シクロクロスは、オフロードを走れるドロップハンドル自転車です。
ですが・・実は通勤にも、かなり向いています。
自転車通勤に使える自転車には、いろいろな候補があります。
ロードバイク、クロスバイク、ピストバイク、折りたたみ自転車などなど・・・
そしてそのひとつに、シクロクロスがあります。
私自身は一時期、自転車で毎日通勤していたのですが・・・
そのときよくシクロクロスで、通勤していました。
太いタイヤのドロップハンドル自転車は果たして、通勤にどうなのか?
まず、結論から書きますと・・・
シクロクロスは通勤にすごく向いた自転車です。
そして特に「距離が長め」「車道が多め」の通勤に向いています。
以下、詳しく解説してみます。
目次
シクロクロスでの通勤を、「ロードバイク」と比べると
シクロクロスのライバルといえば、まずはおなじみ、ロードバイクです。
シクロクロスが32cくらいの、太いタイヤを履くのに対して、
ロードバイクは23cくらいの、遥かに細いタイヤを使うわけですよね。
太さで1.5倍くらい、エアボリュームだとさらに違うわけです。
それでは「23cくらいの細いタイヤ」と「32cくらいの太いタイヤ」・・・
どっちが、通勤に向くのでしょうか?
個人的には・・太いタイヤのほうが通勤に向く、と思います。
日本の道はご存知のとおり、ガタガタ道が多いです。
キレイな車道だけをシャーっとかっ飛ばせるのなら、ロードバイク最強なのですが・・・
現実はそうはいきません。
特に「通勤路」は、自由に道を選べるツーリングと違って、
自宅から職場までを結ぶいくつかのルートしか、選択肢がありません。
なので走りにくい歩道とか、段差でガタガタの道とかを走らざるを得ないことが多いんですね。。
そしてそういう道を走りまくるのなら、
ガタガタも段差もふわふわと吸収できる、シクロクロスのほうが圧倒的に快適なのです。
シクロクロス通勤は「クロスバイク」と比べてどうか?
通勤向き自転車というと他にも、「クロスバイク」があります。
むしろ通勤の王様といえば、クロスバイク!・・と言われることも、多いですね。
クロスバイクとシクロクロスの違いといえば、まずは、ハンドルです。
クロスバイクはバーハンドル、シクロクロスはドロップハンドル、ですね。
タイヤの太さは、シクロクロスのほうがすこし太めですが、
クロスバイクも28cくらいとかなり太め・・という感じだと思います。
そして「距離が短め」「歩道が多め」の場合は、クロスバイク有利だと思います。
バーハンドルはすばやい動きが得意ですし、
長い距離を巡航とかしないのなら、機動性のあるクロスバイクはすごく強いです。
一方で・・冒頭でも少し書きましたように、
距離が長め・車道が多めの場合は、シクロクロスが強いと思います。
ドロップハンドルというハンドルは、「直進し続ける」のに向いたハンドルですので、
例えば毎日10km以上とか、車道メインでびゅんびゅん走り続ける場合には、
シクロクロスがベストバランスな自転車になってくるのです。
どんなシクロクロスが、通勤に向く?
シクロクロスとひとくちに言っても、いろいろな車種があるわけですが・・・
どんな車種が、通勤向けなのでしょうか?
まず、私なりの結論を書くと、
「値段が安め」「車体が重め」なシクロクロスが、良いと思います。
まあ、基本的には安いと、重いわけですが・・笑
通勤には、トラブルがつきものです。
駐輪のときに何かにぶつけてしまった・・とか、
確率は低いですが、事故とか、勤務中の盗難とかですね。
シクロクロスはもともとレース機材ですので、高価な製品もたくさんあるのですが・・・
通勤でそういうものを使ってしまうと、何かあったときのダメージが大きすぎます。。
そして通勤では、そこまで軽量化する必要もありません。
レースレベルで、1秒を争うなんてことは無いからですね。
遅刻しそうになって、分単位を争うことはあるかもしれませんが・・笑。
そしてある程度重いほうが安定はしますので、
通勤用途だとむしろ、そのほうが走りやすかったりするのです。
例えば私自身の場合は「CrossCheck」という、
SURLYのシクロクロスフレームをベースに組んだ自転車を、通勤に使っていました。
これは車体総額で、10万円台前半くらいで組んでいますし、
重量のあるクロモリなので、重心がすごく安定してくれます。
実体験としてすごく、自転車通勤はやりやすかったです。
・・と、自転車通勤のための自転車として、
シクロクロスはなかなか良い選択肢なのではないか、と思います。
「折りたたみ自転車」も実はすごく、通勤に向く自転車だったりするのですが・・・
個人的には状況に応じて、
「クロスバイク」「折りたたみ自転車」そして「シクロクロス」を、スリートップとしたい感じがします。
自転車通勤の自転車、なににしよう?とお悩みの方の、
なにかの参考になれば、と思います。