ロードバイクはもはや、オワコンと化しています。
そしてそれは、「日本」の環境では、当然だと思います。
ロードバイクはときどき、めちゃくちゃ、流行ります。
「弱虫ペダル」はじめ、漫画の影響・・・
ツール・ド・フランス開催など、ロードレース大会の影響・・・
最近だとそのあたりのタイミングで、
ロードバイクを買ったり、ロードバイクに乗ったりしていた人数が、激増したのではないかと思います。
しかし・・・ロードバイクの流行はすぐ、廃ります。
この記事を書いている時点では、弱虫ペダルが流行っていた時代からは見る影もないほど、
ロードに乗る人たちは減り、ロードバイクはオワコン化していると思います。
実際、私がよく行くサイクリングコースでも、
走っているロードバイクの数は、目に見えて激減しています。
ほんとうに楽しみやすく、魅力のある趣味であれば、
時期を問わず、興味を持つ人は減らないはずなのですが・・・
ロードバイクがすぐに、オワコン化する原因・・それは、
日本の環境が、そもそもロードバイク趣味に向いてないことが、いちばん大きいと思います。
日本では、ロードバイクはどこでも、走ることができます。
まあ当然、街中でも、田舎でも、辺境でも、
どこでも走ることができますよね。
私は以前、これが、ロードバイクの強みだよな・・と、思っていた時期がありました。
つまり、ロードバイクはどんな場所でも走ることができるので、
どんな場所でも楽しむことができる!
ロードバイク最高!・・という、感じです。
しかし・・ロードバイクを乗り込むにつれ、それは間違いなのでは・・と、思うようになりました。
そう。日本に、ロードバイクで「快適に」走れる場所は、少ないです。
ただ走るだけなら、道交法に違反しなければ、
どこでも自由に走っていいのですが・・・
ロードバイクを「楽しめる」レベルで走ろうとすると、
それができる場所はなかなか、無いのです。。。
ロードバイクはやはり、ある程度飛ばし続けるほうが、楽しいです。
それはまあ、ロードバイクはそもそも速く走るためのものですので、そうでしょう。
しかし・・たとえば繁華街のような場所で、ロードバイクでかっ飛ばすのは、無理だと思います。
すぐに、信号・路駐のクルマ・飛び出してくる歩行者・・といったものに、
止められてしまいますので。
そしてロードバイクで「準高速道路」みたいなところを走るのも、難しいです。
高速道路に近いくらい車がかっ飛ばすけど、いちおう自転車も進入可能・・という道が、
日本にはたくさんあるのですが・・・
そういう場所はかなり、危険だと思いますので、
私はまったく走っていません。
実際、そういう場所での事故をニュースで見ることも、多いと思います。
とか、いう事情があるので・・・
日本でロードバイクが、快適に走り続けられる場所というのは、
島を一周するようなルートとか、サイクリングロードとか、そのくらいなんですね。
ロードバイクはどんな場所でも、走ること自体はできるわけですが、
こういう事情を把握していない場合、
ほとんどの場合で「走りにくさを我慢しながら走る」感じになるのです。
これでは、特にロードバイク初心者の場合、
楽しくなくなって、やめてしまっても、しょうがないですよね。。。
ちなみにこれが、欧州・・ヨーロッパの場合は、
事情が違ってきます。
ヨーロッパでは街中でも、自転車専用レーンが、
日本のような下手くそな作り方ではなく、自転車が走りやすいようにうまく作られていますので、
ロードバイクなどスピードが出る自転車でちゃんと、快適に移動できます。
そして「ユーロヴェロ」などといった、自転車専用道が全土に張り巡らされていたりしますので、
クルマがすごく速くて危険な道とかを通らずに、長距離の移動とか、長旅とかができてしまうのです。
ほんとうに、うらやましい限りです。
そういった環境であれば、ロードバイクを始めた初心者でも、
走りにくい。。やめたい。。とは、なりにくいでしょう。
実際ヨーロッパだと、ロードバイクがすぐオワコンになる日本と違って、
ロードバイクなどの自転車は国民の乗り物として、定着しているようです。
ヨーロッパの、アムステルダムなどを見てみると、
わかりやすいと思います。
日本でもロードバイクを快適に楽しむことは、可能ではあります。
実際私は、よく、ロードバイクで、
信号や、混雑に悩まされたりしない、快適な週末ライドを楽しんでいます。
しかし・・・日本で、快適なロードバイク生活を送るには、かなりの工夫が必要なのです。
そのまま、てきとうに走ったのでは、走りにくいですので・・・
例えば、グーグルマップを駆使して、走るルートをあらかじめ作成したり・・・
もしくはクルマにロードバイクを積んで、走りやすい場所までワープしたり・・・といった感じですね。
そういう「工夫」を、しっかりやれば、
日本でもロードバイクを楽しむことはじゅうぶん、できるのですが・・・
ロードバイクの初心者のうちは、いきなりは、それも難しいですので、
そういう「楽しむための工夫」を習得する前に、ロードバイクをやめてしまう・・ということが、
多いと思います。
このあたりが日本では、ロードバイクがオワコンになりやすい、
メインの原因なのではないか・・と、思います。
その点・・ロードバイクではなく例えば「折りたたみ自転車」だと、
日本の環境との相性は、良いと思います。
日本は、電車・バス・飛行機・・と、狭い国土に、交通機関が縦横無尽に走っています。
他の国ではちょっと、みられないくらいの交通機関の充実度です。
なので「輪行」を駆使し、自転車にとって走りにくい区間は、割り切って輪行でワープしてしまう・・という方針にすると、
自転車で走り回るのは、いっきに快適になるからです。
・・・と、また、「弱虫ペダル現象」みたいなきっかけがあれば、ロードバイク人気が再燃したりも、するかもしれないのですが・・・
そうなったとしても実際、日本では、
それほど大きなロードバイク人気が続いたりはしないのかな・・と、思います。