自転車が、こいでもこいでも進まない・・!とか、
ぜんぜんグリップしない!とか、乗り心地がぶよぶよで快適じゃない。。とか・・
もしくは、すぐパンクする!とか・・・
自転車は「空気圧」がちゃんと管理されていないと、トラブルがすごく多くなります。
なので「適切な空気圧」になるように、ちゃんと管理した方がいいわけですが・・
空気圧をどのくらいにするか?は、意外と迷われるところです。
メーカーによる規定があったりもしますが・・指定にかなりの「幅」があることも多いです。
雑誌やブログなどの情報源を見ても、書いてあることがまちまちだったりしますよね。
なのでこの記事では、自転車の空気圧は実際、どのくらいにすればいいの?
というところを「考え方」を軸にして解説していきます。
目次
最終的には「走行抵抗が軽く」「グリップ力が高い」空気圧に
空気圧は、どのくらいにする?
たとえばロードバイク・クロスバイクあたりですと、
「4気圧」「5気圧」「6気圧」「7気圧」「8気圧」「9気圧」「10気圧」
まあ、そのくらいが一般的な選択肢になってくると思います。
マウンテンバイクなら、もっと低い空気圧でもいいですが・・
さすがにロードやクロスでこの範囲より低い空気圧にすると、「リム打ちパンク」を起こす可能性が増えてしまいます。
そしてさすがに、この範囲より高い空気圧すると・・高圧すぎてタイヤやチューブに負荷がかかりやすくなりますし、
そもそも、メーカーの推奨範囲を超えてしまうことも多くなるでしょう。
では、どの空気圧を選べばいいのでしょうか?
・・ここは「ロードバイクなら7気圧!」「クロスバイクだと6気圧くらいがいい」みたいに、一概に決めてしまうのではなくて、
「走行抵抗が軽く」「グリップ力が高い」空気圧に調整する
のが、一番いいのでは・・と思います。
空気圧が高いことのメリットは?
一番は「走行抵抗が軽くなる」ことだと思います。
ロードレースなんかでは、それを狙ってカンカンの高圧タイヤにしていますよね。
そして、空気圧が低いことのメリットは?
こっちの一番は「グリップ力が高くなる」ことでしょう。
マウンテンバイクなどではそのために、かなりの低圧にしているはずです。
なので、実際に乗りながらすこしずつ空気圧を調整したり、
空気を入れるとき毎回、違う空気圧にしてみたりして・・
自分・自分の自転車が「走行抵抗の軽さ」と「グリップ力」を両立できる空気圧を探していく!
・・というのが一番なのでは、と思います。
空気圧をちょっと高めにしたところ、たとえば雨の日にちょっと滑りすぎるなー・・少し下げるか。とか・・
ちょっと低めにしたところ、サイクリングロードでスムーズに進みにくくなったので、
1気圧足してみたところ、スーッと進むようになった・・これでいこう!みたいな感じですね。
ちなみに私自身、現在メインで使っている自転車では6-7気圧がちょうどいい、と感じていますが・・
最終的にどのくらいの空気圧に落ち着くのか?は、人によって違ってくると思います。
自転車タイプ別!空気圧の「目安」はこのくらい!
自転車の空気圧は、最終的には人それぞれになります。
とはいっても・・「このタイプの自転車では、だいたいこのくらい」という目安もあります。
その目安から明らかに外れてしまうと、そのタイプの自転車のメリットをぜんぜん活かせなくなったり、
何がしたいのかよくわからない自転車になってしまったりしますので・・
あくまで目安を軸に、そこから少し上げてみたり下げてみたりしながら、
自分なりの空気圧を探っていく!
という方法のほうが、妥当な空気圧に行きつくのは、よりスムーズになるでしょう。
それでは・・自転車タイヤの空気圧は具体的に、どのくらいにすればいいのでしょうか?
ここでは自転車の種類ごとに、目安を解説してみます。
車種1:ロードバイク
スポーツ自転車の王様、ロードバイクの場合は・・
空気圧は7-9気圧くらいの、ちょっと高めの空気圧が向くと思います。
理由はもともとロードバイクが、「スピード」「走行抵抗の軽さ」を重視した自転車だからです。
もちろんエンデュランスロードといった、スピードをさほど求めないロードバイクもありますが・・
ロードバイクはもともとレース用自転車ですし、基本的には「速く走りたい」ものですよね。
そしてそういうロードバイクでは、空気圧を高めにしておけば、
軽い力でスーッと、遠くまで走れるようになります。
もちろん上に書きましたように、「グリップ力」が落ちないくらいの空気圧にしたいところですが・・
バランスとしては、7気圧から9気圧までのどこか・・あたりが妥当だろう。
というのが、いろいろ空気圧を変えたりして乗り回してみての結論です。
もしロードバイクで空気圧をかなり低めにすると、確かに「グリップ力」「乗り心地」はアップするのですが・・
そのぶん滑走性能が悪くなってしまい、スピードを求める自転車のはずなのに、何がしたいのかわからない・・
みたいな感じになると思いました。
逆に9気圧を越えるほどにまで上げると、タイヤはカッチカチに固くなりますので、
さすがに衝撃吸収性が下がりすぎて、乗り続けるのがキツくなりやすいなぁ・・
と、個人的には思います。
車種2:クロスバイク
ロードバイクの次に人気?な「クロスバイク」ですと、空気圧はすこし低めが合うと思います。
ざっくりとした目安は5-7気圧といったところでしょう。
クロスバイクだとロードバイクに比べると、一般的に「少しゆっくり走る」「街乗り」といった要素が強くなると思います。
クロスバイクを買っておいて、ロードバイク同等に速さを求める!!・・という方向性には、あまりならないでしょう。
そしてそういう前提だと、空気圧はすこし低めのほうが扱いやすいです。
上で説明した「グリップ力」が高めになることに加えて・・
「歩道の段差」による衝撃がマイルドになったり、「乗り心地」がレベルアップしたりするからですね。
実際に私自身、通勤で何度もクロスバイクを使ってきましたが・・
試しに9気圧くらいの、かなり高めの空気圧にしてみたことがあるのですが、
歩道の段差でガンガン衝撃がくるわ、雨の日はすぐ滑りそうになるわ・・で、乗れたものではありませんでした。
そして6気圧くらいまで落として乗ると、まったく別物の自転車かと思うくらいに乗りやすくなりました。
車種3:マウンテンバイク
マウンテンバイクなら、空気圧は2-4気圧くらいが目安になると思います。
基本的にマウンテンバイクは、そのくらいの低い空気圧で乗るもの、ですね。
マウンテンバイクはもちろん、ぶっといタイヤによる圧倒的なグリップ力とか、
ロードバイクとは比較にもならないレベルの、ガタガタ道の走破性とかがメリットなのですが・・
マウンテンバイクを高圧にしてしまうと、それらメリットがことごとく無くなってしまいます。
目安としては・・例えば砂利道やマウンテンバイクコースなどの、ごりごりのオフロードを走るときは「2気圧」くらいがいいかな、と思いました。
そういう道では衝撃吸収とか、ハンドルのとられにくさとかが命ですので・・
そのあたりを最大化するために、かなり低めの空気圧にしたほうが快適です。
そしてマウンテンバイクで一般的な歩道・車道を走る・・というときは「4気圧」くらいが妥当かな、と思います。
そういう場合はそこそこ、滑走できる「走りの軽さ」を重視したいですし・・
4気圧くらいなら、マウンテンバイクならではの衝撃吸収性とかもぜんぜん保たれますので、
バランスがいいのではないか、と感じました。
車種4:折りたたみ自転車
折りたたみ自転車の場合は、空気圧は5-7気圧くらいだろうな・・と、
実際にずっと乗っている経験から、思います。
数値でいうと、上で触れた「クロスバイク」と同じくらいですね。
折りたたみ自転車は車種にもよりますが、ロードバイクのようなスピードでの走りは難しいですし、
一般的には街中メインの、クロスバイクに似た走りになってくると思います。
そして5-7気圧くらいだと、そういう「折りたたみ自転車らしい走り」の中で問題なく、快適に走れるなぁ・・と思いました。
折りたたみ自転車であまりに空気圧を上げると、ホイールが小さいこともあいまって、滑りやすく・不安定になります。
実際、空気圧を上げすぎた折りたたみ自転車で、雨の中滑って落車しかけたことがあり・・
反省してその後、空気圧は低めにしていたりします。笑
そして空気圧をあまりに下げすぎても、折りたたみ自転車はもともとスピードが落ちやすいこともあり、
ぜんぜんスピードが出ない自転車になってしまいます。
なのでこのあたりを考えて、バランスを追求しておくと紹介したくらいの空気圧になるかな・・と感じます。
実際に私自身、ブロンプトンという折りたたみ自転車をいつも6気圧、もしくは7気圧くらいにして乗っています。
そして特に空気圧を変える必要は無いかな・・と思うくらいには、乗り心地に満足しています。
以上、自転車の空気圧についていろいろお話ししてみましたが・・
結局は自分にとって「快適に乗れる」といったものが、目指すべきところだと思いますので、
数値だけに捉われず、いろいろと試行錯誤していくといいのではないかと思います。
今回は自転車タイヤの空気圧はどのくらいがいい?といったテーマでお話ししてみました。