いつものように、自転車で走っていると・・
・・ギシギシ・・・
ん?なんの音?・・・ああ、後輪のほうからの異音か。。
でも、どのパーツから??
わからない。。。
・・・「異音」問題は、自転車趣味と切っても切り離せない重要なものですし、
そのなかでも「後輪」のまわりは集まっているパーツも多く、特に異音を起こしやすいです。
どこが原因なのかをさくっと特定できれば、解決も簡単なのですが・・
音が自転車のどこから聞こえてくるのか、正確に判断するというのはとても難しく、
「どのパーツが問題なのか」を特定するのが大変・・というのが、異音問題のいちばんつらいところです。。。
たとえば後輪まわりからの音だと思っていたら、実はサドルまわりが原因だった。。ということも、よくあります。
どこから異音がしているのかを特定するには、いろいろな方法があるのですが・・
いちばんの早道は、
「パーツを交換してみて、異音が消えるか確かめる」方法だと思います。
後輪から異音がしていると感じたら、
まずは、後輪(リアホイール)を外して、他のリアホイールに交換してしまい、
それで走ってみます。
異音が消えれば、原因はまず間違いなくリアホイールそのものですので、
リアホイールのハブ・スポーク・ニップル・スプロケットなどなど、そこからさらに細かいパーツに絞り込んでいけばいいのです。
対処してもなかなか異音が消せないのであれば、
この場合はリアホイールだけ交換してしまえば、間違いなく解決します。
(もちろん高価なホイールの場合は、そうぽんぽん交換はできないでしょうが・・・)
もちろんこの方法には、予備のホイールが必要なのですが。。
異音診断でなくとも、パーツ破損時の緊急用にも使えますし、
パーツの予備はできるだけ持っておくと便利です。
予備をもし持っていないのであれば、安いものでいいですので、
予備として使えるようなパーツを調達することを検討されてもいいと思います。
他のパーツとして後輪まわりですと、
ブレーキ、リアディレーラー、泥除け、フレーム、チェーンといったものがありますので、
まずは、そのあたりに目星をつけるのがいいでしょう。
そして、たとえば体重をかけるときに「ギシギシ」という音がするのなら、
フレームやホイールなど、体重を支えるパーツから聞こえている可能性が高いですし、
たとえば足を回しているときだけ「チッ、チッ」みたいな音が聞こえるのなら、
チェーンまわりなど、駆動系が原因の可能性が高いです。
そんなふうにしてアタリをつけたパーツを、とりあえず予備のものに交換してみて、
異音がもし消えれば、特定完了!です。
しかし・・後輪から聞こえていると思っても、意外と車体の中心あたりから聞こえているということもあり、
その場合は後輪まわりだけに注目しても、原因は見つからないです。
その場合はボトムブラケット、クランク、ペダル、フロントディレーラー、サドル、シートポスト・・などなど、ターゲットはさらに広がってしまいます。
そうなってしまうと、
パーツをひとつずつ動かしたり体重を掛けたりしながら、全体から原因を特定していくという方法にシフトするべきですので、
さらに大変になるかもしれないです。。
異音の解決を自転車屋さんにお願いするとしても、
原因がまったくわからない状態で「異音を解決してください!」と言うと、
すべてのパーツを診断していく、オーバーホールに近いことをやってもらうことになるかもしれないですので、
多くの手間を掛けることになりますし、料金がお高くなる可能性も高いです。
しかし自分である程度、どのパーツが原因なのか判断できていれば、「このパーツを整備してください」とターゲットを絞った整備を依頼することができます。
これなら、すぐ終わるでしょうし、料金も安くなる可能性が高いでしょう。
自転車の「異音問題」は、自転車のプロであってもなかなか解決できない場合があるほどに奥が深いものですが、
まずは「疑わしいパーツを交換してみる」という方法から試してみると、意外にあっさりと特定でき、解決できるかもしれません。
自転車の異音との戦いは、なかなか大変なものではありますが、
起きていた異音がすっきり消えると、それはもう気持ちがいいものです。
自分自身で対処できた・・となれば、なおさらです。
異音問題は、自転車メンテナンスの腕を上げるチャンスかもしれませんので、
解消に向けて、いろいろと挑戦してみるといいかもしれないです。