自転車のチェーンが切れた!!
・・というのは、可能性としてはありうるけれど、
まず起きることはない「レア」なトラブルです。
私は経験したことがありませんし、
おそらくこの記事を訪れた方でも、切れたことがある!という方は少ないと思います。
とはいえ起こってしまうと、もちろん自走不能になる深刻なトラブルです。
なのでこの記事では、チェーン切れって実際に起こりうるの?
起こる確率は、どのくらいなの?
起きるのをできるだけ防ぐ方法は?
そういった疑問に答えていきます。
目次
起きる確率は「パンクの0.04倍」
チェーン切れの起きる確率は、パンクのだいたい0.04倍です。
つまり25分の1、ですね。
どこから来た数字やねん!と思われるでしょうから、
根拠についてお話ししますと・・・
書籍「行かずに死ねるか!(著者:石田ゆうすけ)」より引用
これは7年かけて、自転車で世界一周をした人の著書にあった「トラブルの回数記録」です。
見ていただくとわかるように、7年かけて9万km以上を走り、
起きたパンクの回数が184回、そして起きたチェーン切れの回数は8回、ですね。
そして単純にチェーン切れの回数をパンクの回数で割れば、0.04倍です。
もちろんこの「一台ぶん」の記録だけから、確実なことが言えるわけではないです。
当然、ベストなのは複数の記録を集めて、統計的に解析する・・という方法です。
とはいえ自転車乗りたちのチェーン切れを集めたデータ・・なんてものは無いはずですので、
このあたりが判断材料としては、現実的にはいちばん良いものなのでは・・と思います。
世界一周という環境と、ロードバイク乗りが普通に走る環境は違う!というのもあるのですが・・・
まあ、ここも仕方がないところだと思います。
さらにこの画像からは、他のことも読み取れます。
ざっくりと、チェーン切れが9万kmで、8回起きているわけなので・・・
チェーン切れは1万kmで1回くらい起きる・・ということになります。
まあ、かなり少ない確率ではありますね。
もちろん、ここも確実なことまでは言えない・・というのは、言うまでもありません。
と、チェーン切れはかなりレアなトラブルなんだけど、
パンクの数十分の一くらいの確率では起きるんだな・・と、ざっくり、そんな把握でいいと思います。
チェーン切れを防ぐには、どうしたらいい?
と、チェーン切れはレアながらも、できれば起きてほしくないものなわけですが・・・
これを「防ぐ」ためには、どうすればいいんでしょうか?
一番効果が大きいだろうと思うのは、ミッシングリンクを使わないことです。
ミッシングリンクとコネクティングピンの比較は、この記事に書いていますが・・・
ざっくり言えばミッシングリンクは、チェーンを手でも外せる形でつないで、整備をラクにするアイテムですね。
そしてミッシングリンクは普通のチェーンよりは、強度が低い可能性がある・・と思います。
ここも、確実なデータなんてものは無いのですが・・・
ピンでがっちりと繋ぎ止められたチェーンと、手でも外せるリンクでつながれたチェーンとでは、
まあ、やはり、ピンで繋いだほうが強度は高いのではないか・・と思います。
実際「チェーン切れ」といったワードで検索してみても、
ミッシングリンク部分から切れた・・という例は多いようです。
もうひとつは高品質なチェーンを使う、ということですね。
これも当然ではありますが、品質が高いものを作る「定番メーカー」の製品のほうが、
そうではない、どこが作ったかも怪しいような製品よりも、強度が高いことが多いでしょう。
例えばシマノあたりは、鉄板でしょうね。
チェーンの選び方はこの記事で解説しましたので、もしよければご覧ください。
今回はチェーン切れは本当に起きる?といったテーマでお話ししてみました。