ホイールベースは自転車の乗り味をおもいっきり変える、超重要ポイントです。
そしてそれは、折りたたみ自転車・ミニベロといったいわゆる「小径車」でも、同じです。
自転車を見るときの重要ポイントは、いくつもあります。
サドルの高さ、ハンドルの幅、ホイールのサイズなどなど・・・
そして「ホイールベース」もそのなかの、ひとつです。
ホイールベースはざっくりと「前輪と後輪のあいだの距離」です。
そしてスポーツをするときの足幅と同じで、ここが長いほどどっしりと安定し、
ここが短いほどすばやく、クイックな動きをしやすくなります。
ロードバイクなどの自転車でももちろん、よく語られるポイントなのですが・・・
むしろ少し不安定で、シビアな乗り味になりやすい「折りたたみ自転車」や「ミニベロ」といった自転車では、
さらにホイールベースの重要さは増してきます。
どのくらいのホイールベースがあれば、長い・短いと言えるの?
ホイールベースが長い・短いと具体的に、折りたたみ自転車・ミニベロにどんな影響があるの?
この記事では、そんなことを語っていきます。
ホイールベースの「相場」はこのくらい
折りたたみ自転車・ミニベロにおいてホイールベースの「相場」というのは、
だいたい、どのくらいなんでしょうか?
ホイールベースが公開されている折りたたみ自転車というのは、あまり多くないですので、
意外と情報集めに苦労するのですが・・・
◇ブロンプトン:1,045 mm
(ブロンプトン ホイールベースの考察記事にて調査)
◇GIANT IDIOM:1,024.9 mm
GIANT公式ホームページの、同機種ジオメトリー表より引用
◇Iruka:1,040 mm
・・はっきり公式サイトなどで明記された自転車は、こんなものだと思いました
あとは、インターネット検索してみた限りだと・・・
◇Birdy:1,010 mm
◇KHS F20-RC:990 mm
◇Tern Verge P20:1,000 mm強
こんなものですね。
総合的に見てみると・・・
短くて1,000mm弱くらい、長くて1,050mmくらい
が、ホイールベースの「相場」だな・・と思われました。
折りたたみ自転車・ミニベロを買うときや、
自分の自転車のホイールベース、どのくらいかな?・・と考えるときは、
この範囲をベースにして考えればいいと思います。
この範囲の中で、ホイールベースが短ければ短いほど、
クイックなハンドル操作に優れた「機動性」の高い自転車で・・・
この中で、長ければ長いほど、
まっすぐ進むときふらつかない「直進安定性」が高い自転車だ・・ということですね。
例えば「ロードバイク」のホイールベースについては、この記事で考察しているのですが・・・
折りたたみ自転車・ミニベロのホイールベース相場は、ロードバイクと同等か、
もしくは少し長いくらいだ・・と言えると思います。
ホイールが小さい自転車なので、ホイールベースもやや短いのでは?と思われそうですが、
意外にも、そんなことは無いんですね。
折りたたみ自転車やミニベロは不安定ですので、それをカバーするために、
おしなべて、ホイールベースが長くなるよう作ってあるのかもしれません。
今回は、「折りたたみ自転車・ミニベロのホイールベース」の考え方について、でした。