グーグルマップ、ヤフーマップ、そしてアップルマップ・・
自転車でナビをするとき、「よく使われるマップ」といえば、
こんな感じだと思います。
特に、グーグルマップは優秀です。
ここ数年で、地図がどんどん詳しくなっていくだけでなく、
ストリートビューや山岳モードといった特殊機能も、レベルアップを続けています。
しかし・・・こういった、スマホなどで使えるマップのほとんどに、
「オンラインでしか使えない」という弱点があります。
自転車ツーリングなどしていると、電波が届かない場所まで行くことはありますし、
電波が入るエリアのはずなのに、なかなか繋がらない・・というのも、よくあることです。
そんな時・・「オフライン」マップが使えると、すごく便利だったりするのです。
オフラインマップには「OpenStreetMap」!
オフラインマップのメリットは、実は、たくさんあります。
例えばまず、「バッテリー消費」が少ないです。
オンラインのマップだと、GPSに加えて「通信回線」を使いまくりますので・・・
バッテリードレインか?と思うほどに、どんどん、バッテリーが減りまくります。
これは、スマホでナビをしたことがある方であれば、
よく経験することだと思います。
そしてオフラインマップだと、「通信回線」をまったく使わないですので、
バッテリーの減りはオンラインマップと比べて、だいたい2/3から半分くらいにまで減らせると思います。
何時間もナビをしたりして、ずっと通信回線を使っていると、
一ヶ月の通信量を越えて、通信制限が掛かったりします。。
が当然、オフラインマップだとそんな心配も、ありません。
そしてオフラインマップは、データのダウンロード時間がありませんので、
すごく表示が早いです。
なのでオンラインマップと比べて、快適なサクサクナビができたりもします。
では・・どんなオフラインマップが、スマホで使えるのか?
そして、優秀なのか?
・・・私は「OpenStreetMap」というマップサービスと、
それを使っているアプリたちが、最強!と思います。
OpenStreetMapは、誰でも地図情報を追加したり、編集したりできるタイプの、
みんなでデータを持ち寄って作る「地図版ウィキペディア」みたいなサービスです。
そしてグーグルマップなどのサービスでは、
権利の関係などで、マップをオフラインに保存するのはなかなか難しいのですが・・・
このOpenStreetMapなら、
ほぼ無制限で、地図データをダウンロードして使うことができます。
(実際のルールなどについては、規約などをご確認ください)
なので・・・
OpenStreetMapに対応したアプリは、基本的に、
日本全国の地図データを一括で、スマホ内に保存できるのです。
これは実際、ものすごいメリットです。
日本のごく一部だけを、オフラインにダウンロードできるアプリはよくありますし、
「グーグルマップ」アプリでも、それはできるのですが・・・
オフラインマップを使いたいのなら、
「今から行く場所」のマップを事前にダウンロードしておくしかないです。
まあ、言うまでもなく、すごく面倒ですし・・・
行く場所をいつでも、事前にダウンロードしておく!というのも難しいです。
しかしOpenStreetMapだと、一度、日本全国を一括ダウンロードしてしまえば、
後は、なにも気にする必要はありません。
いつでもどこでも、使いたいときに使いたい場所で、オフラインマップが使えます。
それでは・・OpenStreetMapを使うためには具体的に、
どんなアプリや、デバイスを使えばいいのか?
例えば、iPhoneやAndroidといったスマホのアプリに、
「Guru Map」や「maps.me」といったものがあります。
それぞれ、OpenStreetMapを活用できるアプリですね。
引用:iPhone用アプリケーション「Guru Map」
© OpenStreetMap contributors
上の画像は、「Guru Map」でダウンロードした、オフラインマップなのですが・・・
日本全国どこでも、まあ、最低限の充実度はあると思います。
引用:iPhone用アプリケーション「Guru Map」
© OpenStreetMap contributors
OpenStreetMapは、全世界で使われているものですので、
海外の地図であっても、この通りです。
海外旅行に行くときに、行く国の全体地図をダウンロードしておく・・ということも、可能ですね。
地図データは、日本全国をあわせて1GB程度と、
現代のスマホならじゅうぶん、入るサイズだと思います。
このように、スマホでOpenStreetMapを使える状態にしておけば、
いつでもどこでも、オフラインマップが使えますし・・・
表示が早い・バッテリー消費が少ない・通信量を食わない、という、
圧倒的に有利な条件で、マップやナビの表示ができてしまいます。
特に、自転車にスマホをマウントして、何時間もナビさせながら走る・・・
とかいった時には、圧倒的な差が出ますね。
iPhoneなどのスマホ以外にも、
例えばガーミンの「eTrex」といったものに、OpenStreetMapを入れておくのも便利です。
これは、私が使っているもので、
「ブルベ」という、自転車で何百kmも走るようなイベントで使われる、定番アイテムだったりもします。
ガーミンのデバイスは、圧倒的に電池もちがよかったり、頑丈だったり・・と、
「自転車でナビをする」用途に限っては、スマホより圧倒的に優秀です。
なので本格的な、長時間ライドが多いのなら、
「ガーミンデバイス x OpenStreetMap」が、スマホ以上にベストな選択になるかもしれないです。
・・・と、自転車ナビのための「OpenStreetMap」について、語ってみました。
OpenStreetMapはオフラインマップを使おうとするときには、定番中の定番サービスです。
なので・・オフラインマップが使いたいときはとりあえず、OpenStreetMapを!
という考え方でも、いいのではないか・・と、思います。