快晴の、気持ちいい空の下・・
ロードバイクで快調に、かっ飛ばしていたのに・・・
ずるっ!
あ、やべっ!・・と思ったときには、もう遅く。。
気がついたら冷たい地面から、雲ひとつない青空を見上げている・・・・・・
・・・「落車」は、ロードバイクにつきもののトラブルです。
痛いし、怪我するし、状況によっては命の危険もあるものですので、
もちろん、できるだけ起こすべきではないんですが・・・
自転車は不安定な乗り物ですので、起きるときはどうしようもなく、起きてしまうものだと思います。
何年もロードバイクに乗っていて、ただの一度も落車をしたことが無い!という方は、
おそらく、かなり少ないでしょう。
私も過去に3回ほど、落車をしたことはあるのですが・・・
しかし落車をしてしまった時、その落車から学ぶようにすると、
その後の自転車生活において、落車を起こしてしまう可能性を減らしていけると思います。
そう、「落車をした直後」というのは、
二度と落車を起こさないよう、自転車の乗り方を改善するチャンスだと、私は思います。
落車の状況は、人によって違ってはくるのですが・・・
落車には必ず、自転車の操作ミスとか、路面が悪かったとか、
何らかの「原因」があるはずです。
自転車は基本的に、何もないところで、原因もなく転びはしませんので、
それが転んでしまった・・ということは、何か、悪いところがあったわけですよね。
そして落車した直後というのは、「ここで落車した!」ということが、もちろんはっきりとわかっていますし、
もちろんそのときの状況を、鮮明に覚えているはずです。
加えて落車した直後は、「痛い。。もう二度と落車したくない。。」という気持ちが、強烈にあるはずです。
私は、よくわかります・・笑。
以下、不覚にも落車してしまった時、
その直後にここから学べば、今後落車を起こす可能性を減らせる!
・・と思うポイントを、紹介していきます。
目次
現場検証を、徹底的に
落車をしてしまった、直後・・・
まずやるべきだと思う、有効な行動は、
落車をした場所の現場検証です。
落車をしてしまった場所を、実際に観察してみて、
なにか、落車の原因になる要素は無かったか?と、考えてみるんですね。
たとえば私の場合、落車してしまった場所に、
「進行方向に沿うような、わずかな段差」が隠れていたことがあります。
ロードバイクなどの自転車は、進行方向に「直交」する段差には滅法、強いです。
歩道にある段差に、正面からまっすぐ向かっていく場合、
その段差が原因で転んでしまう・・ということはまず、ありませんよね。
けっこう大きめの段差であっても、いとも簡単に、クリアできるはずです。
しかし進行方向に「沿う」段差には、ものすごく弱いです。
そういう段差は、タイヤを側面から崩すようにしてしまいますので、
たった1cmとかの段差でもじゅうぶんに、自転車が転ぶ原因になり得ます。
私の場合、落車した現場を見に行ってみたところ、
草むらに隠れてかなり見えにくい形で、この「進行方向に沿う段差」が見つかったのです。
これが原因で体勢が崩れ、落車したのはほぼ確実でしたので、
ああ、次からはこういう段差に、もっと注意しながら走ろう・・と、
そこから教訓を得ることができました。
場合によっては、路面がそこだけ濡れていたとか、
冬であれば凍っていたとか、そういうのを発見することもあるでしょう。
・・・と、落車をしてしまった場合には、その落車をした「場所」に原因がなかったか、しっかりと確認してみて・・
もし、原因があったのなら、
同じような原因には二度と引っ掛からない・・と、考えを改めるのが、
その後落車を起こさないために大事だと思います。
「タイヤからの荷重抜け」はなかったか
路面ではなく、「自転車の乗り方」のほうで、
落車の原因になりやすい要素があります。
「タイヤからの荷重抜け」です。
タイヤは、ちゃんと重さがかかっているときに、しっかりグリップするものです。
これはタイルの上など滑りやすいところで、
体重をまったく掛けない状態で、ロードバイクのタイヤをぐいぐい滑らせてみて・・・
そして、しっかりと体重を掛けた状態でも、
同じように、タイヤをぐいぐい滑らせてみると、わかりやすいと思います。
おそらく体重を掛けているときのほうが、
圧倒的に、滑りにくいはずです。
そして、タイヤが滑って落車してしまった場合、
そのタイヤから荷重が抜けていた・・ということが、よくあります。
自転車には、前輪と後輪のふたつしかありません。
なので体重はすべて、そのふたつのホイールに掛かるはずです。
そして普通は、それぞれのホイールに掛かる体重は、
5:5とか、4:6とか、そんなバランスだと思います。
なのですが・・・
段差を越えようとするアクションのとき・・例えば、前輪を持ち上げようとした時とか、
もしくは体勢を崩してしまった時とかに、
8:2とか、9:1とかいった感じに、荷重バランスが大きく崩れてしまうことがあります。
荷重が掛かっていないタイヤは滑りやすくなるわけですので、
荷重が10のうち1とか、2とかになっているほうのタイヤがずるっと、滑ってしまうわけですね。
私自身、このミスをしたことがあるのですが・・・
段差を越えようと、前輪をひょいと持ち上げようとした瞬間に、
段差に、変なふうに前輪が当たってしまい、おもいっきり滑ってしまって・・・
あとは、ご想像にお任せします。笑
後輪は滑ったとしても、まだ立て直せるのですが、
前輪ががっつり滑ると、立て直すのは、まあ難しいですね。。。
特に自転車に乗るとき、「後傾」という、重心バランスが後ろに崩れてしまった状態になると、
特に、前輪から荷重が抜けやすくなってしまうと思います。
こういうことがあったので、私は現在は基本的に、
段差を越えるときとかであっても、
「前輪:後輪=5:5」のバランスを、厳守するようにしています。
そうするようにしてからは、ホイールが変に滑ってしまう・・ということはなくなりましたし、
そうするようにしてから今までの間は、落車したことはありません。
スピードの出しすぎはなかったか
これは当然ではありますが、
落車したとき、「スピードの出しすぎ」があったのなら、
悔い改める必要があると思います。
特に街中の、段差とか、落車原因が多いような状況でスピードを出しすぎるとか、
下りで、スピードを出すのが気持ちよくてついつい、ブレーキを離してしまう・・・とかいうのには、特に注意するべきでしょう。
スピードに乗った状態で落車すると、遅い状態で落車するよりもちろん、
怪我もしやすいわけですし。。。
そもそもロードバイクが、スピードを出していい状況・・というのは、限られます。
なのでどうしてもスピードを出したいのであれば、
たとえば島一周のような、道が広くて、かっ飛ばしても問題ないような場所に行ってからにするとか、
そのために電車や、クルマでの輪行を駆使する・・とか、いろいろと工夫するべきだと思います。
そしてもし、落車したときに明らかにスピードを出しすぎだったな・・と思ったら、
二度と同じような、落車を起こしやすいような状況でスピードを出しすぎないよう、教訓とするべきだと思います。
・・・と、落車をしてしまったときは、
たいてい、しかるべき「原因」があると思います。
そしてその「原因」は、人によってだいぶ違ってくるはずです。
なので落車をしてしまったら、なぜ俺、ここで落車したん?・・と、
現場をしっかり検証するようにしておくと、
二度と同じような落車を起こさないよう、予防の助けとなってくれると思います。