自転車に乗った時だけ、なぜか、息苦しくなる。。
普段はべつに、そんなことないのに・・
という場合、もしかすると「呼吸筋」が使えなくなっているのが原因かもしれません。
目次
「呼吸筋」とは
呼吸筋って、なに??
まず画像でお示しすると、以下のような筋肉です。
Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用
赤っぽく表示した、筋肉すべてが呼吸筋ですね。
名前としては、胸鎖乳突筋とか肋間筋とか、いろいろなのですが・・・
ここでは「呼吸に使うのは、こんな筋肉なんだ・・」くらいで大丈夫です。
人間は、こういった呼吸筋を使うことで、深い呼吸ができています。
なので・・呼吸筋がちゃんと使えない状態になれば、もちろん、息苦しくなりやすいです。
呼吸筋は具体的に、どんなかんじで動いているのか?
この、動画のような感じですね。
胸・・・具体的には、肋骨でつくられた「胸郭」が、
上下に動いているのが見えると思いますが・・・
こういうふうに「胸郭」を動かすために、呼吸筋が働いているわけです。
胸が上下に動けば、肺がふくらんだり縮んだりしますので、
たくさんの空気が出たり入ったりして、深い呼吸ができます。
なので呼吸をするとき、こういう大きな胸の動きができない場合は、
「呼吸が浅い」「息苦しい」・・と、なるわけです。
自転車は、呼吸筋が使いにくいもの
それでは・・「自転車に乗ると」息苦しくなるのは、どういうことでしょう?
まず、結論を言ってしまうと、
自転車に乗ると、猫背になるから
です。
ふつうに立っているときと、自転車に乗っているときとでは、姿勢が違いますよね。
特にロードバイクとかだと、たいてい、前傾姿勢になると思います。
前傾姿勢にもいろいろ、あるわけですが・・・
もし、自転車に乗るとき極端な「猫背姿勢」になっているとしたら、
息苦しくなる原因は、そこかもしれません。
ふつうに立っているとき、もし・・・
こういう姿勢だとしたら、これは、明らかな猫背ですよね。
良い姿勢といえば・・・
まあ、こんな感じだと思います。
そして猫背だと、呼吸筋が潰れてしまうので、
うまく使えなくなるのです。。
呼吸筋が使えなくなると、もちろん深い呼吸はできませんので・・・
これが「自転車に乗ると、意義苦しくなる理由」のひとつだったりします。
呼吸筋をしっかり使うには、どうすればいい?
では、呼吸筋を使えるようにして、深い呼吸をするにはどうすれば?
乗るときの姿勢を整える
ここに尽きると思います。
とはいっても自転車の場合、「正しい状態」は人によってだいぶ変わってきますので、
自分で身体を動かしながら、いろいろと試行錯誤してみるのをおすすめします。
例えば、頭が前に落ちた「首猫背」のような姿勢になると、
首の呼吸筋が使えなくなりますし・・・
猫背を直そう!!と考えて、反り返りすぎたとしても、
呼吸筋は使えなくなります。
なのでいちばんラクに呼吸ができる姿勢を求めて、
ライディングポジションをいろいろ、変えてみるのが大事です。
すこし、身体を丸めてみたり、あるいは伸ばしてみたり・・・
重心の位置をすこし前、もしくは後ろに下げてみたり・・・
ステムをすこし伸ばしてみたり、サドルをすこし下げてみたり・・などなど。
いろいろやってみると、呼吸しやすい「ここ!」というポジションが、見つかるのではないかと思います。
そしてそういうポジションだと、ペダリングがスムーズになったりとか、
もしくは脱力ができたりとか、呼吸以外にもいろいろプラスの要素がでてくるものです。
深い呼吸にかかわる詳しい情報は、この記事にまとめていますので、
もしよければご覧ください。
ぜひ、いろいろと試行錯誤してみては・・と、思います。