折りたたみ自転車は、ものすごく便利です。
なのですが・・
「ホームセンターの安い折りたたみ自転車」は、やめておいたほうがい
かもしれないです。
私自身、もう7年ほど、とある折りたたみ自転車を愛用しています。
折りたたみ自転車は電車にもタクシーにも飛行機にも、無料で容易に持ち込めますし・・
自家用車のトランクに放り込んでおいて、出先でサイクリング・・とかも、簡単です。
スピードもかなり出るので、かなりの長距離を走ったり・・なんてことも、意外とできてしまいます。
折りたたみ自転車には生活を一変させるほどの可能性、魅力が詰まっています。
なのでもしあなたが今、折りたたみ自転車を買うか?買わないか?と悩んでいるとしたら・・・
私としては、全力で「買う」ことを、おすすめします。
しかし・・ホームセンターの安い折りたたみ自転車は、おすすめしません。
以下、その理由を解説してみます。
目次
ホームセンターの折りたたみ自転車は、なぜだめなの?
ホームセンターの折りたたみ自転車といえば・・
たとえば1万円とか、2万円とかで売っている、ママチャリたちの横に置いてあるようなものですね。
それ以外にもたとえば、Amazonで「折りたたみ自転車」で検索すると、
それらとほぼ同じような価格の折りたたみ自転車がたくさん、見つかります。
そして現代は、「安くても性能がいい」ものが、たくさんある時代です。
ユニクロなどのアパレルしかり、格安スマホしかり・・・
そういったものは安いけど、これといったデメリットが無い優秀な製品・・というのは確かに、あります。
しかし「折りたたみ自転車」で、そういったところを狙ってしまうと・・
安かろう悪かろうの製品を、買うことになってしまいます。
どういうことかと言いますと・・
たとえば買ってすぐに、折りたたみのための稼動部がまともに動かなくなったりとか・・
すぐにチェーンが外れたり、すぐにぎしぎしと異音が始まったりとかが、安い折りたたみ自転車では異様に多いんですね。
こういうことはいろいろな人が、ブログなどで報告していますし・・
私も昔、1万円くらいのホームセンター折りたたみ自転車を使っていた時期がありますので、よくわかるつもりです。
ひとことで言うと、工業製品としての「品質」が低いのです。
「乗りやすさ」のレベルも、ひじょうに低いことが、多いです。。
折りたたみ自転車はホイールが小さく、どうしても乗りにくくなりがちなのですが・・
それをカバーするためにフレームの形とか、いろいろ工夫されることも多いものです。
しかし1-2万円の自転車だと、そういった工夫も望めず・・
ただただ不安定な、乗りにくい自転車に仕上がっていることが多いです。。
「ギア比」なんかも、工夫されていないことが多いですね。
折りたたみ自転車はホイールの大きさが、普通のママチャリの半分以下だったりします。
なのでギアのサイズをかなり工夫しないと、乗りやすい「ペダルの重さ」が実現できないものですが・・
安い折りたたみ自転車ですと、ママチャリなどの「ホイールが大きい自転車」とまったく同じパーツを使ったりします。
おそらく、コストをあまり掛けられないので「作り分け」する余裕が無いからかな、とは思いますが・・
なので、ギアがめちゃくちゃ軽くなっていて、こいでもこいでも進まない・・なんてことになります。
さらに言うと、「折りたたみ性能」も低かったりします。
折りたたみ自転車はもちろん、日々、折りたたんだり展開したりして使うものですが・・・
1万円とか2万円とかの折りたたみ自転車は、折りたたむときの可動部分がまともに動かなかったり、
毎回やたらとぎしぎし言ったりして、まともに折りたためたものではないです。。
そして折りたたんだとしても全然、コンパクトにならないものも、少なくないです。
まともに折りたためないのなら、もはやそれは単なる「劣化ママチャリ」ということになってしまうのです。。。
買うなら、どんな折りたたみ自転車がおすすめ?
それでは、折りたたみ自転車が欲しい!として・・
実際、いくらくらい出せば「まとも」な折りたたみ自転車が買えるのでしょうか?
・・本体価格で、10-15万円くらいは必要だ、と思います。
たとえばクロスバイクだと、性能的にスポーツバイクとしてまったく問題ないものが、5万円くらいから買えるのですが・・・
折りたたみ自転車の要求価格は、それよりはだいぶ高い・・・ということです。
折りたたみ自転車は、折りたたむための機構とかにコストがかかりますし、
クロスバイクやロードバイクほどには大量生産されませんので・・
まともなものを買おうとするとどうしても、値段が高めになってしまうのです。。
具体的な製品としては、たとえば「ブロンプトン」が、
私が購入したときは本体価格で、15万円でした。
徐々に、値上がりしては、いるようですが・・・
それでも自転車ショップなど、買う場所を選べば、
割引などで安めの値段で買えることはあると思います。
それ以外だとたとえば、「DAHON」あたりのメーカーから、
10万円くらいで、しっかりした折りたたみ自転車が買えると思います。
高価になってくると、盗難対策に気を使う必要はもちろん、でてくるのですが・・・
すごく頑丈な鍵を使って地球ロックすれば、まず盗まれることはないと思いますし、
少なくとも私は5-6年程度の自転車生活のなかで、自転車自体を盗まれたことは一度も、ありません。
もちろん折りたたみ自転車だと、折りたたんで持ち運ぶ・・とかで、
盗難を防げる場合もあると思います。
「折りたたみ自転車を買おう!」と考えた場合の、具体的な選び方は、
上の記事で解説しています。
「折りたたみ機能」は、本当に必要?
本格的な折りたたみ自転車は、高すぎる!
自転車にそこまでのお金は掛けられない。。
なのであくまで、ホームセンターなどで安いものを買いたい!
と、そう思われる場合があると思いますが・・
その場合は、折りたたみ自転車「以外」を買うほうがおすすめだったりします。
その理由は?
ホームセンターの自転車だと、折りたたみ自転車ではない「普通の自転車」のほうが高性能だからです。
ホームセンターには折りたたみ自転車以外に、ママチャリとか、マウンテンバイクの形をした「ルック車」とかもあります。
それぞれ「折りたたみ機構が無い」「ホイールが大きい」自転車ですね。
そして折りたたみ機構が無ければ、そこで強度が落ちたり、きしんだりすることもありませんし・・
ホイールが大きいほうがよく走りますし、上で解説したように「ギア比」がおかしくなることもありません。
高い価格帯の折りたたみ自転車だと、フルサイズのクロスバイクなどに迫る性能があったりするのですが・・
ホームセンターレベルの価格帯だと、実は「大きい」自転車のほうが圧倒的に有利なんですね。
あとは、「折りたたみ機構」を本当に使うのか?です。
折りたたむ目的のひとつに、たとえば電車に載せて遠くまで行く「輪行」がありますが・・
ホームセンターの折りたたみ自転車は、重さが20kgくらいあり、とても持ち運べたものじゃなかったりします。。
折りたたんで室内に保管したい!となるかもしれませんが・・
そもそも1万円くらいの自転車を、そこまで「大事に」扱うか?となると微妙なところだと思います。
折りたたみ機構のレベルも低く、スムーズな折りたたみが難しいですので、面倒になってしまうかもしれませんね。
と、本当にどうしても折りたたみを使う!というなら、折りたたみ自転車しか無いわけですが・・
特にホームセンターの安い価格帯で、「折りたたみ」を求めるなら、デメリットも結構あるんだ!
そこは把握してから決めるほうが、後悔が無いのではと思います。
今回はホームセンターの安い折りたたみ自転車って、どう?をテーマにお話ししてみました。