自転車で走ってて、転んでしまった。。
そういえば、このあいだも転んだじゃん!
・・ロードバイクなどのスポーツ自転車で「よく転ぶ」というのは、よく聞かれる悩みのようです。
私自身、始めたばかりの頃は、転ぶことが多かったものです。。
もちろん「慣れ」で解決していける部分もあるのですが・・・
それにしたって、やたら何度も転倒を繰り返す・・という場合には、
それ相応の「原因」があることも多いです。
そして原因があるということは、そこに気をつければ解決できるかもしれない、ということです。
なのでこの記事では、自転車で転びやすい原因は?
防ぐためにできることって、何?
そんなところを解説していきます。
目次
「前後の重心バランス」が崩れている
よく転ぶ原因・・「運動神経が悪い」とか、「不注意」とかもあるかもしれませんが・・・
私自身が一番重要だな、と感じたのはこの「重心バランス」崩れです。
重心バランスが崩れるって、どういうこと?
「前輪だけ」もしくは「後輪だけ」に、やたらと荷重がかかっている状態
ということです。
つまり例えば、疲れてどっかりとサドルに座ってしまって、
体重のほとんどを車体の「後ろ半分」だけに預けたりとか・・・
もしくは逆に「ハンドルだけ荷重」になって、重心がすごく前のめってるとか・・
そういうことです。
もちろん「正しい重心の位置!」なんてものが、ひとつに決まるわけもないのですが・・・
しかし例えば前輪側だけに、重さの「7割」が掛かっている!なんて状態だと、転びやすくなります。
つんのめる感じで吹っ飛びやすくなりますし、重さがうまく抜けませんので、障害物につまずきやすくもなるからですね。
例えばスポーツでも格闘技でも、片足だけに荷重をかけ続けるほうがいい!というのは、おそらく無いはずです。
両足にだいたい均等に荷重をかけるからこそ、バランスを崩さずに、すばやく動けるものだと思います。
ボクシングなどで、片足だけにおもいっきり重さを乗せていたら・・まともに動けませんので、すぐにやられてしまいますよね。
自転車でもここは似ていて、少なくとも片輪だけにおもいっきり荷重し続ける!というのは、
バランスを崩しやすい、弱い状態をつくりやすいものなのです。
じゃあ、どうすればいいの?
前輪と後輪の重心バランスを、「5:5」くらいにする
これがいいと思います。
5:5を中心に、たとえば6:4とか4:6とか、そのくらいまでは良くて・・・
しかし7:3を越えるくらいまで崩れるのはマズイ!と、そんな感じです。
人によっては後輪荷重が良い!とか、前輪荷重のほうが向いてる・・とかはあると思うのですが、
それを極端には崩さない!という感じですね。
と、自転車でやたら転びやすい!という場合には・・・
「前後輪のバランス」に気をつけてみると、改善できるかもしれないです。
「タイヤの質」を上げる
乗り方を気をつける以外に、「パーツのアップグレード」も有効です。
ここは特にロードバイクやクロスバイクといった、「スポーツ自転車」で使いやすい方法ですね。
ちょっと高価だけど、すごく高品質!といった製品がたくさんありますので・・
自転車のパーツにも、いろいろありますが・・・
転びやすいのをなんとかするなら、効果があるのはダントツで「タイヤ」でしょう。
ロードバイクやクロスバイクのタイヤには、すごく安いグレードから高価なものまで、いろいろなものがありますが・・・
ある程度「良い」グレードの、そして「グリップ力」に定評があるようなものに替えると、
滑りやすさ・バランスの崩しやすさといったものが、大幅に改善することがあります。
加えてタイヤは長年使っていても、劣化して滑りやすくなっていきますので・・・
例えば、購入した自転車に最初からついていたタイヤを、もう1年以上も換えずに使っている・・
といった場合はもしかすると、「タイヤが滑りやすい」ことによる転びやすさが出てしまうかもしれないです。
私自身、クロスバイクを初めて買ったあとは、タイヤを交換することなんて考えてもおらず、
相当に長い間、デフォルトのタイヤを使い続けていたものですが・・・
それが滑ってバランスを崩しやすい原因になっていたようで、
高性能なタイヤに交換したとたん、劇的にグリップ力が上がって感動したのを覚えています。
滑りにくい優れたタイヤって、どんなものがあるの?
ここは、
上の記事が参考になるのではと思います。
もし、自転車でいきなり倒れた!こけた!が多い場合・・・
そして、タイヤをぜんぜん換えたことがない!という場合は、思いきってここに手を入れてみるといいかもしれないです。
スピードの出しすぎ
「スピードの出しすぎ」もよく転ぶ理由としては、定番です。
これはもう、サッと思いつくところかもしれません。
スピードを出しすぎていると、ちょっとした障害物でもガクッ!と体勢を崩しますし・・
勢いに乗ったまま体勢を崩すと、それを立て直すのも難しいです。
さらに速すぎると障害物に気づきにくいので、よく転ぶ!を引き起こしてしまいます。
雨の日にスピードを出しすぎるのも、よく転ぶド定番の理由ですよね。
濡れた路面で速く走ると、何もないところですっ転ぶ可能性すら出てきますし・・
速すぎて、たまたま濡れたマンホールに気づかなかったりでもすれば・・結果は予想できてしまいます。
さらには速すぎると「曲がる」ときにも、転倒リスクは上がります。
スピードをちょっと緩めていれば、なにも問題なく曲がれたはずのコーナーでも・・
調子に乗って高速度で突入してしまって、遠心力に耐えきれず吹っ飛ばされた!という例はいくらでも転がっているはずです。
私もつい最近、コーナーで滑って茂みに突っ込んでいく人を見ました。
とはいっても、スピードを出してはいけない!ということではないです。
特にロードバイクだと、スピードを出してナンボの自転車ですし・・
さすがにロードバイクで転ぶの怖いから、ママチャリみたいなスピードしか出さない!はナンセンスでしょう。
大事なのは、状況に応じた「スピードコントロール」が必要ということです。
たとえば障害物が多い歩道上で、必要以上に飛ばしなんてしたら、そりゃ転ぶでしょうし・・
逆にキレイに舗装された車道上なら、いくらか飛ばしてもそうそう転んだりなんてしないはずです。
今はスピードを出していいか?だめか?を、正確に「判断」したほうがいい!ということですね。
という感じで、自転車でよく転んでしまうときは・・
自分は出してはいけないところで、スピードを出しすぎていないか?
ここをチェックし必要なら直すと、うまくいくかもしれません。
現場検証を、徹底的に
落車をしてしまった、直後・・・
落車をした場所の現場検証も、有効な行動のひとつです。
落車をしてしまった場所を、実際に観察してみて・・
なにか落車の原因になる要素は無かったか?と、考えてみるんですね。
たとえば私の場合、落車してしまった場所に、
「進行方向に沿うような、わずかな段差」が隠れていたことがあります。
ロードバイクなどの自転車は、進行方向に「直交」する段差には滅法、強いです。
歩道にある段差に、正面からまっすぐ向かっていく場合、
その段差が原因で転んでしまう・・ということはまず、ありませんよね。
けっこう大きめの段差であっても、いとも簡単に、クリアできるはずです。
しかし進行方向に「沿う」段差には、ものすごく弱いです。
そういう段差は、タイヤを側面から崩すようにしてしまいますので、
たった1cmとかの段差でもじゅうぶんに、自転車が転ぶ原因になり得ます。
私の場合、落車した現場を見に行ってみたところ、
草むらに隠れてかなり見えにくい形で、この「進行方向に沿う段差」が見つかったのです。
これが原因で体勢が崩れ、落車したのはほぼ確実でしたので、
ああ、次からはこういう段差に、もっと注意しながら走ろう・・と、
そこから教訓を得ることができました。
場合によっては、路面がそこだけ濡れていたとか、
冬であれば凍っていたとか、そういうのを発見することもあるでしょう。
・・・と、落車をしてしまった場合には、その落車をした「場所」に原因がなかったか、しっかりと確認してみて・・
もし、原因があったのなら、
同じような原因には二度と引っ掛からない・・と、考えを改めるのが、
その後落車を起こさないために大事だと思います。
今回は「自転車でよく転ぶのは、なぜ?」をテーマにお話ししてみました。