ロードバイクのスピードは、原付並み!!
・・・というのは、けっこう、聞かれるフレーズだと思います。
ロードバイクは、パワーソースは人間の筋力や体重だけながら、
普通のママチャリとかと比べると、とんでもなく速いものです。
実際私も、ロードバイクを始めた当初は、
素人のよわよわな脚でも、びゅーーん!!と車道をかっ飛ばせる快感に、
本気で驚いたものです。
とはいえ・・・
ロードバイクって本当に、原付より速いの?
実際のところ、そこまででもないの?
この記事では、このあたりの考察をしていきます。
目次
原付が「法定速度を越えていい」なら
まず、原付が法定速度を越えていいのなら・・
ロードバイクは原付に、絶対に勝てないです。
原付の制限速度は、30km/hです(原付一種の場合)。
しかしアクセルをしっかり捻れば、60km/hくらいまでは出ます。
そして・・・
ロードバイクで60km/hで走り続けるのは、人類には不可能だと思います。
どういう道なのかとか、風とか、いろいろな条件にもよるでしょうが・・・
平坦な道で、人類がロードバイクで出せる限界スピードは、
- 50km/h:1時間くらい
- 60km/h:数分
- 70km/h:数秒から十数秒
そんなものになってきます。
これはまず、「アワーレコード」で検索していただければわかりますが、
基準を満たした自転車で、1時間で進める距離を競う競技での、
世界記録が50kmに、ちょっと満たないくらいです。
つまり、50km/hのスピードで、1時間走り続けることができれば、
世界最速・・ということですね。
対して原付は、50km/hで1時間走る・・くらい、余裕でこなします。
なので、人類では原付には、勝てないわけです。。。
一応、ツールドフランス選手とか、競輪トップクラスとかの最強超人であれば、
一時的に、原付を越えるスピードも出せますので、
その間だけなら、原付越えもできるのでしょうが・・・
たった数秒、越えただけで「勝てる」と言うのは、
やっぱり、厳しいでしょう。
と、いうことで、
原付が法定速度を越えてもいい、という条件なら、
ロードバイクは原付に勝てない、という結論になると思います。
原付が「法定速度を越えちゃだめ」なら
対して、原付が「法定速度を遵守する」という条件なら・・
ロードバイクと原付は「いい勝負」になると思います。
先にも書きましたように、原付が法定速度を遵守すれば、
30km/hで延々、走り続けることになります。
ロードバイクに、それができるか?
まあ、これは普通に可能だと思います。
結構、スポーティな走りになるとは思いますが・・・
さほど鍛えていない、私のような自転車乗りであっても、
30km/hで走り続けることは普通に可能です。
(平坦で、走りやすい道に限ります)
ましてや、レースなどに向けてガチで鍛えている方であれば、
造作もないでしょう。
しかし、スピードを少し上げて、
35km/hとか、40km/hとか・・になってくると、
たいていの人は途端に、厳しくなると思います。
35km/hを維持して、何時間も走り続けられるのは、
相当に鍛え込んだ人だけになると思いますし・・・
ましてや、40km/hで、単独でずっと走り続けられるのは、
プロ級の乗り手だけでしょう。
そしてたいていの場合で、5時間とか10時間とかの「ロングライド」になってくると、
巡航速度は25km/hとか、27km/hとか、そんなものになると思います。
そのくらいの長時間になってくると、30km/hであっても、
ずっと出し続けるのは、相当に難しい・・というのは、
ロードに乗っている方であれば、おわかりいただけるかな・・と思います。
と、考えていくと・・・
30km/hからスピードを落とさずに、ずーっと走っていられる原付と、
ロードバイクとを比べると・・だいたい互角なのではないか、と感じます。
こういう視点からいくなら、
「ロードバイクのスピードは、原付並みだ!!」というのも、
あながち誇張した表現でもないのかな・・と、思います。
「加速力」は、原付が圧倒的
「スピード自体」は、そんな感じなのですが・・
「加速力」なら、原付のほうが圧倒的に上です。
原付はアクセルをひねると、エンジンの力でぐん!と加速し・・
ほんのわずかな時間で、最高速に到達します。
だいたいですが、2-3秒で到達するのではないでしょうか。
対してロードバイクは、最高速に達するまでに、かなりの時間がかかります。
これも場合によりますが、10秒とか20秒とかかけて、じわじわ加速していく感じだと思います。
なぜこうなるか?は、それはもうエンジンの出力の差でしょう。
「人間の脚力」と「原付のエンジンの力」・・どう考えても、エンジンのほうがはるかに強いですよね。
「重さ」は原付のほうが重かったりしますが・・それをカバーして余りあるほどに、パワーが強いということになるでしょう。
加速力の差が、どういう結果を生むか?
「街中でのスピード」が、大きく変わってきます。
街中だと、信号に止められてしまうことが多いです。
それ以外にも、クルマや歩行者との兼ね合いで止まることもあります。
そして原付だと、止められてしまってもアクセルをひねれば・・
わずかな時間でびゅーんと、もとの速度に戻れますので、ロスがありません。
しかしロードバイクだと、いちど信号に止められてしまうと、なかなかもとのスピードに戻れないです。。
しかも原付と違って、加速のたびに脚を使い、疲れてしまいますね。。
と・・ロードバイクと原付を比べると、「加速力」は圧倒的に原付の勝ち!
というのも、大事な要素だと思います。
今回はロードバイクは原付より速い!って、本当?をテーマにお話ししてみました。