「アウター縛り」は、ロードバイクのレベルアップに効果アリ!
的な感じのことを、聞くことが多いです。
私自身もときどき、あえてアウター縛りで乗ることは、よくあるのですが・・・
実際アウター縛りって、トレーニング効果とかのメリットがあるの?
それとも単なる、自己満・・?
アウター縛りで「重いギア」に慣れる
ロードバイクには普通、「アウターギア」と「インナーギア」があり・・・
アウター縛りはこのうち、ギアが重いほうの「アウターギア」に固定して、
インナーギアを使わない!という、縛りですね。
もちろんこの縛りをすると、軽いインナーギアを使いませんので、
重いギアしか使えないことになります。
これによって、何が変わるか?
いちばんの違いは、登りでしょう。
平地でアウターだけ!としても、いつもとそんなには変わりませんが、
登りでアウターだけ!というのは、いつもより圧倒的に重いギアで登ることになります。
もうひとつの違いは、発進時ですね。
ロードバイクで信号などで止まるとき、インナーに落としてギアを軽くすることは、多いと思いますが・・・
アウター縛りだともちろん、インナーに落とすことはないです。
なので発進するときも、重いギアでそのまま、発進することになります。
と、総じて・・・
軽いギアを使いたい状況でも、重いギアを使うしかない!
という違いが出てくるわけなのですが・・・
これが、重いギアに慣れるという効果を出してくれます。
自転車には「重いギア派」とか「軽いギア派」とか、乗り方のタイプがいろいろあります。
例えば「おじぎ乗り」といったタイプの乗り方は、
重いギアもちゃんと回せるようになる・・というのを、勧めていたりしますね。
「重いギアを回す」乗り方ができると、たとえば重いギアをびゅん!とひと回しして鋭く加速したり・・
もしくは、軽いギアを回しすぎて息があがってしまった時に、
「重いギア」に切り替えて、心肺への負担を減らしたりできます。
なので、あえてアウターだけを使い、重いギアに慣れていくというのは、
けっこう、価値があることだと思います。
もしくは当然、重いギアというのは、より大きいパワーを必要とします。
なのでアウター縛りにして、重いギアしか使えない状態にすれば、
強いパワーを出さないと進めないわけですので・・・
自転車ならではの「パワー」をレベルアップする効果もあるでしょう。
パワーは脚力からも、出すとは思いますが・・
それだけではなく体重とか、体幹の動きとか、そういうところから出るパワーのほうがメインでしょう。
なのでもし、くるくる回す「ケイデンス型」の乗り方は得意だけど、
ギアが重くなってくるとパワー不足で、ぜんぜん回らない。。
というのであれば、あえてアウター縛りをしてパワーを鍛える!というのも有効だと思います。
最近のロードバイクは、22段とかそれ以上とかありますので、
やろうと思えばいつでも、負担が少ないギアを選ぶことはできるのですが・・
そこをあえてアウター縛りにして、坂でも発進時でも「重いギア」に慣れるようにする・・というのも、
人によるとは思いますが、トレーニングとしての価値はじゅうぶん見込めるのではないか・・と思います。