「ミニベロ」と「ロードバイク」は、ホイールの大きさがまったく違います。
まあ、当然、そうなのですが・・・
この「ホイールサイズの違い」が、乗るときのコツとか、乗り味とかを、
まったくの別物レベルにまで、変えてしまいます。
私自身はもう8年ほど、18インチサイズくらいのミニベロを愛用していますので・・
この記事では「ミニベロの乗り方のコツ」をお話ししてみます。
「自分の力で安定させる」が最重要
例えば一般的な700c・27インチのロードバイクと、
18インチの、ブロンプトン・Birdyといった折りたたみ自転車ですと・・
ホイール面積に換算して、2倍を超える差があります。
そしてホイールは、面積が大きければ大きいほど、
回転することで自転車を安定させる効果・・・「フライホイール効果」が大きくなります。
なのでロードバイクだと、スピードを出せば出すほどこのフライホイール効果によって、
車体が勝手にしっかりと、安定してくれます。
そのためロードバイクの乗り方は、特に高速で走るときには、
このフライホイール効果を利用し、フライホイール効果の邪魔をしないような走り方になると思います。
ロードバイクでは自分で、必死にバランスをとろうとしなくても、
フライホイール効果が勝手にバランスをとってくれます。
そして自分で無理な力を入れると、その力みが「ノイズ」となって、
むしろ自転車がスムーズに走るための、邪魔になると思います。
なのでロードバイクでは、下手に力んだり、無理に自転車を安定させよう!などとはせずに、
自転車が「自分で、安定して走ろうとする力」に身体を預けてしまっていいと思います。
しかし・・・折りたたみ自転車などのミニベロだと、このフライホイール効果が極端に弱いです。
ホイールサイズにもよるのですが・・・
20インチとかの、ミニベロとしては比較的にホイールが大きいものでも、
フライホイール効果は体感で、半分以下になると思います。
ましてや14インチとか、8インチとかの小さいホイールだと、
フライホイール効果はほとんど、あてにできないほど小さくなってしまいます。
なのでロードバイクと比べて、
自分の力で自転車を安定させる、という要素が強くなると思います。
ロードバイクだと、体を完全に脱力させて、
ロードバイクの動きに任せるように、走ればいいのですが・・・
ミニベロだと、自分の体でしっかりと自転車を捉え、
安定させてあげなければいけない、といった感じですね。
そしてもちろん自転車には、前輪・後輪のふたつがあるわけですが・・・
しっかりと安定させなければいけないのは、「前輪」のほうです。
後輪のほうは、大きなフレームにつながっているので、
フライホイール効果が弱かったとしても、そう簡単にブレたりまではしないのですが・・・
前輪のほうにつながっているのは、フォーク・ステム・ハンドルくらいしかありませんので、
重さとしても、大きさとしても、後輪部分よりずっと小さいです。
なのでミニベロだと、ロードバイクと比べて、
ハンドルを自分の力でしっかり安定させるのが、なにより重要になってきます。
ロードバイクだと、ハンドルは手を添えるだけ、と言う情報源も多いのですが・・・
ミニベロを「手を添えるだけ」の状態で乗ると、安定しにくいので疲れやすくなったり、
障害物にぶつかった時など・・場合によっては、危険になることもあると思います。
がちがちに握りしめる必要は、もちろん無いのですが、
ハンドルがブレたりしないように「しっかり握る」のは、重要になってくると思います。
まとめますと・・・
ミニベロはロードバイクに比べると、大幅に不安定になりますので、
進むのを自転車任せにはせず、自分の身体でしっかり安定させる、というのが重要になると思います。
そしてなかでも、ハンドルを自分の力でちゃんとまっすぐ向ける!というところに集中すると、
よりミニベロに向いた、安定性が高い乗り方が実現できるのではないか・・と、思います。