チェーンリングって、いつ交換すればいいの?
もうかなりの間使ってるけど・・寿命って、どのくらいなの?
答えをまず、一文で書いてみると・・
「歯」が、深刻なレベルまで摩耗したとき
です。
チェーンリングには、こんな感じの歯がついていて・・
これがチェーンと噛み合うことで、チェーンを固定しています。
そしてこの歯は、使い続けると少しずつ、すり減っていきます。
そしてこのすり減りが、一定レベルを越えてしまうと・・
チェーンがうまく掛からなくなったり、正常な変速ができなくなったり・・となります。
チェーンリングが使いすぎで、ぽっきり折れる!なんてことはまず起きませんので・・
寿命はこの「歯のすり減り」によるトラブルが、一定レベルを越えてしまったとき!と言えます。
とはいえ・・具体的にどんなトラブルが起きると、寿命と言えるの?
トラブルが起きなくても、定期的に交換するべき!とかは無いの?
というのが、気になるところかもしれませんので・・
この記事では「チェーンリングの交換時期・寿命」について、徹底的に解説していきます。
目次
「歯飛び」が起きる場合
チェーンリングの寿命は、いつ?
ひとつめは・・「歯飛び」が頻発するようになったとき、です。
歯飛びって、なに?
ペダルを回すとき、チェーンが「ガクッ!」と滑るような症状
のことです。
歯飛びについての詳しいことは、上の記事にまとめているのですが・・
チェーンリングは通常、チェーンとがっちりと噛み合っています。
なのでペダルを回すと、チェーンリングがチェーンをきっちり動かしてくれるのですが・・
チェーンリングが摩耗すると、このがっちりとした噛み合いができなくなってしまいます。
すると、どうなるか?
チェーンがチェーンリングにちゃんと引っかからなくなりますので・・
チェーンが「ガクッと滑る」ような症状がでてきます。
これが歯飛びです。
歯飛びが何度も出るようになると、もちろん走りにくくなりますし・・
悪いタイミングで起きてしまうと、バランスを崩して危険な場合さえあります。
そしてチェーンリングが原因の歯飛びは、基本的に「チェーンリングの交換」でしか直りません。
なのでこれが頻発するようであれば、それはチェーンリングの寿命!と言えるのです。
「チェーン落ち」が起きる場合
チェーンがカシャン!と、チェーンリングの横に落ちてしまう・・
「チェーン落ち」が頻発する場合も、チェーンリングの寿命です。
チェーン落ちの原因は、
上の記事で解説しているように、いろいろあるのですが・・
その中でも「チェーンリングが原因のチェーン落ち」が、何度も起きるような場合・・ですね。
チェーンリングとチェーンは、チェーンリングの「歯」によってがっちりと噛み合っていますので・・
歯がすり減っていくと、ちゃんと位置をキープできなくなります。
そうなると当然、チェーン落ちが起きることもでてきます。
歯飛びが「縦」に滑ってしまう現象だとするなら、チェーン落ちは「横」に滑る現象・・ということですね。
そしてチェーンリングが原因のチェーン落ちも、チェーンリングの交換でしか直せませんので・・
これもやっぱり、チェーンリングの交換時期だ!と言えます。
「フロント変速の不具合」が起きる場合
チェーンリングの摩耗は「変速トラブル」につながる場合もあります。
チェーンリングがかかわる「フロント変速機」のトラブルですね。
フロント変速機は、チェーンを外側・内側のチェーンリング間で移動させることで、変速しているわけですが・・
チェーンリングの歯が摩耗してくると、この変速がスムーズにいかなくなる場合があります。
もともと最近のチェーンリングは、歯のところに複雑な「パターン」が刻まれていて・・
このパターンによって、なめらかな変速を実現している、という事情があります。
こんな感じでひとつひとつの歯に、違ったパターンが刻まれていますね。
詳しい技術的なところまでは、ちょっとわかりませんが・・
最新の変速機ではこういったパターンも活用し、スムーズな変速を実現しているとのことです。
なのでこのパターンが、使いすぎなどで削れきってしまうと・・
もちろん、変速のスムーズさは失われてしまいます。
そしてここも基本的には、チェーンリングの交換でしか直せませんので・・
「チェーンリングの摩耗によって、フロント変速の不調が起きている場合」
も、チェーンリングの寿命と言えます。
「数年」もしくは「数万km」
チェーンリングが原因の、致命的な症状が起きた場合は、それはもう寿命だとして・・
そういった症状が「起きない」場合は、どのくらいごとに交換すればいいの?
ここは何年!といった、決まった基準といったものは無いです。
どのくらいの頻度で乗るのか?どのくらいハードなライドをするのか?
などで、基準はぜんぜん違ってくるからですね。
とはいえ、いろいろな情報を総合的に見ていくと・・
「数年」もしくは「数万km」
が、ざっくりとした目安にはなるな、と思いました。
そのくらい乗っていれば、ある程度チェーンリングが摩耗してくるものですし・・
チェーンリングはそこまで高価なものでもないです。
なのでそのくらい乗ったのならもう、交換してしまってもいいのでは・・と思います。
とはいえチェーンリングの寿命は、そこまでシビアに管理する必要も無いです。
たとえば「チェーン」に寿命がくると、「チェーン切れ」の可能性がでてきます。
そしてチェーン切れが起きると即、その場で、自走不能になってしまいます。
もしくは「タイヤ」や「チューブ」に寿命がきた場合も、「パンク」のリスクが上がります。
そしてパンクすればもちろん、自走不能になります。
なのでこういったパーツの寿命は、シビアに管理するべきなのですが・・
しかしチェーンリングが寿命を迎えたとして、それによる不具合は「徐々に」発生するものです。
歯飛びにしたって、チェーン落ちにしたって・・
いきなり自走不能になるわけではなく、なんか、歯飛び起きるようになってきたなぁ・・みたいな形で起きてきます。
なのでチェーンリングに関しては、何年使ったから焦って換えよう!までは必要なくて・・
不具合が起きるようになってきてから、ある程度ゆったり対応すればいいのではないか、とは思います。
もちろん念のため、不具合は起きてないけど早めに交換しておく!も、アリですね。
チェーンリングの「選び方」は、こんな感じ!
チェーンリングに寿命が来た!
じゃあ、チェーンリングを交換しよう!となったとして・・
どのチェーンリングを選べばいいの?
というのは、迷われるところかもしれません。
もちろん、元々ついていたものと同じチェーンリングでも良いのですが・・
自転車にもともとついているチェーンリングは、意外と入手が難しいこともあります。
もしくは、もっとも重い・軽いギア比にするため、歯数が違うチェーンリングにしたい!とか・・
この際だからワンランク上の、ハイグレードなものに変えよう!・・となることもあるでしょう。
その場合はもちろん「チェーンリング選び」が必要になります。
しかしチェーンリングには歯数とか、PCDとか、見るべきところが意外に多く・・
せっかく買ったチェーンリングが、合わなかった!
とかも結構、起きることのようです。
なので「チェーンリングの選び方」について、
上の記事で解説しています。
チェーンリングを選び方を知りたい!という場合はご覧ください。
この記事ではチェーンリングの寿命・交換時期をテーマにお話ししてみました。