シングルスピード?ナシでしょ。そんなんで乗ってる人の気が知れないよ・・・
いやいや・・シングルスピード、意外と良いものだよ?
世の中には、このふたつの意見があると思います。
私は1台、シングルスピードの自転車を持っていて、もう5年ほどシングル状態で運用しています。
そしてそのくらい乗っていると、シングルスピードの良いところ・悪いところがいろいろ見えてくるものです。
なのでこの記事では、シングルスピードのメリット・デメリットはなに?
ギアなしの自転車ってナシなの?それとも意外とアリなの?
そういった疑問に答えていきます。
目次
シングルスピードのデメリットは、致命的?
シングルスピードには、デメリットがある。
これはもう、周知のことだと思います。
もちろん、22段くらいの変速ができるロードバイクなどに対して、シングルスピードは1段しか無いわけですので、
それによるデメリットですね。
なので発進するときとか、上り坂とかで軽いギアにできず、キツい思いをしたり・・・
逆にスピードが乗ったときに、重いギアにできないので、スピードを維持しにくくなったり・・ということです。
それでは・・そのデメリット、どのくらいの程度なんでしょうか?
つまり、登り坂なんてとても登れない!と思うくらいの、シビアなデメリットなのか・・・
もしくは、頑張ればなんとかなる!といった程度の、軽めのデメリットなのか?
個人的な答えとしては、後者・・つまり、
シングルスピードのデメリットは、さほど「重く」はない
と感じます。
上り坂を上るときに、ギアが重くなりすぎて、脚がキツいのは確かですが・・・
例えば体重をゆっくりと落としていく「休むダンシング」といったテクニックを使えば、重いギアであっても、そこまで負担なく上れます。
発進でのギアの重さも、例えば「脚だけ」でペダルを踏むようにすると、キツいものですが・・・
例えば「体幹」も使って、しっかりパワーを出すように心がけると、
意外にスッと回ってくれるものです。
そしてシングルスピードだとギア比にもよりますが、すごく速いスピードは出しにくいです。
しかしレースでもない限り、50km/hとかの高速で走ることはほとんど無いですし、
日常で出しやすい、30km/h台程度までのスピードなら、シングルスピードでも問題なく維持できます。
と、いう感じで・・・
シングルスピードには確かにデメリットがありますが、
デメリットは「重すぎ」はしない・・
というのが、実際にかなりの期間使ってみての、感想です。
シングルスピードのメリットって、あるの?
デメリットはそんな感じだとして・・・
シングルスピードに「メリット」って、あるの?
もちろん、変速機が無いぶん軽い!とかは、あるのですが・・・
変速機はそんなに重いものでもないですので、そこの差はさほど大きくはないものです。
個人的に大きいと思ったのは、変速機メンテナンスフリーな点ですね。
シングルスピード自転車は当然、変速機メンテナンスの手間は、ゼロです。
変速機は細かな調整が必要だったり、ちょっとぶつけただけで狂ったりするものですので、
ここはなかなか大きいポイントですね。
そしてこれも、意外に大きいな・・と思ったメリットが、
「輪行のしやすさ」です。
ロードバイクなどの自転車を輪行するとき、ぶつけたりして壊しやすい場所の筆頭は「リアディレイラー」です。
リアディレーラーをぶつけて壊したり、歪めたりしてまともに走れなくなった・・というのは、
すごくよくある話ですし、私も一度経験したことがあります。
しかしシングルスピードならもちろん、リアディレイラーが存在しませんので、
リアディレイラーをぶつけるかも・・みたいな配慮はもちろん、まったく必要なくなります。
実際にやってみるとわかりやすいかもですが・・これが意外に、すごく快適なのです。
輪行方法にもよりますが、ディレイラーハンガーも不要になりますので、
設置の手間とか、そのぶんの荷物とかの削減もできます。
・・と、ちょっとマニアックなポイントばかりですが、
シングルスピードにもちゃんと、メリットはあるのです。
シングルスピードは「アリ」だと思う
もちろん多段変速ロードバイクのほうが、走る能力は高いです。
しかしシングルスピードにもシングルスピードなりの良さがありますし、
変速なしというデメリットも、べつにレースするわけでもないなら「何とかなる」範囲だと思います。
なので、自転車のメンテナンスフリー度を最優先する!とか・・・
もしくは頻繁に輪行するので、作業をできるだけラクにしたい!とか・・・
あるいは、シングルスピードのすっきりした見た目がすごく好き!・・みたいなタイプであれば、
シングルスピードを選ぶ!というのは、じゅうぶんアリな選択肢だと思います。
今回はシングルスピードのメリット・デメリットを中心にお話ししてみました。