テクトロのブレーキは、効かない!
・・と、言われることがあります。
ブレーキはシマノの、105(というグレード)以上!とか、
テクトロは安いけど弱いから、もっとグレードが高いブレーキがいいよ?とか・・・
私自身はとある事情から、もう5年ほどテクトロのブレーキを愛用しています。
なのでこの記事では、テクトロのブレーキは本当に弱いのか?効かないのか?
そんなところを解説していきます。
目次
基本的に、弱くなんてない
まず、結論からですが・・・
テクトロのブレーキは基本的には、弱いものではないと思います。
私自身は現在、テクトロの「RX5」というミニVブレーキを使っているのですが・・・
これは軽めに握っても、ちゃんとタイヤがロックするくらいの強さがあります。
ブレーキでは基本的に、「タイヤがロックする以上のパワー」は必要ないです。
ブレーキはタイヤがロックする「直前」の状態が、一番強いものですし、
タイヤがロック・・つまり完全に止まると、そのままずるーっと滑っていくだけで、逆効果です。
あまりにも強力なブレーキは、ちょいと握るだけでタイヤがロックしてしまうのでむしろ、逆効果だったりします。
そこそこの力で握ってやっと、タイヤがロックする・・くらいのバランスのブレーキのほうが、
「コントローラブル」なので実は、良かったりするんですよね。
弱いブレーキというのは「必死で握っても、タイヤがロックしない」ほどに効きが悪いブレーキのことです。
イメージ的には、安いママチャリのブレーキですね。
おもいっきり握ってやっと、キー・・っといいながら止まっていくような感じのやつです。
テクトロのブレーキはもちろん、そんな品質ではないです。
なので少なくとも「テクトロのブレーキは、弱いからダメ!」とかでは無いのではないか・・と思います。
「価格による」部分もある
とはいえ・・テクトロのブレーキは「値段なりの性能」という面もあります。
テクトロのブレーキには、廉価なものが多いです。
私が使っている「RX5」だと、前後セットで6,000円くらいでしたし・・・
セットで4,000円弱とか、そのくらいの価格のものも多いです。
そしてこのへんを大きく上回るような、すごく高価なグレード・・というのはあまりなさそうでした。
対して例えばシマノだと、「高級グレード」というものがあります。
アルテグラとか、デュラエースとかですね。
例えば一番高いグレードのデュラエースだと、前後セットで14,000円とか、18,000円とか、そのくらいのものが多いようです。
ひとつ下のアルテグラでも、12,000円くらいはするようですね。
そしてブレーキは高価なほうが、より効きが良かったり、よりコントロール性が良かったり・・と性能が高いものです。
これはまあ、安いブレーキと高いブレーキで性能がまったく同じなら、高い製品を買う人は居ませんので・・そうでしょう。
なので廉価なもの中心のテクトロと、シマノのハイグレードなものを同列に比べると、
どうしても「テクトロは性能が低い!」となるわけです。
とはいえもちろん、シマノにも廉価グレードの製品はあります。
私自身は「デオーレ」という、シマノの、マウンテンバイク用低めグレードのブレーキも使っているのですが・・・
握り心地とか、効きとかコントロール性とかの、総合的にみた「性能」は、
テクトロもシマノも特には変わらないんじゃないか・・と感じました。
そして試乗でですが、デュラエースグレードのブレーキがついた自転車に乗ったこともあるのですが、
やっぱり実際に、ブレーキの質は高いですね。
ブレーキの「剛性」と言いますか・・握ったぶんだけしっかり止まる!という感じは、廉価ブレーキよりも確かに高いと感じました。
これはもう、シマノ社がコストをかけて、しっかりと作っているのでしょう。
というわけで・・テクトロは廉価グレードの製品が多いので、他社のハイグレード製品と比較されて、「性能が弱い」レッテルを貼られる
実際に起きているのはこういうことで、
決して、「テクトロ社 = ブレーキが弱い」とかそういうことではないよなぁ・・と、個人的には思いました。
今回はテクトロのブレーキは効かない!は本当か?といったテーマでお話ししてみました。