サイクルオリンピック フリーパワー特設サイト より画像を引用
「フリーパワー」という、特殊なクランクがあります。
踏み込んだパワーを一度シリコンで吸収し、バネのようにその反動を使うことで・・
推進力をアシストしてくれる!というタイプのクランクです。
シリコンアシスト、とか呼ばれることもあるようですね。
そして・・フリーパワーを使うと、速くなれるの?
坂道がラクになる!って、本当?
電動アシストの代わりになるの??
といったことは、よく持たれる疑問のようです。
このフリーパワーには私自身、とある機会に試乗してみたことがあり・・
- 「長距離をラクに走れる」「脚や膝への負担が減る」というメリットがある
- 「レースレベルに、ガチで速く走る」には向かない
率直な感想として、そう思いました。
この記事では、フリーパワーって実際どんなものなの?
というところを徹底解説していきます。
目次
フリーパワーって、どんな機構?
そもそもまず・・フリーパワーって、どんな製品なの?
シリコンでアシストって、具体的にどうやってるの?
フリーパワーの原理はこんなふうに画像で、わかりやすく解説されています。
ざっくり言うと・・
踏んだ力を一度シリコンに溜めて、少し遅れてびよーんと放出することで、ペダリングをアシストする
こんな感じのメカニズムですね。
ペダリングをしたとき、そのパワーは一度クランクに受け止められるわけですが・・
そのとき受け止める部分は通常、「金属」です。
なので掛けた力は瞬時に、ガチッ!と、チェーン・スプロケット・ホイール・地面に伝わっていきます。
しかしフリーパワーでは、このパワーを受け止める部分がシリコンです。
なので掛けたパワーはシリコンでふわっと受け止められ、ぎゅー・・っと保存され・・
わずかに遅れて、びゅん!と伝わっていく、という、そういう動作になっていきます。
このメカニズムはおそらく、これまでには無かったものですね。
私自身、フリーパワー以外の、似たようなタイプの製品を見た覚えはないです。
だからこそ、画期的な製品なのでしょうが・・
しかし・・このシステムは具体的に、どんなメリットを生むの?
速くなるとか、負担が少なくなるとかは実際、あるの?
以下、考察していきます。
メリット①:「ペダリング効率」を上げてくれる
フリーパワーのメカニズムは、どんなメリットを生むの?
まず一番は「ペダリング効率」が上がる場合がある・・ということです。
自転車趣味の方なら、常識かもしれませんが・・
もともとペダルに掛けた力は、100%が推進力にはなりません。
たとえば50%になったり、30%になったり、70%になったり・・と、
「100%よりも小さく」なるものです。
たとえば30%の場合・・残りの70%はなぜ、消えてしまうの?
これは「ペダリング効率が悪くて、エネルギーが無駄なところに掛かっている」からですね。
ペダルはもともと、正確に、円の形に「回す」のが正しくて・・
たとえば空き缶でも潰すような「踏む」動作になっていると、このペダリング効率は落ちます。
そしてペダリングが上手ければ上手いほど、このペダリングのロスが小さくなる・・という事情があります。
そして、例えば世界レベルのロードレーサーといったプロ中のプロでも・・
このペダリング効率は、100%にはならないです。
もちろんロスは小さいのですが・・必ず何%かは、エネルギーの無駄が起きてしまいます。
そしてフリーパワーは、この「ペダリングロス」を解消できる可能性があるシステムです。
上は、フリーパワーに関する記述なのですが・・
「デッドゾーン」の問題を解決した、とありますね。
デッドゾーンというのはつまり、ペダリングで力が無駄になるゾーンのことですが・・
フリーパワーはデッドゾーンで無駄になるはずの力をシリコンに溜め込み、あとで開放するシステムだ、ということが読み取れます。
つまりはペダリングのとき、どうしても発生してしまう「エネルギーの無駄」・・
そのうち一部でもシリコンが回収し、あとで有効に使ってくれる!
と、そういうシステムなわけですね。
ペダリングが上手くいっていない部分を、やさしくフォローしてくれる・・
といった言い方もできると思います。
実際に乗ってみても、フリーパワーの自転車はけっこう「速い」です。
フリーパワーじゃない自転車と比べて、何%違う!みたいな比較まではできていないですが・・
少なくとも自転車の推進力をちゃんと確保する!ということにおいて、悪くないシステムなのでは・・と感じました。
もちろん一概に、絶対効率が上がる!とまでは言えないです。
しかし・・もし、ペダリングがいわゆる「踏みすぎ」になって、大部分が無駄になっているような場合は・・
この「シリコンによる、無駄なエネルギーの再利用」機能はかなり有効に働くのでは・・と思います。
メリット②:脚や膝にやさしい
フリーパワーのふたつめのメリットに、「脚」や「膝」に優しい、があります。
通常、自転車はある程度、脚にダメージがくるものです。
たとえば坂とかで負荷が増えると、膝とかにかなりの負担がかかりますし・・
それで膝を痛めた!なんて例も、実際にたくさんあります。
そしてフリーパワーには、このダメージを吸収する効果があります。
通常、ペダルに強いパワーを掛けると、強い反動がくるわけですが・・
フリーパワーの場合、強いパワーを掛けても反動はシリコンによって分散します。
たとえば硬い地面と、シリコンのやわらかい地面・・
着地するときダメージが少ないのは、シリコンのほう・・というイメージ通りだと思います。
クランクに装着するサスペンション、みたいな捉え方もできますね。
実際に、フリーパワーの解説サイトでも・・
サイクルオリンピック フリーパワー特設サイトより引用、一部を強調
赤い四角で囲んだように「膝や足首に優しい」や「筋肉痛になりにくい」といったダメージの少なさが、売りとなっていますね。
実際に試乗してみたときも、脚への負担の少なさははっきりとわかりました。
例えばいつもは、ちょっと強めにクランクをガッ!と回そうとすれば、反動は一気に脚にくるものです。
しかしフリーパワーではそれが「ふわっ・・」と抜けて、その直後にびよん!とマイルドに自転車を進めてくれる!という・・
明らかに脚への負担が少ないような、力の掛かり方になっていました。
と、こういうメリットがありますので・・
自転車で脚や膝へのダメージが不安な方とか、もしくはお年寄り・体力に不安のある方とか・・
そういった方の負担軽減には、最適なシステムなのではと思います。
メリット③:漕ぎ出しが軽い
フリーパワーには「漕ぎ出しが軽い」というメリットもあります。
「漕ぎ出しの負担が分散され、軽くなる」ということですね。
もともと自転車の「漕ぎ出し」には、大きいパワーが必要です。
すでに走っているものを進め続けるには、そんなにパワーは必要ないですが・・
止まっているものを「発進」させるときは、かなりのエネルギーが必要ですよね。
そしてフリーパワーが無いと、その大きなエネルギーを一度に出さないといけないので、キツいわけですが・・
フリーパワー有りだと、この「最初の抵抗」が分散されます。
なので漕ぎ出しがマイルドになって、発進しやすい・・という感じになります。
実際に試乗してみた時も、普通だと漕ぎ出しには「ググッ・・」と抵抗があるものですが・・
「スカッ!」という感触で、あれ?チェーン掛かってない??とか一瞬思っていたら・・
あれよあれよという間に加速していく、みたいな感じでした。
通常、発進する前にはギアを落とすことが多いですが・・
このくらい軽くなるなら、そのままのギアでいいかな、みたいになる感じです。
解説サイトに挙げられたメリットにも・・
サイクルオリンピック フリーパワー特設サイトより引用 一部を強調
ちゃんと「漕ぎ出しが軽い」とありますね。
信号が多い街中とかだと、ストップアンドゴーが多いですので・・
この漕ぎ出しが軽いメリットが特に、活きてくると思います。
デメリットは「剛性が激減」すること
フリーパワーのメリットは、そんな感じだとして・・
じゃあ「デメリット」は、どうなの?
というのは、気になるところだと思います。
ここに関してまず、ひとことで説明すると・・
「剛性」が激減する
ここに尽きると思います。
自転車には「剛性」というパラメーターがあります。
ペダルに掛けた力を、100%逃さずにカチッと捉え、無駄なく推進力に変える!
みたいな能力のことですね。
一般的にこれは「レース用カーボンロードバイク」といったもので、高いです。
ガチガチに堅いフレーム・パーツたちが、わずかも力を逃がさずホイールに伝えてくれるわけです。
レースではわずかでも力のロスがあるとまずいので、ここが追求されることは多いです。
そして一般的には、しなやかな「鉄製」フレームだったり、
もしくは、街乗りメインのクロスバイクだったり・・
といった自転車では、剛性は低めになる!と、そんな感じのところですね。
対してフリーパワーでは・・
剛性は、ほぼ「ゼロ」になります。
本来、カチッ!と伝達される力が・・
一度、すべてシリコンに逃げてしまう仕組みなので、当然かもしれませんね。
なので脚力が、ダイレクトに自転車を加速させることはなくなり・・
そのかわりにシリコンに逃げた力が、わずかに遅れて自転車をアシストしてくれる!
と、そういう仕組みなのです。
そして「剛性が無い」と、どうなるか?
「レース系の走り」に、まったく向かなくなります。
たとえば脚力を無駄なく発揮して、キツい高速巡航を続ける!とか、
短い時間でフルパワーを出して、一気にトップスピードに乗る!とか、
ライバルの加速にすばやく反応し、進路を妨害する!とか・・
そんな「剛性を活かした走り」が、まったく出来なくなってしまうんですね。。
どんなにすさまじいパワーを出しても、シリコンに吸収されてしまうわけですので。。
なのでもし、ガチガチのレース系ライダーがフリーパワーを使った場合・・
「何だこれ?回してもパワーがスカスカ逃げるやん・・使い物にならん!」
となる可能性が高いわけです。。
しかし、フリーパワーはそもそも・・
「スピードを出す」ためのものじゃなく「ラクに走る」ためのもの
というコンセプトのようです。
何度か挙げている、売りになっている「5つの特徴」に「速く走れる」という項目は無いですね。
「膝や足首に優しい」「坂道や長距離に強い」といった、むしろ「ラクに走れる」系の長所がアピールされています。
そしてリンク先から「フリーパワー搭載自転車」が見られるのですが・・
この中には、速さを求めたロードバイク系自転車は、ひとつも無いようです。
むしろアップライトなママチャリ系の、「ラクに走る」系自転車だけが採用されていますね。
と、そもそもフリーパワーのコンセプト自体が「日常生活で、負担なくラクに自転車に乗れるように」といったもののようで・・
フリーパワーのアシスト力で、もっと速く走れるように!というのは方向性自体が違うのではないか。
と、個人的には思いました。
そしてフリーパワーの「剛性が低い」というデメリットは・・
そもそも「剛性を必要としない乗り方・自転車選び」をすれば、問題なくなりますね。
たとえばママチャリ系とか、やわらかめのクロスバイクにフリーパワーを採用し、
日常生活とか、まったりした自転車旅とかに使う・・という感じです。
フリーパワーに最適な「漕ぎ方」とは
フリーパワーはかなり、特殊な機構です。
そして性能を発揮するためには、かなり「特殊な漕ぎ方」が必要になる・・
と、実際に乗ってみて思いました。
たとえば普通のクランクを装備したロードバイクだと・・
ペダリングは正しい円の形に、くるくると回すような漕ぎ方になります。
基本的にはそれが一番、エネルギーロスが少ない方法になりますよね。
おそらく自転車趣味の方だと、こういう漕ぎ方を身につけていると思いますし・・
例えば自転車に乗るプロなら、このあたりをさらに高いレベルで追求しているはずです。
しかしフリーパワーでそういう漕ぎ方をすると、ロスがめちゃくちゃ大きくなります。
エネルギーを一度シリコンに逃がす、という仕組みですので・・
正確にくるくる回しても、力のほとんどがシリコンに逃げるだけで、ぜんぜん進まない!
という感じになるんですね。
じゃあフリーパワーでは、どんなペダリングをすればいいの?
普通のペダリングより、かなり「大きい動作」で動かす
このほうが、よく進むようになると思いました。
フリーパワーはシリコンを圧縮し、その反動を使う!という性質上・・
シリコンが完全に圧縮されるところまで、ちゃんと動かす必要があります。
そうしないと、バネを途中まで縮めただけみたいになって、力を溜めて開放!がぜんぜん出来ないわけですね。
なのでかなり大きめに脚を動かし、シリコンがじゅうぶん圧縮された感触があったらはじめて、そこで力を抜く。
そんな漕ぎ方のほうがフリーパワーでは、効率が良くなるな・・と感じました。
別の表現をすると、びよん、びよん、びよん・・と反発力を活かした、リズミカルなペダリングをする!という感じになりますね。
イメージ的には、ガチガチのカーボンロードよりもしなやかなクロモリロード寄り・・という感じかもしれません。
と、こういった漕ぎ方は「フリーパワー独特」のものになってきます。
なのでロードバイクなどのペダリングを追求している場合・・
ペダリングに、変な癖がついてしまうかも?
というのは、意識しておくほうがいいでしょう。
とはいえここは「フリーパワー用ペダリング」と「普通のペダリング」を使い分けることさえできれば、問題ないです。
けっこう、器用なことになるかもしれませんが・・笑
このへんは「楕円クランク」とかの特殊クランクと、事情が似ているかもしれませんね。
加えるなら・・「ギア」は重めの方がいいでしょう。
ギアは重めのほうが、1回1回のペダリングでシリコンにたくわえられる力が大きくなって・・
そのぶんシリコンによるアシスト力も上がる、と思われるからです。
逆にフリーパワーであまりに軽いギアを使うと、力がスカスカ逃げてばかりでぜんぜん進まない・・となるかもしれないです。
さらに・・フリーパワーを買うときは、「シリコンの硬さ」を選べます。
特設ページにもあるように「ソフト」「ミディアム」「ハード」の3種類から選べるわけですね。
そしてこれらの中から「適切な硬さ」を選ぶというもの、ペダリングに効果が出てきます。
たとえば自分の脚力に対して「硬すぎる」シリコンを選んだ場合は、じゅうぶんにシリコンを圧縮させられず、効率が悪くなりますし・・
逆に「柔らかすぎる」シリコンを選んでも、シリコンが軽い力で圧縮してしまうので、じゅうぶんなエネルギーを溜められず・・効率はやっぱり、悪くなります。
と、こんな感じで、フリーパワーの性能をちゃんと引き出すには・・
「フリーパワーに向いた、独特な漕ぎ方のコツ」といったものが必要なのでは、と思いました。
フリーパワーは、どう入手する?
フリーパワー搭載のクランクは、どう手に入れるの?
搭載自転車を買うの?単品でも買える?通販はできるの?
といったところを解説します。
まず・・フリーパワークランクは残念ながら、通販では買えません。
そしてショップでの「ギア単体での購入」もできません。
サイクルオリンピック フリーパワー特設サイトより引用 一部を強調
と、ある通りですね。
なので、
こう、特設サイトに書いてある通り・・
②:ショップで買った自転車に、フリーパワーを取り付けてもらう
③:自分の自転車に、フリーパワーを取り付けてもらう
フリーパワー搭載クランクを入手する方法は、この3種類になります。
そしてフリーパワーの取扱店は、リンク先の通りとなります。
東京はもちろん、京都・大阪・福岡・北海道の大都市といった地域だと、いくらでも取扱店がありますね。
でも、ちょっと人口密度が低めの県になると、取扱店は無い・・と、ざっと見た感じはそんな分布でした。
なのでここに記載されたショップに実際に行って・・
上の①・②・③いずれかの方法で、クランクを入手することになります。
①:「フリーパワー搭載自転車」を買う
まずは・・「最初からフリーパワーが搭載された、オリジナル自転車を買う」方法です。
フリーパワー搭載自転車は、リンク先ページにまとまっています。
値段的には、いちばん安いもので2万円台といったところですね。
ママチャリとしては、ちょっと高いかな・・くらいの価格感だと思います。
そして車種はほとんどが「ママチャリ系」と「クロスバイク系」です。
ハンドルが高くて、ゆっくりラクに走れるタイプの自転車ですね。
スピードを出せるロードバイク系自転車は、私が見た限りでは無いようで・・
やはり「負担なく長距離でも走れる」といったコンセプトに沿った、車種選びをしているんだと思います。
②:ショップで買った自転車に、フリーパワーを取り付けてもらう
ショップで買った自転車にその場で、クランクを取り付けてもらう!
・・が、ふたつめの方法です。
ショップで自転車を買うときに、これらクランクの購入と取付作業とを同時にやってもらう・・という形になりますね。
価格は私が確認した時点では、「本体が10,000円 - 13,000円程度で、そこに工賃が3,000円程度」とのことでした。
クランク単体の販売は無いとのことなので、この工賃は必ずかかる費用になってしまいますね。
ほとんどの方が使うであろう「薄歯用」のクランクを見てみると・・
- フロント変速に対応しない、フロントシングル専用品
- チェーン落ち防止タイプのチェーンリングがついている
- 歯数は「36」「42」「48」の3種類
クランクには、そういった特徴があります。
そしてそれぞれのクランクに関して、上でも挙げましたように・・
シリコンの硬さを「ソフト」「ミディアム」「ハード」の中から、選ぶわけですね。
そして、ここが重要なのですが・・
装着できる自転車が、意外に限られる
という弱点があります。
フリーパワーのQ&Aページに、こう書いてある通り・・
まず「多段フロントギア」には、対応していないです。
なのでフリーパワーを使う!と決めた時点で、フロント変速は諦めることになってしまいます。。
それ以外にも例えば「電動アシスト自転車」には対応していませんので・・
電動アシストとフリーパワーで、ダブルアシスト!!みたいなことも、できませんね。。
さらには「スクエアテーパー」という、昔ながらのボトムブラケットにしか対応していないみたいですね。
スクエアテーパーはママチャリ系の、ちょっと旧型のパーツを使う自転車によく採用されています。
他には・・例えば折りたたみ自転車の「ブロンプトン」といったものに採用されていますね。
対して、たとえば現代のロードバイクだとほとんどが「ホローテックⅡ」という、違うタイプなので・・
その場合はこのクランクは、装着することができません。
このあたりは複雑ですし、他にも注目するべきポイントがあったりもしますので・・
実際に装着可能か?はショップで、プロに相談するほうがいいと思います。
と、既製品では無い自転車にフリーパワーを付けようとするなら・・
意外と制限が多く、何にでもポン付けできるようなものではない!
というのは、知っておくほうがいいと思います。
③:自分の自転車に、フリーパワーを取り付けてもらう
もともと持っている自転車に、フリーパワークランクを装着してもらう!
という選択肢もありますね。
もし、すでに自転車を持っているなら・・
これがいちばん安くて、簡単にフリーパワーを入手できる方法でしょう。
しかし上でも書いたように、フリーパワーは装着条件が厳しいです。
フロントダブルにしている場合は、フロント変速機を外してしまうしか無いですし・・
そもそもクランクがフレームに対応しない場合は、装着自体ができません。
さらに・・上でも書いたようにフリーパワーは、「速く走る」という方向性には向かないです。
なので装着する自転車はスピード系ロードバイクではなく・・
街乗り系クロスバイクとか、ママチャリとかのまったり系自転車のほうが向くと思います。
まあもちろん、どんな自転車に装着するのも自由ではあるのですが・・
と、フリーパワーのクランクを入手したい!と思った場合の、選択肢はそんな感じになります。
いろいろ解説してみましたが・・
フリーパワーはなかなか画期的な、役立つ可能性があるシステムだと思います。
なのでもし試乗などしてみて「これは良い!」「自分の用途に合う!」と思われたのであれば、
導入を検討してもいいのでは・・と思います。
今回は「フリーパワー」をテーマに、お話ししてみました。