!
フラットペダルでロングライドは、いけるの?無理なの?
まず、結論だけ書いてみると・・
全然いけると思います。
根拠は?
- 私自身が、100kmくらいまでなら普通に走れる
- ネット上にも、やってる人がたくさん居る
- フラットペダルとビンディングで、走りの効率はそこまで変わらない
このあたりになってきます。
まず、私自身がフラットペダルで、ある程度までのロングライドは普通に出来ているのが根拠です。
私自身はずっとフラットペダルを使っているフラットペダル派なのですが・・
それで100kmくらいのライドまでなら、普通に走れています。
頑張れば最大、200kmくらいまでなら走れることもあります。
そして私自身は特に、脚力に優れていたりするわけではありません。
剛脚か貧脚か?で言えば間違いなく、貧脚にカテゴライズされるはずですし・・
プロサイクリストやそれに準じる人からすれば、とてもショボいレベルだと思います。
そんな私でも、100kmくらいは普通に走れるということは・・
誰であっても、フラットペダルでもロングライドは行ける!ということになるでしょう。
さらに、フラットペダルで長距離を走っている人はネット上にたくさん居るものです。
ネット上で検索すると、いろいろな人の「走行記録」が見られるわけですが・・
その中で「フラットペダルで走った」と言っている人も、これまでたくさん見てきました。
さらに、走りの効率はフラットペダルとビンディングとで、そこまでは変わらないものです。
ビンディングはそもそも、レースといった状況下で「わずかでもスピードを上げる」ために使うもので・・
フラットペダルと比べ、何割ものスピード差といったものは通常出ないものです。
なので、ビンディングならロングライド出来るけど、フラットペダルだと無理!出来ない!
そこまでの差は通常、つかないのではと思います。
という感じで、フラットペダルでもロングライドは普通にいけるものだと思われ・・
フラットペダルでうまくロングライドが出来ない場合は、それはペダルではなく別のところに問題があると感じます。
もちろん「ロングライドは500kmを越えてからだ!」とか言われると、何とも言えなくなってしまいますが・・笑
ロングライドを100kmくらいからとするなら、フラットペダルでロングライドは十分に可能!
というのが、私なりの結論となってきます。
「優秀なフラットペダル」は必須
と、フラットペダルでロングライドは全然いけるわけですが・・
どんなフラットペダルでも普通にいけるの?
となると、ここはちょっと違ってきます。
というのも、フラットペダルにはさまざまな「品質レベル」の製品があり・・
品質レベルが低いものは、ペダル軸がぐにゃぐにゃに歪んでまともにパワーが伝わらなかったりします。
そういったフラットペダルではさすがに、ロングライドは厳しくなってくるでしょう。
質が低いフラットペダルと言うと、たとえば「安いママチャリのペダル」とかですね。
ママチャリは、低コストで作られる自転車の代表ですが・・
ママチャリのペダルはぐんぐんパワーを掛けても、しなって力の多くが逃げてしまうはずです。
対して、それなりのコストを掛けて作られた「高品質なフラットペダル」なら・・
どんなにパワーを掛けても軸は歪まず、力をちゃんとホイールに伝えてくれます。
さらには「ペダルの回転」や「靴の滑りにくさ」といったところも優秀で、ロングライドの圧倒的に有利なのです。
もし現在、フラットペダルでロングライドに挑戦しているけど、疲れてしまってなかなかクリアできない!
そんな状況にあるのなら、「高品質なフラットペダルに交換する」だけでさくっと達成できてしまうかもしれません。
ペダルは本当に大事なパーツですので、交換がそのくらいのインパクトを生むことも多いのです。
じゃあ・・高品質フラットペダルって、具体的にはどんなものがあるの?
ここは、
上の記事で、具体的な選択肢を含めじっくり解説しています。
もし、現在のフラットペダルがあまり「良い」と言えるものではなかった場合・・
紹介している中からフラットペダルを選べば、ロングライドは大幅有利になるはずです。
「ペダリングの工夫」が有効
フラットペダルでロングライドは、普通にいけます。
しかしそのためには「ペダリングの工夫」も必要になるかもしれません。
フラットペダルとビンディングの、いちばんの違いはどこ?
「引き足」が使えるか?になってくるでしょう。
ビンディングといえば、引き足です。
引き足とは、ペダルが上に戻ってくるタイミングで・・
ペダルを上に「引っ張り上げる」ことでパワーを上げる方法です。
フラットペダルと普通の靴の組み合わせだと、この方法は基本的には使えません。
しかしフラットペダルであっても、
- 「引き足を使わない」ペダリングも意外に有効
- 工夫すれば、フラットペダルでも引き足は使える
こういった理由で、ロングライドの不利は意外に小さかったりします。
フラットペダルでうまくペダリングする、基本的なコツは、
上の記事で解説しているのですが・・
「踏まずに回す」といった、ペダリングの基本をちゃんとやっていけば・・
引き足が使いにくいフラットペダルでも、ロングライドで十分な効率を出せるかもしれません。
そして「フラットペダルと引き足」については、
上の記事で、詳しいところまで解説していて・・
足を固定できないフラットペダルでも、ギザギザやピンに靴をうまく引っ掛けることである程度の引き足は可能だったりします。
そしてそれでも十分、ロングライドの助けにはなってくれます。
という感じで、フラットペダルは引き足が使いにくいぶん、ペダリングスキルの差が如実に出てしまうのですが・・
「フラットペダルならではのペダリング」をうまく追求していけば、フラットペダルだからロングライドできない!
なんてことは、起きなくなっていくのではと思います。
足を固定しない「メリット」もある
フラットペダルは、ペダルに足を固定しません。
そして足を固定しないのは、ロングライドにおいて「デメリット」ばかりが強調されますが・・
足を固定しない「メリット」もあるので、ここも紹介してみます。
ロングライドにおいて、足を固定しないと・・
自由に動かせるので、筋肉の負担が少なくなるというメリットがあります。
突然ですが・・勉強していると、肩がこりますよね。
そしてこの場合の肩こりは、ずっと同じ姿勢で居ることで起きるものです。
机でずーっと教材に向かうので、その姿勢で筋肉がガチガチに固まっていくわけですね。
そして自転車における「脚」も、ここは同じだったりします。
ペダルに足をガッチリ固定し、左右方向にまったく動けなくすると・・
それが原因で脚の筋肉が自由に動かせず、それが負担になっていく場合があるのです。
特に「膝」や「足首」に負担がくることは、多いようですね。
特に、足をガッチガチに固定する「SPD-SL」といったタイプのビンディングだと・・
足を決まった方向にずっと固定することになり、それが筋肉に負担となることがあるのです。
そして「脚の痛み」といったトラブルは、ロングライドに失敗する原因の筆頭だったりします。
もちろんこれが起きるかは人によるのですが、こういったトラブルが頻発する場合は・・
むしろビンディングが原因で、ロングライドできない!となる可能性もでてきます。
対してフラットペダルならもちろん、足の角度は自由ですので・・
足首や膝に負担がきたと思ったら、いろいろな方向に向けてストレッチのようなことができます。
同じ姿勢で固まってしまった筋肉を、ほぐすような感じですね。
と、「足を固定できない」はフラットペダルのデメリットの筆頭ではありますが・・
場合によってはこれがメリットに転じ、ロングライドがより快適になる場合もあります。
そしてその場合は、むしろフラットペダルのほうがロングライドしやすい!となるかもしれません。
今回はフラットペダルでロングライドはできる?をテーマにお話ししました。