チェーンオイルで手や服が汚れる!
もしくは・・チェーンオイルがすぐ切れて、チェーンが錆びる!
ロードバイクやクロスバイクなどのに乗り始めると、かならず遭遇する悩みだと思います。
そのためできるだけ、長持ちして、雨に強くて、べとつきにくくて、服についても汚れが残らない!・・という、
「最強チェーンオイル」をできれば、選びたいところです。
最強チェーンオイルを、たったひとつに絞るのは難しいですが・・
私自身、これまでにいろいろなチェーンオイルを試してきましたので、
「こんな性能が欲しいなら、これ!」といった、チェーンオイルの選び方がわかってきました。
なのでこの記事では、自分なりの「最強チェーンオイル」を選ぶにはどうすればいい?
そんなところを解説していきます。
目次
「日常での利便性」重視なら、ドライ系がおすすめ!
チェーンオイルには、大きく分けて「ドライ」タイプと「ウェット」タイプとがあり・・
まずは、この2つのうちどちらを使っていくのか・・を考えるのが、定番だと思います。
「ドライ」タイプは、差したあとはさらさらと乾いた感じになるオイルで、
触ってしまってもべとつきにくかったり、汚れがつきにくかったり、べとつかないので走行抵抗が少なめだったりします。
対して「ウェット」タイプは、差したあと粘性が残るようなタイプで・・
特に水に強く、雨の中で放置したりしてもなかなか落ちないのですが、
べとついてしまったり、汚れがつきやすかったりします。
そして・・
「日常での利便性」を重視するなら「ドライ」タイプのほうが優秀
だと思います。
理由は「汚れにくい」「持ちの良さも十分」の、2点ですね。
上の写真の、左側は、BIc-004という、AZ社の「ウェット系」チェーンオイルで、
右側は、呉工業の「ドライ系」チェーンオイルなのですが・・・
私は長期間、左の、ウェット系チェーンオイルを使っていたのですが、
ウェット系オイルの、べとつきやすさや汚れのつきやすさは、相当なものです。。
上の画像は、私の服なのですが・・・
赤丸の部分に、黒い汚れがついてしまっているのが、おわかりいただけますでしょうか。
この部分は、ウェット系チェーンオイルがついたチェーンが、
自転車を持ち上げたとき、すこしだけ、服に触れてしまったときのものです。
その後、できるだけ早く洗濯したのですが・・・
服には、しっかりと、黒い汚れが残ってしまいました。。。(泣)
幸い、この服はさほど高価なものでもなく、それほど大きな被害というわけでもないのですが・・・
手にオイル汚れがつきやすい、くらいならばまだしも、
ちょっとした接触で、洗濯してもリカバリーできない汚れがついてしまうのは、
なかなか、厳しいと思いました。。。
対して、ドライ系オイルは、汚れのつき方がとてもマイルドです。
汚れの付き方の程度も、同じくらい手でチェーンに触れても、
ウェット系オイルのときと比べて、ほんのちょっとした黒くなりませんし・・
石鹸などを使えば、かんたんに落とすことができます。
(ウェット系オイルは、石鹸でごしごし洗ってもなかなか落ちません)
そして、服についてしまったとしても、
しっかりと予備洗いをした上で洗濯機で洗うと、ほぼ完全に汚れを消すことができました。
(このあたりは、素材などによって結果が違ってくるとは思うため、一概には言えませんが・・・)
ドライ系オイルの弱点といえば、長持ちのしにくさなのですが・・・
私は自転車を室内保管し、主に日常生活に使い、雨の日もときどき自転車で出かけ、
週末ときどきロングライドをする・・・といった使い方なのですが、
こういった使い方で、2ヶ月くらいまでなら普通に保ちます。
毎月、オイル注油をしていれば、まず、オイル切れを起こすことはないのではないか、と思います。
以上より、自転車の用途は日常生活メインで、ときどきロングライドをする・・・といった使い方なら、
総じて「ドライ系」チェーンオイルのほうがメリットが多いと思います。
おすすめとしては、これですね。
サラサラで注油しやすく、汚れがつきにくいわりに、かなり長持ちしてくれるので、
私自身はもう何年も愛用しています。
「ロングライド重視」なら、ウェット系!
逆に、ブルベのような超ロングライドをしたり、レースをしたりがメイン・・
であれば、ドライ系チェーンオイルは保ちが悪すぎるかもしれません。
なのでそういう場合には、ウェット系のほうがおすすめです。
ウェット系には「汚れがつきやすい」デメリットがあるわけですが・・
頻繁にチェーン清掃・注油をするのなら、そこは問題になりにくいです。
なのでロングライド中心なら「長時間走っても、オイルの効果が落ちにくい」という、
ウェット系ならではのメリットが最大限に、活きてくるわけですね。
定番なのは、
この「AZ B1-004」です。
これは私自身、けっこう長い間使っていましたが・・
ザ・ウェット系!といった使い心地で、オイルの持ちがめちゃくちゃ良くて、
そのかわりかなり汚れやすい・・といったタイプのものです。
「バランス」重視なら、セミウェット系!
チェーンオイル、すぐ落ちてほしくはないけど、汚れにくさも欲しい!
そんなふうに「両方」が欲しい場合には・・
セミウェット系という選択肢もあります。
セミウェット系は、ウェット系とドライ系の中間みたいなタイプで・・
ウェット・ドライ両方のメリットを、バランスよく兼ね備えた感じのものになります。
そのかわり「尖った」性能は無い・・という感じですね。
具体的なものとしては、
例えばこの「ワコーズ A310」はおすすめです。
長く使ってもべっとべと・真っ黒にはならないわりに、ウェットタイプのように長持ちしますので・・
私はロングライドに出かける前とかに、これを使うことも多いです。
と、自転車のチェーンオイルには「ドライ系」「ウェット系」「セミウェット系」があって・・
それぞれメリット・デメリットがありますので、いろいろと試しながら、
自分の使い方に合った「最強チェーンオイル」を見つけていくのがいいと思います。
今回は最強のロードバイク用チェーンオイルをテーマに、お話ししてみました。