自転車のサスペンションって、実はデメリットだらけです

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赤いマウンテンバイク

サスペンションは自転車の衝撃をやわらげる、重要パーツです。

そしてもちろん有効に使えば、圧倒的なメリットがあるのですが・・

しかし意外にデメリットも多いアイテムなので、装着しないほうがいい場合もけっこうあります。

 

街中を見渡しても、サスペンションつきの自転車はよく走っています。

そしてオリンピックのマウンテンバイク競技などを見れば・・当然ですが、ほとんどの自転車がサス付きです。

 

そして私自身も、サスペンション付きの自転車を買おうかな?と検討したことはあるのですが・・

調べてみるとサスペンションは、意外とデメリットが多く人を選ぶものだ!

ということが分かってきて結局、サスペンションは装備しないことを選びました。

 

なのでこの記事では、自転車のサスペンションのデメリットは?

それでもサスペンションを装備したほうがいいのは、どんな人?

といったところを解説していきます。

漕いだパワーを吸収する

白いマウンテンバイク

せっかく生み出したパワーを吸収してしまう。。

これがサスペンションの、第一のデメリットとなります。

 

サスペンションの仕事は、パワーを吸収することです。

段差を越えるとき、ガタガタ道を走るとき、小岩にぶつかったとき・・

自転車を襲う衝撃パワーを吸収することで、なめらかな走りを実現してくれるわけですね。

 

もちろんそれが、サスペンション本来の機能なのですが・・

しかし衝撃だけではなく、足で漕ぐパワーも吸収されてしまう!

という、嬉しくない副作用がついてくるのです。

 

サスペンション無しなら、100のエネルギーで進めていたところを・・

サスペンションが20を吸収してしまって、80のエネルギーしか使えなくなった、みたいなイメージです。

そして自分の脚力というわずかなエネルギーで進む自転車にとって、これはかなり痛いポイントです。

 

実際に私自身、サスペンション付きの自転車に乗ったこともあるのですが・・

明らかに「びよんびよん」してしまい、進みにくい!と思ってしまいました。

すべての力を、ホイールに伝達できないような感覚です。

 

確かに、サスペンションのパワー吸収をやわらげる方法はあります。

  • 高性能なサスペンションを使う
  • 綺麗なペダリングをする
  • サスペンションをロックアウトする

こんな感じですね。

 

高性能なサスペンションは衝撃を吸収しつつも、推進力を殺しにくいように作られていますし・・

綺麗でロスの無いペダリングをすれば、サスペンションに吸われる力を最小限にできます。

さらに「ロックアウト」機能があるなら、サスペンションを固定してしまうこともできます。

 

しかしそれぞれ完全な解決にはならないというのも現実です。

80になってしまうエネルギーを、90は保つことができるというだけで・・

サスペンション無しの「100」と比べるとやっぱり、不利なのは変わりありません。

 

ロックアウト機能も、サス無しと同等レベルで完全に固定できるわけではありませんし・・

ロックアウトを使っていない状況ではもちろん、パワー吸収は普通に起きてしまいます。

かと言って常時ロックアウトして使うなら、そもそもサスペンション要る?という話になってしまいます。

 

という感じで、貴重な推進パワーの一部を吸収してしまう。。

というのが、サスペンションの第一のデメリットになります。

重い

マウンテンバイクのシルエット

重い

これもシンプルではありますが、サスペンションの重要なデメリットになります。

 

サスペンションは、重いです。

一般的なカーボンフォークと、サスペンションフォークとを比較してみると・・

  • カーボンフォーク:500g
  • サスペンションフォーク:1500g

すごくざっくりですが、このくらいの違いがでてきます。

重さにして、1kgもの差が出るわけですね。

もちろんリアサスペンションの装着するなら、さらに大幅に重くなります。

 

サスペンションは見た目の通り、複雑な機械のカタマリですので・・

その分どうしても、重くなってしまうのは仕方がないでしょう。

 

そして軽ければ軽いほど良い!というのは、自転車の常識です。

軽いほど、漕ぎ出しや自転車の軽快なコントロールに有利ですし・・

特に「登り」において重さは、進むスピード自体を減らしてしまいます。

 

実際にロードバイクは、1g単位で軽量化されることも多いですし・・

マウンテンバイクの世界でも、軽量化の努力はされることが多いです。

それだけ軽さは自転車の世界では、大事ということですね。

 

なのでその軽さを、かなりのレベルで後退させてしまう。。

というのもサスペンションの、重要なデメリットです。

値段が高い

値段」が、高い。

というのもサスペンションの、注目するべきデメリットになります。

 

サスペンションを装着した、フロントフォークやフレームは・・

言うまでもなく、普通のフォークやフレームより高額になります。

そして自転車はできれば安く買いたいものですので、ここは大事なポイントです。

 

サスペンションの値段はもちろん、品質によって変わってきますが・・

高品質なサスペンションフォークだと、1本で10万円くらいはします。

山によく行くガチなマウンテンバイクライダーだと、そのくらいのを装着していることも多いようです。

エントリークラスのロードバイクが1台、買えてしまうくらいの値段ですね。

 

もちろん1万円を切るような安いサスペンションフォークも、有るにはあります。

しかし安いサスペンションには性能が低くて逆効果という、また難しい問題がでてきます。

大した衝撃吸収もしないのに、漕いだパワーをガンガン吸収してしまう、単なる「足かせ」みたいになってしまう・・ということですね。

そしてそれを防ぎたいならやっぱり、サスペンションにはある程度お金を出したほうがいいと言われています。

 

なので、ある程度の出費を覚悟する必要が出てきてしまう・・

これもサスペンションを装備しようとするときの、デメリットのひとつと言えます。

整備性が悪い

整備性が悪いので、維持が大変な面がある・・

というのもサスペンションの、デメリットのひとつになります。

 

自転車というのは、わりと単純な構造をしていますので・・

そこまで高度な知識はなくとも自分だけで、だいたい整備できてしまったりします。

実際に私自身、もう5年以上は自転車ショップを訪れずに自分だけで整備をしています。
(もちろんプロから見ればツッコミどころ満載の、素人仕事なんだとは思いますが・・笑)

 

しかしサスペンションの整備は、自転車パーツたちの中でも別格と言えるくらい難しいです。

手順はYouTubeなどで検索すればでてくると思いますので、ここでは割愛しますが・・

サスペンションはパーツ点数が多く、専用工具も必要だったりで、整備のハードルは他のパーツより数段上がります。

 

特に「油圧式」サスペンションの整備は、難しくなるでしょう。

自転車のサスペンションには、

  • 機械式:スプリングで衝撃を吸収する
  • 油圧式:オイルで衝撃を吸収する

大きく分けて、この2種類があるのですが・・

油圧式パーツはそうでないものと比べ、整備の難易度が大きく上がるものだったりします。

 

例えば自転車の「ブレーキ」にも、油圧式のものがあるのですが・・

油圧式ブレーキは整備が難しく、専用工具もいろいろ必要になってきます。

なので、自転車ショップに預けるのが一般的だったりするのです。

 

といった事情があって・・サスペンションを装着すると、整備面でかなり不利になってしまう!

かなり頑張って自分で整備するか、高めのお金を払ってショップに依頼するしかなくなる・・

このあたりもサスペンションを考えるときの、大きなポイントになってきます。

「絶対に必要」ではない

絶対に必要というわけではないパーツである・・

これもサスペンションを考えるときの、ひとつのデメリット要素です。

 

自転車は、サスペンションが無くても走れます。

ハンドルやホイールが無ければ、自転車が走るのは不可能ですが・・

サスペンションが無いフルリジッド自転車でももちろん、普通に走れます。

 

もちろん、マウンテンバイクのレースで競い合うような人にとっては絶対に必要となるでしょうが・・

そうではないなら、サスペンションはあくまで「快適に」走るための装備となります。

あれば便利、くらいのモノということですね。

 

実際にマウンテンバイクのプロでも、あえてサス無しのフルリジットで乗る人もけっこう居るようですし・・

私自身、サス無し自転車で山道に出かけることがありますが、まあ何とかなるものです。

もしくは、腕をやわらかく使い衝撃を吸収する「腕サス」を使うなど、
サスペンションに頼らず自分の身体で衝撃に対処することを、勧めているプロ選手もいます。

 

絶対に必要ならどんな悪い点があろうが、使う以外の選択肢はありませんが・・

サスペンションはそういうわけではなく、省略しようと思えば省略できる部分だ・・

というのもデメリットといえば、デメリットのひとつかも知れません。

それでも装備したほうがいい人は?

という感じで自転車のサスペンションには、結構デメリットがあるわけですが・・

だからと言ってもちろん、サスペンションは不要だ!とか言いたいわけではありません。

デメリットを考慮しても、サスペンションを使ったほうがいい場合ももちろんあります。

 

それって、どんな場合?

  • プロなど、オフロードレースに出る
  • 山道・オフロードをよく走る
  • 「快適さ」をなにより重視する
  • サスペンションをかっこいい・とにかく欲しいと感じる

こういった場合ですね。

 

レースに出るのならそもそも、選択の余地はありません。

レースにおいては、サスペンションは使うことが前提のはずで・・

そのための練習を含め、サスペンションは使う一択!となってきます。

 

山道・オフロードをよく走るというのも、装備した方がいいケースです。

サスペンションは砂利や木の根、石でボコボコの道ではやっぱり、圧倒的なメリットを見せますので・・

そういう走り方が多いならそのメリットは、デメリットを上回るほどになってきます。

 

快適さ最重視の場合も、サスペンションは使いたいところです。

優れたサスペンションつきの自転車で街中を走ると、まるで段差が無くなったと錯覚するほど快適なもので・・

重さとかいいからとにかく快適さが欲しい!と思うなら、サスペンションはアリな装備となってきます。

 

そしてサスペンションをかっこいい!欲しい!と思うときも、サスペンションの使いどきです。

サスペンションには独特の、メカ感のある、ロマンをくすぐるようなカッコよさがありますので・・

とにかく欲しい!と感じたとしても、それは自然なことだと思います。

そしてそう思ったのなら、デメリットとかもう関係ありませんよね。

 

デメリットの多いサスペンションを、それでも装備した方がいいケースはそんな感じだと思います。

 

 

今回は自転車サスペンションのデメリットをテーマにお話ししました。

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自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【生息地】九州のどこか

【自転車趣味歴】7年程度

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇ナビデバイスはガーミンウォッチ
◇全部自分で整備するマン
 
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