ロードバイクは骨盤が大事!!
・・というのは、よく言われることですし、
私もそう思います。
そしてロードバイクの乗り方には、
骨盤を「立てる」派と「前傾させる」派の2大派閥があります。
もちろん、最終的には人によるところですし、
合うものを選べばいいわけですが・・・
ロードバイクの乗り方を考えるとき、この「骨盤の角度」をどうするか?というのは、
よく話題になるものです。
この記事では、骨盤を「立てる」「前傾」の、どっちを選べばいいのか?
それぞれのメリットは?デメリットは?
それぞれ、どういう人が向いている乗り方なのか・・?
そういった疑問に答えていきます。
目次
骨盤を「立てる」メリットはこれ!
骨盤を「立てる」というのは、
骨盤を、地面に対して垂直に立てる、ということです。
ざっくりとしたイメージとしては、画像のような感じですね。
骨盤は垂直に立っていると思いますし・・・
骨盤のすぐ上の背骨も、ほとんど、まっすぐ上に向かっています。
ロードバイクはハンドルが前にありますので、そのハンドルを握ろうとしていくと、
背中にアーチを描くような姿勢になっていきます。
ロードバイクといえばこの乗り方!!と、
雑誌などで紹介されていることも、よくあります。
この乗り方のメリットは、なんといっても脚を回しやすいことです。
骨盤を立てると、おなかの前に大きな空間ができますので、
脚をすばやく動かしやすいのです。
なので例えば、90回転/分をいつも越えるような「ケイデンス型」の乗り方とは、相性がいいのです。
もしくは例えば、背中がゆるいアーチを描く形になりますので、
この状態が「身体に合う」場合は、負担が少ない快適な乗り方になります。
ロードバイクに乗るとき、どういう背中の形がいいのか?は個人差があるところのようです。
なのでこのアーチを描く状態を「乗りやすい!」と感じるのなら、
この骨盤を立てる乗り方は、合っているんだと思います。
逆に骨盤を立てる乗り方の、一番のデメリットは、
「後傾」しやすいことだと思います。
重心がロードバイクの後ろ側に落ちてしまうことを「後傾」といいます。
そして後傾してしまうといきなり疲れやすくなったり、スピードが遅くなったり・・と良いことがないものなのです。
骨盤が垂直に立っているということは、
何かの拍子にすぐ、骨盤は後傾してしまいます。
骨盤がもともと前傾していれば、そう簡単には後傾しないものなのですが・・
なので「後傾させない」工夫がかなり、必要になってくるのです。
骨盤を「前傾」させるメリットはこんな感じ!
逆に骨盤を「前傾」させると、どんな感じになるのでしょうか?
ざっくりしたイメージは、こんな感じだと思います。
骨盤を「立てる」状態と比べて、
背骨も前に向かって傾いています。
そして背骨はアーチではなく、比較的まっすぐな、ナチュラルな形になるわけですね。
骨盤前傾タイプの、いちばんのメリットとしては、
ペダルにパワーを掛けやすいことでしょう。
骨盤を立てるときに比べて、体重をペダルに向かって落としやすいですので、
より大きいパワーを掛けられるのです。
なので「トルク型」の乗り方に、向くわけですね。
そして逆に、おなかの前に空間ができないですので、
速いペダリングにはあまり向かないわけです。
乗り方のタイプですと、例えば「おじぎ乗り」といった乗り方は、
この骨盤を前傾させ、背中まっすぐの乗り方を推しています。
(おじぎ乗りはもうちょっと、骨盤前傾だと思いますが・・・)
立てる?前傾?どっちがいい?
それでは、骨盤を立てる乗り方、前傾させる乗り方・・・
選ぶなら、どっちなんでしょうか?
ここはもう、自分自身がしっくりきたほうを選ぶほうがいいと思います。
なんだか、身も蓋もない答えかもしれませんが・・笑
しかし例えば、トッププロのレースであるツール・ド・フランスなんかでも、
骨盤を「立てているか?前傾させているか?」というのは、まちまちだったりします。
トップがそういう感じなのですから、
ここに「万人に向く最終結論」なんてものは、無いのでしょう。
だからこそ、論争は続くわけですが・・笑。
と、いうわけですので、
自分自身で骨盤をもうちょっと立ててみよう・・もうちょっと前傾させてみよう・・などなど、試行錯誤してみて、
より乗りやすいほうを自分で決めるほうがいい、と思うのです。
例えば、骨盤を前傾させたフォームに合うように、ハンドルとサドルをもっと離してみたり、
もしくは背中の深いアーチに合うように、ハンドルを下に下げてみたり・・などですね。
ちなみに私自身は、ロードバイク雑誌の特集などで「骨盤を立てる」乗り方が勧められているのを見て、一年ほどそれで乗っていたのですが・・・
ずっとなんだか違和感があって、「おじぎ乗り」という乗り方をベースに骨盤前傾を試してみたところ、すごくしっくりきたものです。
その後ずっと、私の場合は、骨盤前傾タイプで乗っていて、
もう骨盤を「立てる」ことは考えられないほど、身体に馴染んでしまいました。
もちろん人によっては、骨盤を「立てる」ほうがしっくりくる場合があるのでしょう。
いろいろと、試行錯誤をしてみては・・と、思います。